電気自動車の維持費はいくら?年間の維持費や節約方法を解説

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電気自動車は、排気ガスを出さない環境にやさしい移動手段として注目されており、電気エネルギーを無駄なく効率的に使えるので経済性に優れた車だといわれています。
この記事では、年間の維持費や走行コストなどをガソリン車と比べ、どれくらいの違いがあるのか比較してみました。
税金が安くなる減税・免税の話や、国の補助金制度の解説もしていますので、興味があるならぜひ読んでみましょう。
また、電気自動車におすすめの電力会社と電力プランについても紹介しています。充電に使う電気料金に影響しますので、少しでも維持費を安くしたい場合に、参考にしてみてください。
目次
電気自動車の維持費は年間いくら?
電気自動車にかかる年間の維持費がいくらになるのか見ていきます。電気自動車の条件は以下の通りです。
条件
- 車両タイプ:乗用車
- 重量:1.6t
- 年間走行距離:10,000km
1年目の維持費
- 総額:148,146円
- 自動車税:6,500円(75%軽減)
- 任意保険:70,000円
- 法定点検費用:20,000円
- 走行コスト(充電代):51,646円
2年目の維持費
- 総額:153,646円
- 自動車税:25,000円
- 任意保険:57,000円
- 法定点検費用:20,000円
- 走行コスト(充電代):51,646円
3年目の維持費
- 総額:185,896円
- 自動車税:25,000円
- 重量税:0円(免税)
- 自賠責保険:17,650円
- 印紙代:1,600円
- 任意保険:50,000円
- 車検時諸費用(法定点検含む):40,000円
- 走行コスト(充電代):51,646円
4年目の維持費
- 総額:145,646円
- 自動車税:25,000円
- 任意保険:49,000円
- 法定点検費用:20,000円
- 走行コスト(充電代):51,646円
5年目の維持費
- 総額:202,896円
- 自動車税:25,000円
- 重量税:20,000円
- 自賠責保険:17,650円
- 印紙代:1,600円
- 任意保険:47,000円
- 車検時諸費用(法定点検含む):40,000円
- 走行コスト(充電代):51,646円
電気自動車で毎年10,000km走行したときの維持費は、年間で145,646円~202,896円という結果が出ました。
▼電気自動車の充電料金については以下記事でより詳しく解説しています。
ガソリン車と電気自動車の維持費内訳・比較
ガソリン車と電気自動車の維持費を比較していきます。具体的な内訳についても紹介していますので、参考にしてください。
ガソリン車と電気自動車のトータルコスト
毎年10,000km走行する想定の場合、ガソリン車と電気自動車で1年間の維持費を比較すると以下のようになります。
- ガソリン車:21万~27万強
- 電気自動車:15万弱~20万強
それぞれを比較すると電気自動車の方が安く乗れることが分かります。ここまで差が出たのは、重量税・自動車税の減税・免税があるからです。排気量がない電気自動車は、減税がなくても基本税額が安くなることも影響しています。
また、走行コストが安いのも電気自動車の特徴です。電気自動車の走行コストはガソリン車の1/2以下のため、長く乗るほど電気自動車の方が安くなるでしょう。
ガソリン車と電気自動車の維持費内訳
「1.5t超~2.0tクラス」のガソリン車と電気自動車で維持費の内訳を比較していきます。ガソリン車の総排気量は「1.5L超 2L以下」の場合で計算します。
維持費の中でガソリン車と電気自動車で一律なものが以下の保険です。
一律の維持費
- 自賠責保険:17,650円(2年分)
重量税
- ガソリン車:登録時49,200円(3年分)、車検時32,800円(2年分)
- 電気自動車:登録時と初回車検時が0円、2回目以降の車検20,000円(2年分)
自動車税
- ガソリン車:36,000円(毎年)
- 電気自動車:6,500円(1年目のみ)、25,000円(2年目以降、毎年)
走行コスト(10,000km)
- ガソリン車:113,220円
- 電気自動車:49,000円
走行コストはいくらかかる?
ガソリン車と電気自動車の走行コストは、消費する燃料の違いです。
ガソリン車が10,000km走行するためには、約666リットルのガソリンを消費します。1リットルを170円で計算すると、1年間にかかる費用は113,220円です。
電気自動車の場合は10,000km走行するのに、約1,538kWhの電力を消費します。1kWhの電気代を32円で計算すると、1年間にかかる費用は49,000円です。
走行コストを比較すると、電気自動車の方がガソリン車の1/2以下のコストで走行できます。
保険料はいくらかかる?
