どの宅配業者が最適か?リサイクルショップの配送におすすめの業者比較
リサイクルショップでは、販路拡大のためにネット販売を試みるショップ様も見られるようになりました。
ここでは、リサイクルショップ側が検討したい配送方法についてクローズアップしました。
宅配業者を比較し、送料などの経費を節約しましょう。
ヤマト運輸の特徴や強み
ヤマト運輸のメリット
ヤマト運輸は、国内でシェアが高く、最大手の宅配業者です。
各地域に配送センターなどのネットワークが確立されているので、スピード配送が期待できます。
お客様を待たせることなくタイムリーに手元に届けることが可能です。
特に、小さな品物の発送に優れており、「ネコポス」といった専用ボックスなどの商品も豊富です。
大事な品物を損なうことなくポストイン発送できるところも大きなメリットと言えます。
定期的に発送できる量を確保している場合は、定期集荷を依頼することも可能です。
Web上で送り状を発行できるシステムなど、法人向けのサービスも整っていますので、発送作業に手を煩わせることなくスムーズな業務が確立できます。
ヤマト運輸のデメリット
3辺合計160cmを超える物、あるいは1件当たりの荷物の総重量が25kg超の大口の荷物は、宅急便扱いで発送できないため、ヤマト便という専用の配送手段が選ばれます。
セールスドライバーが一人で持ち運べるもの、という基準がありますので、リサイクルショップに多い家具類や白物家電などは宅急便では発送ができない可能性が生じます。
また、平成29年3月よりセールスドライバーの労働の質を向上するための改革が進められており、リサイクルショップのユーザーにとって「再配達などの融通が利きにくい」と感じる可能性も出てきました。
料金について
25kgまでの荷物で箱の3辺の合計が160cm以内であれば、発送地から到着地までのエリアで料金算出がなされます。
隣県への発送であれば安価に発送することが可能です。
参考:ヤマト運輸宅急便
また、宅急便コンパクトなどの専用箱を用いた小口宅急便も存在しているので、品物の大きさに応じた配送方法を選ぶことが可能です。
らくらく家財宅急便が便利!通常の宅急便では送れない大型家財の配送に
さらに、ヤマトホームコンビニエンスのらくらく家財宅急便も、多くの総合型リサイクルショップが利用している便利なサービスです。
まるで引っ越し業者に依頼したかのような感覚で、家財の引取、梱包、トラックへの搬出、配送までを一括で行ってくれます。
料金は、サービス利用時にヤマトホームコンビニエンスの社員が提示した見積額が適用されるので、厳密な料金表などはありませんが、商品のサイズ(ランク)と配送先に応じて料金を算出する仕組みになっています。
ランク | サイズ(3辺合計) |
---|---|
SSランク | 80cmまで |
Sランク | 120cmまで |
Aランク | 160cmまで |
Bランク | 200cmまで |
Cランク | 250cmまで |
Dランク | 300cmまで |
Eランク | 350cmまで |
Fランク | 400cmまで |
Gランク | 450cmまで |
佐川急便の特徴や強み
佐川急便のメリット
佐川急便は、飛脚便の愛称が人気の配送業者です。
法人からの発送に長けており、大型商品の配送にも優れています。
全国に支店がありますので、中継業者を間に入れる必要もなく、スピーディーな配送が叶います。
また、佐川急便の倉庫に在庫を委託し、リサイクルショップの品物を佐川の倉庫から出荷するというような業務委託も可能です。
発送用の専用箱や梱包資材、袋が充実しているので料金算出がしやすく、品物をキレイに発送できるメリットが生まれます。
佐川急便のデメリット
複数口で発送した場合、口割れ(同一配送先への複数の荷物が、分かれて配達されること)しやすいデメリットがあります。
また、配達を行うのがセールスドライバーではなく業務委託を受けた下請けドライバーの場合があり、配送にタイムラグが生じることもあります。
再配達に関するシステムも、時間帯の兼ね合いからドライバー直通電話がつながらないこともあります。
料金について
箱3辺の長さと、発送地~到着地のエリア、輸送形態によって料金が算出されます。
参考:佐川急便 料金検索ページ
若干送料が高額に上りますが、法人契約を結ぶことによって、通常の料金より安く発送することができます。
また、送り状発行のWebサービスなど、さまざまなサービスを組み合わせることによって、お得感を生み出すことができます。
日本郵便の特徴や強み
日本郵便のメリット
日本郵便では、かつては公営サービスの一つだった郵便事業が民営化されたことで、さまざまなサービスが生み出されました。
「ゆうパック」は小口の宅配に限られていますが、日本各所にある「郵便局」のネットワークで、どの地域にも最速で届けてくれます。
配達員はバイクや軽貨物での移動を行いますので、車での移動が難しい地域にもスムーズな配達が叶います。
郵便局のゆうパックというブランドは受け取る側にも安心感を与えますし、郵便局留めなどの指定もできるため、ユーザーの依頼に応えやすいメリットがあります。
毎回10個以上の発送ができるのであれば、割引価格で発送が可能です。
このほか、定型外郵便やクリックポストといった、送る品物に応じてそれぞれの発送スタイルを選択できるので、送料を安くできるメリットがあります。
日本郵便のデメリット
小口の小包便であるゆうパックであれば、ほかの宅配業者と比較して送料を安くすることができます。ただし、中継郵便局に留め置きなどのタイムラグが生じるため、お客様の手元に届くまで1日ほど遅くなるデメリットがあります。
料金について
同一エリア内の発送料金で他社と比較すると、圧倒的に安いのが日本郵政の強みです。
持込割引や1年以内に同じ宛先の相手に荷物を発送すると割引になるサービスが充実しており、リピーター確保を目指すリサイクルショップにはおすすめです。
参考:日本郵便 料金一覧ページ
先にも触れましたが、小さな商品を発送する場合、レターパックやクリックポストなどを選択することで送料を安くすることが可能です。
各社の料金まとめ
日本郵便 | ヤマト運輸 | 佐川急便 | |
---|---|---|---|
60サイズ | 690円 | 756円 | 756円円 |
80サイズ | 900円 | 972円 | 1,026円 |
100サイズ | 1,130円 | 1,188円 | 1,296円 |
120サイズ | 1,340円 | 1,404円 | ※該当サイズなし |
140サイズ | 1,560円 | 1,620円 | 1,566円 |
160サイズ | 1,780円 | 1,836円 | 1,836円 |
※同一県内への配送料金を基準に算出
料金で比較をすると、日本郵政が圧倒的に安いことがわかります。
ただし、顧客のもとへ届くスピードやサービスの細かさから見ると、ヤマト運輸や佐川急便なども、それぞれの良さを打ち出しています。
リサイクルショップでどのような商品を取り扱っているのかを踏まえて、適正な発送方法を選び、サービス向上を目指しましょう。