古物商は儲かる?儲からない?仕入れと販路にこだわり売り上げを伸ばそう
近年の古物業界の動きは活発になっていますが、古物商は儲からないとも言われています。
これからせどりや転売を始めようと考えている人の中には、噂の真相が気になっている人も多いことでしょう。
この記事では、古物商が儲からないと言われる理由を解明し、儲けるための工夫やコツについて解説していきます。
仕入れ時の注意点やおすすめの販路についても紹介しますので、ぜひチェックしてみてください。
古物商が儲からないと言われる理由
古物商は簡単に始められるぶん生き残るのも難しいと言われます。まずは、古物商で儲けるのが難しいと言われる3つの理由についてみていきましょう。
古物商業者の増加
近年古物商業者は増加傾向にあります。競合が多ければ多いほどマーケットは奪い合いになるため、競争率は高くなり生き残りにくくなるでしょう。リユース業界への注目が高まった影響から、古物業も注目を浴びるようになりました。メルカリやヤフオクが一般に普及したのと同時に、副業で不用品回収やせどりをする人が増えたのです。
目利き力がないと生き残れない
古物商は仕入れがうまくいかないと利益が出せないため、仕入れが重要になります。商品に対しての目利き力がなければ競争の激しい市場では生き残れないでしょう。売却する物品を仕入れられたとしても、商品知識がないと相場より高く競り落とすことになったり、安く仕入れられても販売に繋げられなかったりするのです。
さらに古物市場では、ベテラン古物商のカモにされる可能性もあります。物品の正しい価値を知らず、口車に乗せられて相場より高く仕入れてしまうと、当然儲けは少なくなってしまうでしょう。
閉鎖的側面が強く情報収集に限界がある
古物商の主な仕入れ先である「古物市場」は、一般向けでない市場のため、情報公開されていないケースがほとんどです。近年ではSNSやYouTubeが普及したことから、比較的古物商の情報収集もしやすくなりました。
しかし、古くからある古物市場のほとんどは組合員にしか情報が開示されていないクローズドな現場です。実際にどのような取引がおこなわれているかが把握しにくく、事前に分析や対策がしづらい傾向があります。実際に組合員に登録し、足を踏み入れるまではわからないので、儲からない可能性もあるでしょう。
古物商で儲けるために必要な工夫
リサイクル業界は伸びしろのある市場ですが、参入者が多いため生き残れないとも言われています。では古物商として儲けを出すにはどうしたらいいのでしょうか。ここからは、古物商で儲けるための工夫について解説していきます。
古物商は儲からないのではなくやり方次第
古物商は儲からないと言われている一方で、「メルカリ」や「ブックオフ」などの大手企業は順調に売り上げを伸ばしています。個人経営で古物商を営む人の中には、200万円から1億円以上の年収を稼ぐ人もいるのです。リサイクル業界自体は伸びしろがあるため、やり方次第では大きく儲けることもできます。
安く仕入れて利益率を上げる
仕入れに工夫をして相場よりも安く仕入れられれば、売却金額との差額を大きくできます。仕入れ値と売却金額の差額が大きいほど利益率は高くなるので、儲けが出やすくなるのです。
また仕入れ額が安ければ、販売額を相場より安くしたとしても利益が見込めます。相場よりも安い金額で売り出せば競合と差がつくので、売れやすくなるでしょう。ただし、安く仕入れられる仕入れルートを確立し、継続的に仕入れをおこなう必要があります。
市場に出回っていない価値の高い商材を扱う
市場にあまり出回っていない商材は需要が高く、高値で取引される傾向があります。比較的売買しやすいとされる代表的な物品は以下の通りです。
- ・人気ブランドの限定品(バッグなど)
- ・骨董品
- ・アニメやゲームの限定品
骨董品やブランドバッグなどは流行り廃りなく一定の需要があるジャンルです。
特に海外限定モデルなどの日本未発売品や、数量限定生産品などはコレクター需要が高く、定価以上の価格で取引されることも多いでしょう。
近年ではアニメ・ゲーム関連品も高額取引される傾向があるため、興味がある人は取り扱いを検討してみてもいいかもしれません。
ただし、需要が多いということは偽物が出回っている可能性も高いということになります。上記の商材を取り扱う場合は、真贋を見分ける鑑定スキルが必要不可欠です。
海外で注目されている商材を扱う
日本文化は海外のコレクターから根強い人気を誇っています。
日本特有の物品が海外だと高い相場で取引されているケースもあるのです。たとえば、以下の物品は海外でも需要が見込めます。
