テレビの映りが悪い|映らない原因と対処法を解説!

引っ越したら突然特定のチャンネルが映らなくなったり、特定の時間帯や天候だと映りが悪くなることがあります。
映像が乱れたり、映らなくなったりするのはテレビ本体の故障以外にも理由があるのです。
まずは映らなくなる原因を探してみましょう。原因が改善できれば、テレビの映りを解消することが可能です。
テレビ本体に原因がある場合は、処分を考えなければいけません。
今回は、テレビの映りの改善方法や処分方法などを詳しく解説していきます。
目次
※相場情報は実際の買取価格と異なる可能性がございます。
テレビはどのようにして映っている?
テレビが映る方法は基本的に2通りあります。
ケーブルテレビ
アンテナ受信と違い、ケーブルテレビセンター(CATV)が受信した電波を、光ファイバーケーブルなどの線を使って家まで映像を届ける方法です。
ケーブルテレビはテレビ以外にも、電話回線やネット回線も使用できるようになる特徴があります。
しかし、アンテナ受信と違い、地上波を見るにも月額料金が発生するでしょう。
どちらも電波を受信して映ることに変わりありません。しかし、アンテナを設置する場所によって電波の受信が難しい場合があるため、立地で適切な受信方法を選ぶ必要があります。
アンテナ受信
家に設置したアンテナで、電波塔から発信された電波を受信してテレビを映します。
受信された電波はアンテナから家のケーブルを伝い、テレビに映像を映すのです。
BSテレビなどの衛星放送は、専用のアンテナを使い衛星からの電波を受信します。
家にアンテナを設置すれば、地上波を無料で見ることができるでしょう。
テレビの映りが悪い / 映らない理由
テレビの映りが悪いのには、以下の理由があります。
外部的要因
- アンテナと電波塔の間に障害物(高層マンション など…)がある
- 悪天候
- ノイズが多い電波帯を受信している など…
テレビは電波が受信できなければ映像を映すことができないため、なにかしらの要因で電波の受信が弱くなればテレビの映像は乱れるでしょう。
高層ビルなど鉄筋コンクリートで造られた高い建物ができると、電波を遮ってしまい、テレビが映らなくなってしまいます。
機材トラブル
- テレビの液晶割れ または 液晶漏れ
- テレビの基盤故障
- 家に設置しているアンテナがずれている
- 分配器のトラブル
- ブースターやアッテネーターのトラブル
- Blue-Rayレコーダーなどの故障
テレビ本体が故障すれば、映像は見ることができません。家にある外付けのアンテナの転倒やズレが発生しても映像が乱れてしまうでしょう。
その他
- B-CASカードの接触不良
- アンテナケーブルの接触不良
- Blue-Rayレコーダーなど機材を沢山つないでいる
地上デジタル放送などを見るのに必要なB-CASカードが上手く刺さっていないと、テレビは映りません。
また、テレビにつなぐアンテナケーブルが十分に指し込めていなければ受信した信号がテレビに来ないため、同様のトラブルが発生します。
テレビにBlue-Rayレコーダーなどの機材をつないでいた場合も、分配器同様にテレビの電波が弱まる場合もあるでしょう。
テレビのエラーコードで原因を特定
テレビの映りが悪くなると、画面にエラーコードが表示されることがあります。
エラーコードの番号は、映りが悪くなった原因を把握することができるのです。エラーコードの例を確認していきましょう。
B-CASカードの不具合
・E100 B-CASカードの未挿入
・E101 B-CASカードのICカードが上手く読み取れない
・E103 契約されていない番組を選局している
電波やアンテナなど接続機器の不具合
・E200 放送されていない番組を選局している
・E201 電波が弱くなり低階層映像(低画質、低音質)になっている
・E202 信号が受信できていない
・E203 放送されていない番組を選局している
・E204 チャンネルが設定されていない
・E205 契約されていない番組を選局している
・E209 BS / 110度CSアンテナ線がショートしている
その他の不具合
・E400 データが受信できない
・E401 受信機で表示できないデータ
・E402 データの表示に失敗
エラーコードは下から3番目の数値によって、どのようなエラーが起きているか分類されています。例えば100番台ならB-CASカード関連。
200番台なら電波やアンテナ関連に問題があるのです。
映像トラブルの対処法
映像トラブルが発生したときは、以下の手順で原因を確認していくのが良いでしょう。
- テレビの再設定を行ってみる
- アンテナケーブルやB-CASカードの指し込みをもう一度確認してみる
テレビの設定画面でアンテナレベルを確認することが可能です。アンテナレベルとは、電波の受信状態を表した数値であり、以下の値が適正とされています。
