どこに差がある?電子レンジとオーブンレンジの違いと選びかた

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電子レンジとオーブンレンジ、どちらも食材を加熱する調理器具で、大きさも形も良く似ています。
どこがどう違うのか、迷ったらどう選んだらいいのか、電子レンジとオーブンレンジの違いと選び方について解説します。
目次
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電子レンジとオーブンレンジの違い
電子レンジとオーブンレンジの具体的な違いを理解していますか?
ここでは、電子レンジとオーブンレンジの違いを紹介しています。
電子レンジとは
電子レンジは、食べ物を温めたり解凍したりする調理器具です。
オーブン機能が付いた「オーブンレンジ」も電子レンジに含みますが、単に電子レンジという場合「温め機能」に特化したシンプルな『単機能レンジ』を指すことが多いようです。
電子レンジが発明されたのはアメリカ。最初に家庭用の電子レンジが発売されたのは1952年でしたが、当時は高価なためあまり普及しなかったそうです。
日本の家庭に登場したのは1960年代。当時は「冷たい食品を温める」という機能が画期的でした。
あの「チン!」という音が採用されたのは1967年だったそうです。
1970~1980年台冷凍冷蔵庫や冷凍食品が広まったことから電子レンジは一般化しはじめ、1971年に2%しかなかった家庭での保有率は、1980年に28%、1985年に41%、1990年に70%と大幅に伸び、2000年以降は90%以上、2005年では97%となっています。
もはや電子レンジがない家の方が珍しいですよね。
オーブンレンジとは
電子レンジにプラスして、オーブンやグリル機能を付け加えた調理器具です。
加熱した空気で蒸し焼きにするオーブン加熱だけでなく、ヒーターの熱で直接焼くグリル加熱も使えるため、料理の幅が広がります。
家庭用オーブンレンジが登場したのは1977年。
これまで別々の製品であった電子レンジと電気オーブンを一体化したものでした。
それ以前にも、「天火」(てんぴ)とも呼ばれる家庭用の電気オーブン、ガスオーブンは存在していましたが、オーブンレンジの登場で身近なものになりました。
ちなみにオーブンの歴史自体はかなり古く、紀元前まで遡るといわれています。
欧米ではパンなどを焼くためにオーブンが普及していたため、電子レンジの発売当時、普及に苦戦したそうです。
電子レンジ
電子レンジとオーブンレンジの一番大きな違いは、食材にどのように熱を加えるか、加熱方法の仕組みの違いです。
加熱方法
電子レンジは、食品は内側から加熱されます。
マイクロ波という波長の短い電波が、食材に含まれる水分子に作用して、水分子が細かく振動・衝突して発熱、食材全体が温められる仕組みです。
調理方法
電子レンジの機能は「温め」です。下ごしらのため野菜など食材をしんなりさせたり、ソースを作るなどもありますが、基本は食材を温めると考えていいでしょう。
センサー内蔵やターンテーブルで、温めムラを防ぐ機能を備えたものも多くあります。
前述のように水分が振動して熱を発する仕組みですから、水分を含まないものは加熱できません。
電子レンジが得意な調理
単機能の電子レンジでは、料理のバリエーションは狭くなりがちですが、レシピサイトなどを参考にするとさまざまなアイディアを見つけることができます。
- コンビニ弁当や保存していた冷ごはんの「温め」
- ホットミルク、熱燗など液体の「温め」
- 肉など冷凍食品の「解凍」
また、レンジ用炊飯器や、パスタを茹でる容器など、電子レンジ調理に特化した便利なグッズを使えば、単機能の電子レンジでも作れる料理の幅は広がります。
オーブンレンジ
加熱方法
オーブンレンジは電子レンジと同じ加熱方法が使えるほか、オーブン・グリルでも加熱ができます。