電気自動車にかかる保険料については、ガソリン車と大きな違いはありません。契約する会社やオプションによって保険料自体は変わってきますが、電気自動車・ガソリン車のどちらでも同一の扱いです。
車の保険には「任意保険」と「自賠責保険」の2種類があります。任意保険は車種とグレードで保険料が決められ、等級や保証範囲などから最終的な保険料が算出されます。
自賠責保険は保険料が一律です。
- 新車購入時(3年分):23,690円
- 車検ごと(2年分):17,650円
新車購入時に次の車検までの費用を一括で支払います。電気自動車・ガソリン車どちらでも同額です。
税金はいくらかかる?
自動車にかかる税金は「重量税」と「自動車税」の2種類がありますので、電気自動車とガソリン車で比較してみましょう。
重量税は自動車の新規登録時と車検時に有効期間分を一括で支払います。
電気自動車の場合は、エコカー減税を受けられるため、新車登録時と初回車検時の重量税が免税となりお金がかかりません。2回目以降の車検については、1.5t超~2.0tクラスで20,000円(2年分)かかります。
ガソリン車の重量税は、1.5t超~2.0tクラスで新規登録時に49,200円(3年分)、車検では32,800円(2年分)の支払いが必要です。
自動車税は総排気量によって税金が変動します。電気自動車は排気量がゼロのため25,000円が支払金額です。グリーン化特例により、1年目のみ自動車税が75%軽減され6,500円になります。つまり、初年度6,500円、2年目以降は毎年25,000円を支払うということです。
ガソリン車の自動車税の場合は、総排気量が1.5L超 2L以下の場合で36,000円を毎年支払います。
重量税・自動車税どちらも電気自動車の方が安いという結果になりました。
メンテナンス費用はいくらかかる?
自動車のメンテナンス費用は、車検代、消耗部品の交換費用、エンジンオイルなどの交換費用、故障時の修理代のことです。
電気自動車は電気モーターを動力源としており、消耗部品が少ない車です。定期的な潤滑油の補充が必要ではありますが、エンジンオイルと比べて頻度は低くなります。
エアコンフィルター、ワイパー、タイヤなどの消耗品の交換頻度はガソリン車とほとんど同じです。一方、ガソリン車の場合は定期的にエンジンオイルの交換が必要で、消耗部品も多いため電気自動車と比べてメンテナンスにかかる費用は高くなるでしょう。
バッテリー交換はいくらかかる?
電気自動車のバッテリー交換には保証制度があり、「8年または160,000km」のどちらかの段階で、「バッテリー容量70%」を保証してくれます。
バッテリーの寿命とはいっても完全に使用不能にはならず、徐々に劣化していきパフォーマンスが低下していく状態です。普段の走行に支障をきたすような状態になったらバッテリーを交換するべきでしょう。
しかし、新車登録から「8年以上や160,000km」は車を買い替える時期ですので、バッテリー交換する機会は少ないと思われます。もし、バッテリー交換する場合には、少なくとも数十万円以上の費用がかかります。非常に高額になるため、車の買い替えを検討する方が現実的でしょう。
電気代はいくらかかる?
充電する場所と充電速度によって料金が異なります。自宅でフル充電する場合には数百円〜2,000円程度。公共充電スポットなら月会費が数千円程度かかります。
例えば、日産ゼロ・エミッションサポートプログラム(ZESP3)を利用する場合には、月の基本料金が1,100円~11,000円です。それぞれ充電できる時間が設定されており、プランに含まれている時間を超えた部分は、別途料金が発生します。
一番高いプランの目安が、毎月の走行距離1350kmなので、車の利用状況に合わせて選びましょう。
充電用設備を買う場合はいくらかかる?
