電気自動車の充電料金はいくら?ガソリン代と比較!費用を抑えるコツも紹介
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ガソリン車に比べてランニングコストが安いと言われている電気自動車。とはいえ、充電料金がいくらくらいかかるか、気になる人も多いのではないでしょうか?
そこで、本記事では電気自動車の充電料金の目安を紹介します。充電方法や充電場所での料金の違いや、ガソリン車との比較もまとめました。
電気自動車に興味はあるものの、充電料金が気になり決断ができないという方は、ぜひ参考にしてみてください。
※電気料金相場は変動しているため、最新時点の目安料金と差異が出る場合があります。
目次
電気自動車の充電料金はいくら?
電気自動車の充電料金は、充電方法と充電場所で変わります。
充電方法は普通充電と急速充電があり、普通充電の方が割安です。充電場所は自宅と外の2ヶ所に分けられ、自宅の方が安く済む傾向にあります。
本記事では、充電方法別と充電場所別に分け、充電料金の目安を紹介します。
電気自動車の充電料金【充電方法別】
電気自動車の充電方法には、普通充電と急速充電の2種類があります。
料金の目安は下記の通りです。
充電料金の目安
- 普通充電:約2.5円/分
- 急速充電:約15円/分
普通充電は、自宅や商業施設、病院などに設置されているものです。普通充電には100Vと200Vの2種類あり、100Vなら1時間の充電で10km程度、200Vだと30分の充電で10km程度走行できます。つまり、普通充電の場合、10kmほど走るのに75〜150円ほどかかるということになります。
厳密には自宅なら電力会社やプラン、そのほかの場所なら充電認証カードによって料金は変わりますが、大体10km走るために100円前後かかると考えておけば問題ありません。
一方で、急速充電は道の駅や高速道路のSAなどに設置されていることが多い充電方法です。
急速充電にも大容量タイプと中容量タイプの2種類あり、どちらも100%まで充電することはできません。大容量なら空の状態から80%まで充電するのに15〜30分、中容量なら30分〜1時間ほどかかります。
充電速度は急速充電の方が早いですが、料金は高くなります。
電気自動車の充電料金【充電場所別】
電気自動車の充電場所として、自宅と外でも料金が大きく変わります。
自宅で充電する場合
自宅で充電する場合にかかる料金は、電力会社やプランによって左右されます。
全国家庭電気製品公正取引協議会が示している「新電力料金目安単価」の1kWhあたり31円を基準に考えると、バッテリーを満タンにするためにかかる料金は600〜2,000円ほどです。
なぜこれほど幅があるかというと、電気自動車のバッテリー容量によって大きく変わるためです。
例えば日産「リーフ」はバッテリー容量が40kWhなので、フル充電のためにかかる料金は1,240円が目安となります。一方で、テスラ「Model Y」はバッテリー容量が75kWhなので、フル充電に2,325円かかります。
自宅に充電設備を設置するには工事だけで4〜12万円ほどかかりますが、長期的に見ると外で充電し続けるよりも、自宅で充電した方が安く済むケースがほとんどです。
マンションやアパートの場合は、充電設備の設置が難しいですが、一軒家の場合は電気自動車の購入に合わせて、充電設備の設置も検討してみましょう。
外で充電する場合
自宅外で充電する場合は、EVスタンドを利用するのが一般的です。
このEVスタンドを利用する場合、充電認証カードが必要になり、初期費用、月額費用、充電時間ごとの費用がかかります。
例えば「e-Mobility Powerカード」を利用する場合、それぞれの費用は下記の通りです。
プラン初期費用 | 初期費用 | 月額費用 | 急速充電費用 | 普通充電費用 |
---|---|---|---|---|
急速・普通 併用プラン | 1,980円 | 4,180円 | 27.5円/分 | 3.85円/分 |
普通充電 プラン | 1,980円 | 1,540円 | – | 3.85円/分 |
時間当たりの充電量は、普通充電が1時間で3kWh、急速充電が1時間で20〜50kWhほど。つまり、バッテリー容量が40kWhの日産リーフを充電する場合、普通充電で1回あたり約3,000円+月額料金がかかる計算になります。
充電認証カードによっては、初期費用が無料だったり、月額費用を支払っていれば普通充電が無料で利用できたりするため、選ぶカードによって料金が変わります。
充電とガソリンの料金の比較
充電とガソリンを比較すると、充電の方がランニングコストは安いと言われています。
同じ車両で充電とガソリンを比べられないため、単純比較はできません。とはいえ、平均的な燃費・電費と、ガソリン代・電気代を比較することで、ある程度の差がわかります。
年間1万km走る際を想定すると、下記のように費用が変わります。
電気自動車 | ガソリン車 | |
---|---|---|
平均燃費 /電費 | 6km/1kWh | 22km/1L |
電気代 /ガソリン代 | 31円/1kWh | 170円/1L |
1万km走行に 必要な費用 | 約5万1,000円 | 約7万7,000円 |
上記の表を見ると、年間で2万円ほど電気自動車の方が安いことがわかります。
