店舗型か出張買取メインか?リサイクルショップの経営形態の決定方法を解説!
リサイクルショップの経営方法や扱う商材などはさまざまです。
店舗型か、買取メインか?そしてどんな品揃えの店にするのか?
必ず考えておきたいのは、店舗メインのショップと出張買取メインのショップ、どちらを選択するのか、ということです。
それによって、必要な費用や得られる利益、リスクの度合いが変わってくるからです。
また、開業形態(独立するのか、フランチャイズの傘下に入るのか)や店舗のコンセプト(総合型か、専門店か)も、開業前に方向性を固めておく必要があります。
それぞれ、特徴やメリット・デメリットを把握しておけば、スムーズに準備が進みます。
リサイクルショップの経営形態、どちらを選ぶべきか?
リサイクルショップの店舗形態には、大きく分けて「店舗型」と「出張買取メイン」の2つがあります。
それぞれ以下のような特徴があります。
- 店舗型:品物を陳列し、販売するスペースのある店舗を持ち、そこで買取も併せて行います。
出張買取も並行して行うことが多い業態です。 - 出張買取メイン:販売スペースのある店舗を持たず、お客様の家へ出向いて品物を出張買取し、それをインターネットや古物市場などで販売します。
店舗型のメリット
店舗型のリサイクルショップのメリットは以下の通りです。
- 実際に品物を並べて販売するため、信頼度が高い
- 通りすがりのお客様を取り込み、地域に密着した経営ができる
- 店舗そのものへ集客し、リピーターを作ることができる
- お客様にとって、買取に持ち込む敷居が低い
店舗型のデメリット
店舗型のリサイクルショップのデメリットは以下の通りです。
- 家賃、設備費などがかかる
- 開店時間にある程度生活や行動が縛られる
- 買取に出向く際には店番など、ほかのスタッフが必要
出張買取メインのメリット
出張買取メインのリサイクルショップのメリットは以下の通りです。
- 家賃、設備費などが格段に安く、とにかくリスクが低い
- 時間に縛られず行動の自由が利き、一人でも運営が可能
- 立地や天候による売り上げの影響を受けにくい
出張買取メインのデメリット
出張買取メインのリサイクルショップのデメリットは以下の通りです。
- 買い取ったものの販路は自分で探す必要がある
- 集客、宣伝をしなければ認知されにくく、仕入れができないことも
ざっくりまとめると、店舗型は初期費用が高めで失敗したときのリスクが大きいですが、「実際の店舗がある」という信頼性や、地域のお客との関係性構築により、リピーターを比較的確保しやすいという特徴があります。
一方、出張買取型は初期投資が店舗型に比べると少額なので始めやすく、時間の融通も利きやすいです。
ただし、実際の店舗がないため集客の難易度が高く(店舗なら通りすがりの人をある程度呼び込めるが、実店舗がない場合はそれができない)、広告やマーケティングを積極的に行う必要があります。
もちろん、工夫次第でデメリットを克服したり、メリットをさらに伸ばすことも可能です。
リサイクルショップの開業形態
リサイクルショップを始めるにあたっては、自分で1からすべてを取り仕切る「独立型」のほかに、リサイクルショップ事業を展開している企業のFC(フランチャイズ)に加盟する「FC型」という選択肢もあります。
買取専門型でのFCを展開している企業もありますので、店舗形態と併せて検討しましょう。
独立型として運営する場合
独立してリサイクルショップを経営する場合、仕入れ、店舗運営、経理などすべて自分で行います。
なんといっても、自分のセンスで経営ができる点が最大の魅力です。
独立型のメリット
独立型としてリサイクルショップを運営するメリットは以下の通りです。
- どんな商品を揃えるかなど、裁量権が大きい
- ロイヤリティ支払いの必要がなく、利益をすべて確保できる
独立型のデメリット
独立型としてリサイクルショップを運営するデメリットは以下の通りです。
- ノウハウを自分で学ばなくてはならない。
- ブランド品や目利きの必要な商品については取り扱いにリスクがある
- 仕入れ先や販路開拓なども自分で行う必要がある
FC(フランチャイズ)に加盟する場合
FC加盟店に応募し、研修を受けたり、FCのブランドや販路を使わせてもらえる代わりに、開業時に加盟金と、月々の売り上げから幾ばくかのロイヤリティを支払うことになります。
FC型のメリット
FC型としてリサイクルショップを運営するメリットは以下の通りです。
- 未経験者でも比較的容易に参入が可能
- 買取時の仕入れ値リストや、買い取った品の本部買い上げなどのサポートが受けられる
- ブランドロゴの看板などの使用により、お客様からの信頼性が高い
FC型のデメリット
FC型としてリサイクルショップを運営するデメリットは以下の通りです。
- 加盟金などにより、開業資金は割高になることも
- 月々のロイヤリティを支払うため、その分利益が減る<
- 経営の形態、方針や手法がある程度限定される
ノウハウや本部のサポートは、経営を行う上では大きなメリットですが、売り上げが保証されるわけではありません。
FC型を選ぶ場合でも、さまざまな条件を慎重に比較して検討する必要があります。
リサイクルショップの品揃えについて
経営や店舗の形態以外にも、「どんな品揃えにするのか」というのも大きなポイントです。
ショップ自体のイメージにも関わることですので、開業前に方針を決めておく必要があります。
さまざまな商品を幅広く扱う総合型
総合型のリサイクルショップは、多彩な商品を幅広く取り扱う、なんでも屋的な形態です。
総合型のメリット
総合型リサイクルショップを運営するメリットは以下の通りです。
- 安定した仕入れ量を確保しやすい
- 買取料金が比較的安価に抑えられる
- 専門性が低く、特別に高度な知識を必要としない
総合型のデメリット
総合型リサイクルショップを運営するデメリットは以下の通りです。
- 競合する店舗が多い
- 店のブランディングをしづらい
- 在庫が溢れがちになり、店舗面積が必要になる
ジャンル特化の専門店
ゴルフ用品、楽器、書籍など、特定のジャンルの買取を専門とした店舗形態です。
専門店のメリット
専門店を運営するメリットは以下の通りです。
- 特定のユーザーに訴求が可能
- ネットで検索に引っかかりやすい
専門店のデメリット
専門店を運営するデメリットは以下の通りです。
- 目利きができる専門知識が必要になる
- 偽ブランド品などを掴まされたり、仕入れ量が確保できないリスクがある
- 流行に流されやすく、売れ筋の商品を仕入れるのにはある程度の努力と運が必要
お店自体の特徴や魅力があればリピーターもつきやすいでしょう。
しかし、特定のジャンルに特化し過ぎてお客様のニーズとマッチしなくては本末転倒ですので、コンセプトをしっかりと見定める必要があります。
まとめ
経営形態・開業形態・取扱ジャンルなど、何を選択するかの判断は難しいですが、それぞれのメリットとデメリットを加味した上で検討しましょう。
スマホの普及に伴い、無店舗でネット型のリサイクルショップを開業される方も近年とても増えております。
実店舗の準備・運営コストがかからないというメリットがあるという点で人気の形態ですが、この場合ネットで如何に買取依頼を集められるかが重要となります。
競合となり得る近隣ショップの事業形態などもチェックしつつ、どの形態を採用するのか勝ち残るための戦略を持って慎重に判断していきましょう。
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▼こちらの記事では、自宅でリサイクルショップを開業する方法をまとめているので、あわせて読んでみてください。