- 地上デジタル放送 44以上
- BS / 110度CSデジタル放送 50以上
- 4K放送 54以上
今後、4K放送や8K放送を視聴するときは高い数値が必要となりますが、地上デジタル放送やBS・CSだけの利用では数値が50以上あれば視聴に問題ありません。
ただし、テレビのメーカーなどによって適正とされる受信レベルがありますので、説明書をよく読んで数値を適正レベルまで合わせましょう。
アンテナレベルの改善方法には、テレビを再起動させるというものがあります。
テレビの再起動は、テレビの電源を切って電源プラグをコンセントから抜いて1分以上経ってから、再度コンセントをいれて行います。
上記で映像の改善が見込まれない場合は、近くの電気屋さんに連絡をしてアンテナの向きなどを確認してもらいましょう。
電波がくる方角は、近くの家のアンテナを確認することで予測ができますが、専用の機材を使わなければ詳細な測定ができません。
また、引っ越しなどで場所が変わると電波の受信レベルが変わるので、ブースターなど必要な機材が変わる可能性もあるでしょう。
セルフでの改善も可能ですが、難しい作業のためプロに任せることをおすすめします。
テレビのアンテナや機材の種類
テレビのアンテナには種類があり、それぞれメリットとデメリットがあります。
家の位置とアンテナの相性が悪ければ、電波の受信ができずにテレビの映りは悪くなるでしょう。
ブースター(増幅器)
電波が微弱な地域でもブースターを使うことで電波を増強し、テレビを映せるようにできる機器です。しかし、強電界の地域で使用すると正常に受信ができず、テレビの映りが悪くなる可能性もあります。
アッテネーター(減衰器)
強電界の地域などで、電波の信号が強い場合に適正な値まで電波を弱める役割があります。上記の機器にトラブルが発生すると、テレビの映りが悪くなることがあるので交換が必要になるでしょう。
デザインアンテナ
家の外観を損なうことなく取り付けられることで人気が出ているのが、デザインアンテナです。サイズが10cm×25cm程度と八木アンテナに比べるととても小さく、厚さも5cm以下と目立ちにくいでしょう。
八木式アンテナよりも強風などの影響を受けにくく、施工も簡単ですが、電波の受信感度が劣ります。アンテナは基本的に上記の2種類が主力となっています。
分配器
1つのアンテナから複数のテレビをつなぐのに必要な機材です。
多くのテレビに接続すると受信レベルは弱くなってしまい、長期間の使用で劣化しテレビの映りが悪くなる原因にもなります。
八木アンテナ
屋根の上など屋外に装着するタイプのアンテナです。古い家などに多く見られますが、電波の受信感度が良く、中・弱電界エリアでも対応できるため根強い人気があります。
設置方法は、屋根の上に支柱とワイヤーで固定します。強度もあり、台風でも動くことは少ないでしょう。
しかし、経年劣化などで倒れたり、衝撃によって位置がずれてしまったりするとテレビの電波を受けにくくなってしまいます。
また、大きく目立つアンテナでデザイン性がないため、家の外観を悪くするのがデメリットです。
アンテナ受信よりも安定している?ケーブル受信
アンテナ受信は一度設置すれば無料で地上波放送を見られるなど、メリットが大きいですが、電波が弱い地域はケーブル受信にすることで映像を安定させることが可能です。ケーブルテレビのメリットとデメリットを確認しましょう。
メリット
- アンテナのメンテナンスが必要ない
- 家の周りの遮蔽物に影響を全く受けない
- 住んでいる地区の天候に影響を受けない
- インターネットや電話などを一緒に使うことができる
- 地上デジタル放送以外の専門テレビ番組を観ることができる
ケーブルテレビはインターネットや有料番組を利用する人には、とても便利なサービスです。
弱電界の地域や周りに遮蔽物が多い場所でも、安定したテレビの視聴が可能になります。
テレビの電波を受信するアンテナは、契約したケーブル会社が管理しているので、アンテナが倒れたり位置が変わったりなどのリスクを心配する必要がありません。
家でのネット環境の利用が当たり前になっているため、ケーブルテレビを契約するメリットが多くなっているでしょう。
デメリット
- 月額料金が発生してしまう
- 契約しているケーブルテレビ会社の不具合によってテレビの映りが悪い場合がある
- ケーブルテレビ会社周辺の天候の影響でテレビが観られないことがある
ネット環境や有料チャンネルを使わない方には、月額料金の負担は大きく感じるでしょう。
ケーブルテレビは電波が安定していますが、家庭同様にアンテナで電波を受信しているので、天候などの影響を受けることがあります。
雷や台風などの悪天候時は映像が乱れる可能性があるでしょう。
画面割れには火災保険が使える?