車両の燃費や電費、電気代、ガソリン代によっても変わるので、電気自動車の方が必ず年間2万円安いとは限りません。とはいえ、現状では電気自動車の方が安く済む傾向にあります。
電気自動車の充電料金を抑えるコツ
ガソリン車よりもランニングコストが安い電気自動車ですが、できるだけ充電料金を安く抑えたいと思う人が多いと思います。
そこで、電気自動車の充電料金を安くするコツを5つ紹介します。
できるだけ自宅で充電する
まず意識したいのが充電する場所です。
料金を安く抑えたいなら、自宅で充電しましょう。充電設備の設置費用はかかりますが、長期的に見ると自宅で充電するのが最も安いです。
外で充電するには、月額費用がかかる上に、時間ごとの費用も発生します。比較的安い充電スポットもありますが、基本的には自宅で充電する方が安いです。
何より、外で充電するには、そこまで車で行かなければなりません。誰かが充電していると、終わるのを待つ必要もあり、時間がかかってしまいます。
料金以外の面を考えても、できるだけ自宅で充電するのがおすすめです。
電力会社を切り替える
自宅で充電する場合、契約している電力会社やプランによって料金が変わります。
電気自動車を電力を使う家電製品だと捉えると、電気使用量は相当なものです。
電気自動車の平均電費は6km/1kWhなので、1年間に1万km走る場合、年間で約1,667kWhの電力を使います。1ヶ月ごとに換算すると約138kWhです。
家電製品の中で電力の消費量が多いとされている冷蔵庫でさえ20〜30kWhなので、電気自動車が使う電力の多さは群を抜いていることがわかります。
そのため、電力会社を見直すことで、充電料金を大幅に抑えられる可能性もあります。
例えば、夜間に充電するなら、夜の電気代が安くなる電力会社やプランに切り替えるのがおすすめです。
【夜間の電気代が安い電力会社とプラン】
- CDエナジーダイレクトの「スマートでんき」
- 東京電力の「夜トクプラン」
- 関西電力の「eスマート10」
- HTBエナジーの「ママトクプラン」「ミッドナイトママトクプラン」
他にも、電気料金が時間帯によって変動するプランなら、料金が安い時間を狙って充電することで、充電料金を抑えられます。
また、ガスとセットで電気料金が安くなるプランや、電気使用量が多い家庭向けのプランなど、ライフスタイルに合わせてお得になるプランが多くあります。
電気自動車を自宅で充電するなら、電力会社やプランの見直しもあわせて検討してみましょう。
おすすめの電力会社は、下記の記事でまとめています。
充電認証カードを見直す
自宅で充電するのは安いですが、マンションやアパートなどでは充電設備を設置するのが困難です。一軒家でも、さまざまな事情があり、設置できないケースがあるでしょう。
また、自宅で充電できる場合でも、走行距離が長い場合は外で充電する必要が出てきます。
そこで、充電料金を安くするために検討したいのが、充電認証カードの見直しです。
充電認証カードは各社が提供しており、料金や利用条件がさまざまです。
充電認証カードは、大きく「メーカー問わず使えるカード」と「メーカーの指定があるカード」に分かれます。
メーカー問わず使える充電認証カード
メーカー問わず使えるカードは2種類あり、それぞれ2つのプランが提供されています。
- e-Mobility Powerカード
プラン | 急速・普通併用プラン | 普通充電プラン |
---|---|---|
初期費用 | 1,980円 | 1,980円 |
月額費用 | 4,180円 | 1,540円 |
充電料金 | 急速:27.5円/分 普通:3.85円/分 | 急速:- 普通:3.85円/分 |
※2024年3月時点
- おでかけCard
プラン | プレミアム | レギュラー |
---|---|---|
初期費用 | 無料 | 無料 |
月額費用 | 4,950円 | 1,650円 |
充電料金 | 急速:38.5円/分 普通:4.95円/分 | 急速:- 普通:4.95円/分 |
※2024年3月時点
上記の表を見ると、初期費用はかかるもののe-Mobility Powerカードの方が長期的に見て充電料金を安く済ませられそうです。また、急速充電が必要かどうかでも、充電にかかる費用は変わってきます。
メーカーの指定がある充電認証カード
各メーカーが発行している充電認証カードとして、日産自動車が発行している「ZESP3」のプランを見てみましょう。
プラン | 初期費用 | 月額費用 | 無料で充電 できる時間 | 急速充電費用 | 普通充電費用 | 向いている人 |
---|---|---|---|---|---|---|
シンプル | 1,650円 | 1,100円 | なし | 99円/分 | 3.3円/分 | 主に自宅で充電する |
プレミアム 100 | 1,650円 | 4,400円 | 急速充電:100分 普通充電:600分 | 44円/分 | 3.3円/分 | 月間走行距離が600km |
プレミアム 200 | 1,650円 | 6,600円 | 急速充電:200分 普通充電:600分 | 38.5円/分 | 3.3円/分 | 月間走行距離が1,350km |
プレミアム 400 | 1,650円 | 11,000円 | 急速充電:400分 普通充電:600分 | 33円/分 | 3.3円/分 | 月間走行距離が1,350km |