- ・着物
- ・日本のアニメグッズ
特に近年では、海外で日本のアニメに人気が集まっている傾向があり、中にはあまり人気のないアニメが海外では大流行しているというケースも存在します。
日本でしか手に入らないアニメ関連商品などは、海外のコレクターにかなり重宝されているのです。
また、海外でしか入手できないものが日本で高額取引されているケースもあります。
国内外をターゲットに古物商を営む場合は、日本で重宝されるものと海外で重宝されるものの両方を把握しておかなければなりません。
常に情報収集のアンテナを張っておく必要があるでしょう。
古物商で儲かるポイント:仕入れ先にこだわる
古物商でうまく儲けられるかどうかはやり方次第です。
しかし、開業したばかりの状態では、流通量の少ない希少商材を入手したり、海外にまで目を向けたりするのは難しいでしょう。
まずは優良な仕入れ先を探すことから始めてください。
ジャンルに合った仕入先を見つける
まずは自分の取り扱うジャンルに合った仕入先を選ぶことが大切です。
たとえば、古物市場の場合は、オールジャンルを取り扱う総合市場から、ブランド市・骨董市などジャンルに特化したものも存在しています。
さまざまな商材を扱う市場は一度に仕入れができて楽ではありますが、中にはジャンル特化の市場にしか出現しないレア商材もあるのです。
最初は手広く商材を扱うのではなく、ジャンルを絞ったほうが儲かる可能性が高くなるため、ジャンルに特化したマーケットを利用するといいでしょう。
また、マーケットごとに異なるのは取り扱い商材だけではありません。取引内容や客層などもさまざまなので、口コミや取引の動向をチェックして把握しておくことも大切です。たとえば同じバッグでも、メンズとレディースでは適したマーケットが異なる場合があります。
▼古物商の方向けの仕入れ方法についてまとめた記事もございます。ぜひご一読ください。
古物市場の同行ツアーを活用する
自分に合った仕入れ先を探せるかどうか不安な場合は、古物市場の同行ツアーに参加してみるのもおすすめです。同行ツアーでは、ベテラン古物商の仕入れに同行できるため、実際の取引や入札方法を見学できるメリットがあります。
さらに、古物市場に必要なノウハウやマナーが学べるので、初参加時にありがちな失敗を防ぐことも可能です。SNSやインターネットで随時募集しているため、気になる人はチェックしてみてください。
古物商で儲けるポイント:販路にこだわる
儲かる古物商は販売方法にもこだわっています。
仕入れルートだけでなく、自社の商材に合った販路をしっかり確保することも重要です。
代表的な販路からライバルの少ない穴場の販売サービスまで紹介していきますので、販路拡大に役立ててください。
メルカリ
メルカリは日本最大のフリマアプリサービスで、約7千万人もの利ユーザーが登録しています。
ユーザー層には比較的若い女性が多く、レディースブランドや美容品が売れやすい傾向です。一般の人はもちろん、多くの古物商が販路として利用しています。
ヤフオク
ヤフオクは日本最大級のネットオークションサイトで、メルカリに次いで取引数が多いのが特徴です。
ヤフオクの場合は30代以上の男性がメイン層となるため、カー用品や時計・ホビーなどの取引が盛んにおこなわれています。
ジモティー
ジモティーは地域情報に特化している掲示板のようなサイトです。家具や家電などの日用品の取引が盛んで、特に運搬に困るような大型の日用品の販売に適しています。生活に関係する商材を扱う場合は儲かる可能性が高いのでおすすめです。また、古物市場が近場にない場合は、ジモティーを活用し仕入れるのもいいでしょう。
eBay
eBayは海外のオークションサイトで、190ヵ国に商品を出品できるメリットがあります。
日本国内から海外に向けて販路を持ちたい場合におすすめの販売サイトです。
日本での知名度は高くないので、国内のライバルが少ないという魅力もあります。仕入先に利用する業者は多くても出品する業者は少ないため、穴場の売買サービスです。
「おいくら」のご利用をご検討ください
古物商で儲かるかどうかはやり方次第です。取扱い商材にこだわり、仕入れルート・販売ルートを工夫すれば、利益を大きく伸ばすこともできるでしょう。
しかし、古物商の世界は甘くありません。目利きや経験が身に着くまでは苦労することも多いでしょう。
まずは紹介したコツや工夫をぜんぶやろうとするのではなく、仕入れを確立することを意識してください。
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