小さな子どもが、液晶テレビの画面を叩いたり、おもちゃをぶつけてしまい画面が映らなくなったりしてしまった場合、火災保険(家財保険)内の補償でテレビを修理、または買い替えることが可能です。
以下のような、不測的かつ突発的な事故(破損・汚損など)が対象です。
・テレビを運んでいて誤って落とした
・子どもが誤って壊してしまった
補償を受ける方法
- 保険会社に壊れた経緯を伝えて補償対象か確認をする
- 補償されるなら保険会社の指示に従い、メーカーのお客様サポートから修理見積もりを行う
- 保険会社に見積書や必要書類、破損したテレビの写真を送る
- 保険会社から、見積書をもとに補償費用について連絡が入る
- 保険会社から費用が支払われる
ポイント
- 新品の購入と修理の価格を比べて安いほうが補償される
- 製品の補償は新価(新しく買った場合の価格)で算出される
- 見積もりにかかる費用は自己負担
テレビの液晶が割れていたときの修理費用は、新品を購入する費用と大きく変わりません。
そのため、多くの場合は新しいテレビに買い替えることになるでしょう。
テレビを処分する前に買取を検討しよう

出典:おいくら
壊れたテレビを処分する前に、一括査定サービスを利用してみてはいかがでしょうか。
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処分の手間や費用がかからないため、おすすめの方法です。
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まずは、お気軽に一括査定を試してみてはいかがでしょうか。
▼こちらの記事では、テレビのおすすめ買取業者や買取相場をまとめているので参考にしてみてください。
テレビを処分するにはどうすればいい?
テレビ本体の故障が原因で廃棄になると、処分の手続きをする必要があります。テレビの処分方法は以下の3通りです。
家電リサイクル法に則り処分が可能な廃棄業者に持ち込む
テレビは家電リサイクル法により、特定の廃棄業者に持っていき、リサイクル券を発行して処分する必要があります。テレビ処分の目安費用は以下の通りです。
・ブラウン管(15型以下)1,296円以上
・ブラウン管(16型以上)2,376円以上
・液晶テレビ / プラズマテレビ(15型以下)1,836円以上
・液晶テレビ / プラズマテレビ(16型以上)2,916円以上
回収料金の金額は、テレビの大きさや廃棄数によって変わります。
家電量販店でも廃棄のテレビを回収していますので、実店舗に事前に料金を聞いておくとスムーズに回収してもらえるでしょう。
▼こちらの記事では、家電リサイクル法について詳しく説明しているので参考にしてみてください。
廃品回収業者に依頼する
自分で持っていくことが難しい場合は、廃品回収業者に依頼する方法もあります。
リサイクル料以外に、運搬費用などが発生するので持ち込みよりも処分費がかかる場合があるでしょう。
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ネットオークションなどで販売する
壊れたテレビでも、ネットオークションで売れることがあります。年式が新しければ数万円で取引されることもあるのです。例え高値がつかなくても、リサイクル料金がかからずに処分ができると考えればお得でしょう。
家で保管でき、取引や梱包の手間を惜しまなければ、ネットオークションで販売すればリサイクル料金を抑えることができるでしょう。
▼テレビの処分をご検討の方は、テレビの処分方法についてより詳しくまとめている以下の記事をあわせて読んでみてください。
まとめ
テレビの映りは原因を特定することで改善できます。改善の要点をまとめていきましょう。
・テレビはアンテナ受信とケーブル受信がある
・テレビの映りが悪い2つの原因は電波が弱いか機材のトラブル
・テレビに出るエラーコードによって映りが悪い原因が特定可能
・映りが悪いときはアンテナ線の指し込みなどを確認してみる
・アンテナレベルが50以上あるかを確認する
・テレビの再起動で改善する場合がある
・ケーブル受信は自宅周辺の電波状況の影響を受けない
・原因がわからない場合は電気屋に見てもらう
・運搬時や子どもが原因のテレビの破損は火災保険で修理できる場合がある
・テレビの廃棄料は約1,300円以上で大きさやテレビの種類によって変わる・故障したテレビはネットオークションで売れる可能性がある
わからないことがあれば、無理に自分で処理しようとせずに電気屋さんに依頼するようにしましょう。
▼こちらの記事では、その他のテレビの故障について原因や対処法をまとめているので参考にしてみてください。
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