主に自宅で充電するなら、シンプルプランが向いています。一方で、自宅で充電できないなら、月間の走行距離に合わせてプレミアムプランを選択することが推奨されています。
このように、自分に合う充電認証カードを選ぶことで、充電料金を安く済ませられます。
無料のスポットで充電する
電気自動車の充電スポットには、無料で利用できるところがあります。
例えば、役所などの公共施設や、ショッピングモール、ディーラーなどです。
無料で利用できる理由は大きく2つあります。
無料で利用できる理由
- 集客につなげるため
- 電気自動車の普及を促進するため
ショッピングモールでは、電気自動車の充電を無料で解放することで、集客につなげる狙いがあります。無料で充電できれば、帰りの充電切れに心配がないので、やや遠くても来店につながるというわけです。
役所などでは、電気自動車の普及を目的に無料で充電できるようにしているケースがあります。
無料ではないものの、割安で充電できるスポットも増えてきています。
例えば、イオンでは月額料金無料のWAONカードを持っている人が利用できる充電スポットがあり、執筆時点では1時間120円で普通充電が可能です。
充電スポットは徐々に増えていくことが予想されているので、近所の充電スポットを定期的に調べてみましょう。
電費効率を上げる
車両の電費効率を上げることで、充電の頻度を下げ、充電料金を抑える方法もあります。
電気自動車の電費効率を上げる主な方法は以下の通りです。
電費効率を上げる方法
- 余計な荷物をおろす
- タイヤの空気圧を適正に保つ
- エコタイヤを使用する
- エアコンの温度を上げすぎない・下げすぎない
- 急加速や急ブレーキを避ける
ガソリン車と大きく違うことは、効率の良い速度帯です。
ガソリン車は60km/hが最も燃料消費量が少ないと言われており、それ以下でも以上でも燃費が悪化します。一方で、電気自動車は基本的に速度が速くなるほど電力消費量が増えていくのです。
そのため、できるだけ速度を抑えて走行することが、充電料金の節約につながります。
これから電気自動車を購入する予定の方、電費効率の良い車両を選ぶことも大切です。車両を比較する際に、電費効率もチェックしておきましょう。
電気自動車の充電でよくある質問
ここからは、電気自動車の充電について、よくある質問に答えていきます。
どこで充電するのが1番安い?
無料充電スポットを除くと、電気自動車の充電が最も安くできるのは自宅です。
例えば、バッテリー容量が40kWhの日産リーフの場合、自宅でフル充電する際の料金は1,240円ほど。一方で、e-Mobility Powerカードを使って外で充電する場合、普通充電で1回あたり約3,000円+月額料金がかかります。
厳密には契約している電力会社やプラン、利用する充電認証カードによって変わりますが、自宅で充電した方が安いことには変わりありません。
もし外でしか充電できない場合は、使っている車両に合わせて充電認証カードを選ぶことで、充電料金を抑えられますよ。
自宅に充電設備を設置する費用は?
自宅に充電設備を設置する際は、充電設備の料金と工事費用がかかります。
充電設備は3種類あり、それぞれ費用の目安が違います。
充電設備の設置費用
- 自立スタンドタイプ:25万円〜
- 壁付けタイプ:15万円〜
- 壁付けコンセントタイプ:3,000円〜1万円
上記費用に加えて、工事で4〜12万円ほどかかります。
充電スポットはどこにある?
電気自動車の充電スポットは、街中のさまざまな施設に設置されています。
その一例は以下の通りです。
充電スポット
- カーディーラー
- コンビニエンスストア
- 商業施設
- 宿泊施設
- 道の駅
- 高速道路のSA・PA
- コインパーキング
2022年3月末に株式会社ゼンリンが実施した調査では、全国に21,198か所の充電スポットがあると発表されました。これは、ガソリンスタンドの数の6割にものぼる数字です。
郊外では充電スポットが少ない印象ではありますが、都市部では充電に困ることは少ないでしょう。
充電時間はどれくらいかかる?
電気自動車の充電時間は、充電量(kWh)と充電器の出力(kW)で決まります。
充電量は電気自動車のバッテリー容量です。例えば日産リーフは40kWh、テスラのモデル3のスタンダードは75kWhです。充電器の出力は、普通充電なら3kWか6kWが一般的です。
つまり、40kWhの日産リーフを3kWでフル充電する場合、約13時間かかる計算になります。
急速充電の場合、出力が20〜150kWあるので、20kWで日産リーフを充電する場合、単純計算で2時間あればフル充電できることになります。
ただし、急速充電ではフル充電できません。加えて、1回30分までのような制限が設けられていることがほとんどです。
電気自動車の充電料金を安くするなら電力会社の見直しも!
電気自動車の維持費を抑えるためには、充電の場所や方法を考えることが欠かせません。
特に自宅で充電する際は、電力会社やプランの変更によって、電気代を大きく節約できる可能性があります。
電気自動車をきっかけに、電力会社の見直しを検討してみてはいかがでしょうか?
こちらの記事では、おすすめの新電力会社の特徴や最新キャンペーンをまとめているので、あわせて読んでみてください。