古物商資格の取得難易度は?取得するための条件・費用について詳しく解説

古物商資格の取得難易度は?取得するための条件・費用について詳しく解説

中古品販売ビジネスで必要な「古物商許可」。取得せずに中古品を販売すると、古物営業法違反となり罪に問われます。中古品ビジネスを始めるなら早めに取得すべきですが、取得難易度が気になるところです。ネットでは「古物商許可を取得するのは難しい」という噂も見受けられます。

ですが、古物商許可の取得難易度はそれほど高くないため、比較的簡単に取得できるでしょう。必要書類をそろえて提出すれば、法人でも個人でも取得することは可能です。しかし、提出した書類に不備があれば再提出などに時間がかかり、取得するのが難しいと感じることもあるでしょう。

そこでこの記事では、古物商許可の難易度と取得条件を詳しく解説します。難易度や取得条件を事前に確認しておけば、スムーズに手続きを進められるでしょう。

古物商資格(古物商許可)の取得難易度は低い!その理由とは?

古物商の資格である「古物商許可」を取得するのは、比較的簡単です。取得条件を満たした状態で必要な書類を提出すれば、「古物商許可」は取得できます。
そもそも「古物商許可」とは中古品ビジネスを営むうえで必要な資格なので、複雑な条件や高いハードルを設定する必要がありません。そのため、一定期間の実務経験や難易度の高い要件を満たす必要はなく、書類を不備なく提出するだけで簡単に取得できます。
しかし、ネットでは「古物商許可を取得するのは難しい」と言われており、事実と異なる情報が流れているのです。この理由は「提出する書類が多い」と「書類チェックが厳しい」の2つが関係しています。「古物商許可」の手続きには以下の書類が必要となり、中には準備に時間がかかる書類もあるでしょう。

・古物商許可申請書
・住民票写し
・誓約書
・身分証明書

必要書類は警察署もしくは警察ホームページから入手し、必要事項を記入して提出します。提出書類が不足していたり、記入内容に不備があったりすると、申請が受理されず再提出しなければなりません。本来なら40日ほどで取得できますが、場合によっては半年以上かかることも。このような理由から「古物商許可を取得するのは難しい」と言われているのです。
(参照:警視庁

古物商資格の取得にかかる費用は?

古物商資格の取得にかかる費用は決して高額ではなく、わずか19,000円しかかかりません。許認可を取得する場合、高ければ数十万円の費用がかかることもあります。許認可が必要な事業をいくつかピックアップし、費用を確認してみましょう。

・旅行業・旅行代理店業:約90,000円
・ペットショップ:約15,000円
・電気事業:22,000円
・建設業:50,000円
・不動産業:33,000円

上記事業に比べると、古物商資格の取得にかかる手数料は非常に安いと言えるでしょう。取得した資格の中には、数年に一度の更新手続きが必要で定期的に費用がかかる場合もあります。古物商資格は一度取得したら更新不要なので、追加で費用がかかる心配もありません。費用面から見ても古物商資格の取得難易度は低いと言えるでしょう。

古物商資格の取得条件とは?

古物商資格を取得するには、2つの条件を満たす必要があります。1つ目の条件は「欠格要件に該当しないこと」です。欠格要件は厳しい条件ではありませんが、該当すると古物商資格を取得することはできません。申し込み手続き前に欠格要件に該当していないかチェックしておきましょう。

2つ目の条件は「必要書類をそろえて提出すること」です。必要種類がすべてそろっていなければ、古物商資格を取得することはできません。提出した書類に記入漏れなどの不備がある場合も審査を通過できないので、提出前に確認しておくことが大切です。これら2つの条件について、詳しく確認していきましょう。

古物商許可の欠格要件に該当しないこと

古物商許可を取得するには、欠格要件に当てはまっていないことが条件です。申請手続きに必要な書類を提出する前に、条件を満たしているかチェックするのをおすすめします。具体的な条件を確認しておきましょう。

・破産手続き中で一部の職業に就くことを制限されている者
・禁錮以上の刑に処せられ執行を受けることのなくなった日から起算して5年を経過しない者
・暴力団員やその関係者など、反社会的行為を行う・行う可能性がある者
・住居の定まらない者
・過去に古物商許可を取得し取り消された場合、取り消しから5年以上経過していない者
・未成年者

上記に一つでも当てはまると、審査を通過できません。基準が厳しい訳ではありませんが、過去にトラブルを起こしていたり、未成年だったりすると、許可を得るのは難しくなります。欠格要件に当てはまる状態で書類を提出すると、無駄な手続きに時間をかけてしまうことになるので、手続き前に確認しておきましょう。

必要書類をそろえて提出すること

欠格要件に該当していなければ、必要書類をそろえて提出しましょう。必ず提出を求められる書類は、以下の通りです。

・古物商許可申請書
・住民票写し
・誓約書
・身分証明書

基本は上記書類のみですが、店舗を構えていたり、駐車場があったりすると、他の書類も提出しなければなりません。書類を提出する前に管轄の警察署に相談し、自分の状況に合わせた必要書類を確認することをおすすめします。
リサイクルショップ・古物商の開業手順については以下記事でより詳しく解説しています。

古物商資格をスムーズに取得するには行政書士に依頼しよう

古物商資格を取得するために必要書類をそろえるのは、時間や手間がかかります。提出した書類に不備があれば再提出しなければならず、予定通り資格を取得できないケースも珍しくありません。

古物商資格の取得申請は、行政書士に依頼することが可能です。行政書士は必要書類の手配から記入のフォローまで対応してくれるため、書類準備にかかる時間を短縮し、不備がない状態で提出できます。書類に不備がなければ、本来の審査日数40日で古物商資格を取得できるでしょう。

書類の準備に時間を取られたくない場合や、最短時間で資格を取得したい場合は、行政書士に依頼するのがおすすめです。

古物商資格の難易度は低い!条件を確認して手続きしよう!

古物商資格の取得難易度は、他の許認可に比べても決して高くはありません。欠格要件に該当しなければ、必要書類をそろえて提出するだけで取得できます。
ただし、提出する書類が多く、漏れなく提出しても記入内容に不備があれば再提出しなければなりません。書類を提出する前に記入内容を念入りに確認しておく必要があります。

慣れない書類提出に時間を取られたくない方は、行政書士への依頼を検討しましょう。行政書士に依頼すれば、書類の準備から記入までサポートしてもらえます。提出漏れや記入漏れの心配がなくなり、契約通り資格を取得できるでしょう。