オーブンの加熱方式はヒーターの熱源で内部全体を加熱して、空気の循環で食材を加熱調理するものです。
- 熱風循環方式
ヒーターの熱をファンで庫内全体に循環させて加熱 - 上下ヒーター方式
庫内の上・下部にヒーターを備えて輻射熱により加熱
いずれにしても庫内全体を一定の温度に保ち、食品を「焼く」ことができます。
グリルの加熱方法は高火力で直火での焼き上げです。
調理方法
オーブンでは、熱風(対流熱)によって時間を掛けて食材を蒸し焼きにします。熱量が高いため、表面に適度な焦げ目を付けながら焼き上げます。
グリルでは、素材に直接熱を加えて焼き上げるものです。短時間で一気に加熱できます。
オーブンレンジが得意な調理
オーブン機能は、低温(140~160℃)、中温(170~190℃)、高温(200~250℃)と、料理に合わせて幅広い温度調節ができます。
- グリル機能でローストチキンなどを焼
- オーブン機能でクッキーなどお菓子を焼く
- パン生地の発酵
オーブンやグリルで「焼く」という機能が備わっているため、単機能の電子レンジと比較すると料理のバリエーションは豊富になります。
使える容器の違い
電子レンジとオーブンレンジでは調理に使える容器類が違います。
向かないものを使うとうまく調理ができないだけでなく、破損してしまったり、火花などが出て危険なこともあります。
電子レンジ・オーブンレンジ両方で使えるもの
- 耐熱性ガラス容器
- 陶器、磁器
※ひび、傷のある器を使ったり、急熱、急冷すると割れることがあります。
金銀の模様、内側に色絵のある陶器や磁器は、傷めたり、火花が出るので使えません。
電子レンジで使えて、オーブンで使えないもの
耐熱温度が140℃以上の耐熱性プラスティック容器(オーブン・グリル用指定のものはオーブンでも使えます)。 耐熱温度が140℃以上のラップ。
※レンジで使う前に容器の耐熱温度を確かめましょう。耐熱温度が140℃以上でも、砂糖・油分の多い料理など、高温になる食品には使えません。
電子レンジで使えず、オーブンで使えるもの
金属の容器、金串、金網、アルミホイルなどです。
※取っ手など一部がプラステックの物は使えません。また電子レンジ調理では、アルミホイルが電波を反射する性質を利用して、加熱したくない部分をカバーするのに使うことがあります。
電子レンジ・オーブンレンジ両方で使えないもの
- 耐熱性のないガラス容器、クリスタルガラス、カットガラス、強化ガラスなど
- 耐熱温度が140℃未満の容器
- 電波で変質する素材で作られたもの
- 漆器、竹・木・籐・紙製品
※紙、楊子、竹串などは料理によっては使うことがありますが、電子レンジで加熱すると発火の危険があるので注意が必要です。
電子レンジ・オーブンレンジの選び方
ここでは、電子レンジ・オーブンレンジの選び方についてみてみましょう。
使用用途
まず考えたいのは、単機能の電子レンジと、オーブンやグリル機能も使えるオーブンレンジのどちらを選ぶかです。
普段あまり料理を作らず、お惣菜や冷凍食品を温めるだけでいい、という方は電子レンジ、自宅でオーブン料理を作りたい、パンやお菓子を焼きたい、という方はオーブンレンジが向いています。
大きさ・サイズ・容量
電子レンジ・オーブンレンジの大きさは、庫内の容量がどのくらいあるかで考えます。
何人分の食材を1度に料理するか、家族の人数の目安は以下の通りです。
- 20L
1人 - 20~25L
2人 - 25~30L
3~4人 - 30L
5人以上
家族の人数が多くても、レンジを使う目的が「買ってきたお弁当やお惣菜を温める」「冷凍食品の解凍」といったことが中心ならば、小さいサイズの単機能電子レンジで間に合う可能性もあります。
また逆に、鳥の丸焼きやローストビーフといった食材を調理したり、大きなスポンジケーキを焼くなどの場合は、家族の人数が少なくても、庫内容量が大きい物のほうが使い勝手がいいでしょう。
センサー方式
電子レンジ・オーブンレンジは、食品の加熱具合を調節するために、食品の分量や状態を検知し、最適な加熱や調理するセンサーを搭載しています。
このセンサーにもさまざまな種類があります。
温度センサー
食材の温度ではなく、庫内の温度を感知することで調節する、最も良く使われているセンサーです。
蒸気センサー
食材を加熱すると出てくる水蒸気量やその変化で、できあがり具合を感知します。
重量センサー
テーブルに置かれた食材の重量から、どのくらいの時間温めれば良いかを感知します。コンビニ弁当の温めに便利です。
赤外線センサー
上位機種に搭載されていることが多い高性能なセンサー。食品から放出される赤外線量を感知して食品の表面温度を測定します。
ドア開閉方向は要確認
電子レンジ・オーブンレンジにはドアが上から手前に開く「縦開き」とドアが横かに開く「横開き」の2タイプがあります。
縦開きタイプ
ドアを一時的に仮置き台として利用でき、また左右の状況(壁や柱の有無など)を気にしなくてもいいというメリットがありますが、高い位置に設置して使うのには適していません。
横開きタイプ
どこに設置場所のしても出し入れしやすいですが、ドアの可動域に開閉スペースが必要になります。
どちらかというと容量の大きいタイプは縦開き小さいもの横開きのことが多いようです。置き場や使い方によってどちらが適しているか検討しましょう。
設置場所を考慮する
選ぶときはどこに置くかも考慮に入れることが大切です。電子レンジ・オーブンレンジは調理中に本体がかなり熱くなるものもあります。
熱を逃がすために、左右と背後に廃熱のための十分なスペースが必要になります。
手狭で十分な廃熱スペースが背後に取れない場合、熱が上方・左右から放出される、背面壁ピッタリ設置可能機種もあります。
いずれにしても電化製品ですから、湿度の高いところや火気の近くでは使用しないのが基本です。
搭載されている機能
シンプル機能の電子レンジでなく、オーブンレンジを選ぶ際はどんな機能が付いたものがいいのかも検討しましょう。
- トースト
オーブンレンジにはトーストもできるものもあります。オーブンレンジで使う機能がトーストくらいだという場合、単機能の電子レンジとオーブントースターの2台という組み合わせも検討してみてもいいかもしれません。 - オート調理
メニューを選ぶと、できあがりまで、自動で温度を微調整してくれる機能です。
料理はしたいけれども手間を掛けたくないという人に向いています。 - 2段オーブン
オーブンレンジのオーブン機能を使うとき、庫内を2段で使い、上下で別々に調理でき、調理時間が短縮できる機能です。
庫内の対流を妨げてしまうため小型の機種ではあまり採用されていません。 - 発酵機能
庫内を発酵に適した30℃~の温度に保ち、生地の発酵ができる機能です。
パン作りを趣味にしている人にはなくてはならない機能です。 - スチーム(過熱水蒸気)機能
100℃以上に熱した過熱水蒸気の力で表面を焼き上げます。
余分な油分や塩分を取り除いて調理できるヘルシーさが特長です。 - ノンフライ
油を使って揚げるのではなく、熱風や過熱水蒸気を使って、加熱調理する機能です。
食材をパリッと仕上げ、余分な脂をカットします。
スチーム機能のスチームの発生方式には、角皿式とタンク式とがあります。
角皿式は角皿など専用のスチームカップに入れた水を使ってスチームを発生させるもの。タンク式は、水を入れたタンクから自動的に給水して過熱水蒸気を発生させるものです。
タンク式が搭載されている機種の方が上位機種となります。
まとめ
温め中心のシンプル機能の電子レンジ、本格調理もできるオーブンレンジ、それぞれの良さがあります。
実際に購入するときは価格帯なども考慮しながら、自分のニーズに合ったものを選ふようにしましょう。
こちらの記事では、おすすめの家電買取業者の特徴や買取相場をまとめているので、家電製品の買い替えなど検討している方はあわせて読んでみてください。