自宅で充電用設備を設置する場合、3つの設備から選ぶことになります。それぞれの設置費用は以下の通りです。
- 自立スタンド型:250,000円~
- 壁掛け型:150,000円~
- コンセント型:35,000円~
電気自動車は車体の購入価格や、充電設備の設置費用が割高になります。しかし、国や自治体の補助金を活用することでガソリン車との差額は小さくなるでしょう。
電気自動車の電気代節約方法
自宅でも充電できる電気自動車ですが、家電と比べると電気の使用料はかなり大きくなります。
電費(燃費)を155Wh/kmとして年間走行距離が10,000kmだとすると、月の電気使用料は130kWhになります。環境省のデータでは、戸建ての平均電気使用量が月間444kWh前後なので、その3割を占める数字です。
一日中つけっぱなしで使用する冷蔵庫でも月間20~30kWhなので、130kWhという数字がいかに大きいか分かります。
電気料金は「基本料金+電力量料金+再エネ賦課金」で計算できます。電気自動車を充電すると、基本料金と電力量料金が値上がりしやすくなる特徴があります。
値上がりの理由としては、短時間に電力を一気に使うため、契約アンペアを見直す必要があり、基本料金が高くなりやすいことです。
アンペアブレーカー契約は、一度に使用できる電流量A(アンペア)が決まっており、その電流値を超えるとブレーカーが落ちます。
電気自動車を3kW充電器を使って200V充電すると、契約アンペアで換算した場合、30Aの電流値が必要です。電子レンジが15A、炊飯器が13Aなことを考えると、電力量が大きいことが分かるでしょう。
そのため、電気自動車を自宅で充電したいなら、契約による基本料金で電力会社を選ぶ必要があるということです。
電気料金を安くするには、基本料金がないプランがおすすめです。事情連動型のプランであれば、電気自動車の充電を夜の時間帯にずらすことで、電気代を大きく抑えることができるでしょう。
電気料金シミュレーターで一発比較
ここでは、一般的な電力会社を使用した場合のシミュレーションを、世帯人数別に表示できるシミュレーターをご用意しました。
各社を比較して乗り換えの参考にしてください。
シミュレーション条件
【電力使用量】
1人暮らし:180kwh
2人暮らし:330kwh
3人暮らし:405kwh
4人暮らし:520kwh
【ガス使用量】
1人暮らし:15㎥
2人暮らし:25㎥
3人暮らし:35㎥
4人暮らし:45㎥
電力会社1
使用量目安: - kWh
基本料金: - 円
従量料金: - 円
合計金額: - 円
電力会社2
使用量目安: - kWh
基本料金: - 円
従量料金: - 円
合計金額: - 円
※「市場連動型プラン」は、市場価格によって料金が常に変動するため、シミュレーターの計算対象から除外しています。
※東京電力エリアの料金で算出しています。
電気自動車利用者におすすめの電力会社3選
ここでは電気自動車の充電におすすめの電力会社を紹介します。どの会社も電気代をお得に利用できますので、それぞれの特徴を確認してみましょう。
電力会社の切り替え方法については、こちらの記事で紹介していますので、不安がある方はぜひご参考ください。
東京ガス
出典:東京ガス公式サイト
開催中キャンペーン
- 基本プランの新規申し込みで電気の基本料金1か月無料※ ※都合により終了する場合あり
「東京ガス」は、ガスと電気をセットで契約できる便利なサービスです。申し込みの手続きさえ行えば、切り替え手続きは「原則不要」なためスムーズに切り替えできるのがメリットです。
ガスと電気セット割を新規に申し込むと、電気の基本料金が1か月無料になるキャンペーンを利用できます。申し込みはネットから簡単に利用できるため、ぜひこの機会に契約の切り替えを検討してみてください。
ほかにも、「myTOKYOGAS」というWebを使った検針票を利用でき、ガスと電気の料金をまとめて確認できます。料金もガス・電気をまとめて支払いできることも便利なポイントです。
Looopでんき
出典:Looopでんきトップ公式サイト
「Looopでんき」は、30分ごとに電気料金の単価が変動する市場連動型の新電力会社です。
電力市場の価格にリアルタイムで連動しており、電力を使用する時間を電気料金が安い時間にずらすことで、電気代を抑えられます。
Looopでんきの電気料金は、30分ごとに変わる電気料金単価と、毎月固定の料金単価で計算されます。専用アプリで電気価格の安い時間帯と高い時間帯を確認し、「ピークシフト」で電気自動車の充電時間を工夫すると、大きく電気料金を下げられるでしょう。
電気自動車の充電時間を「土日の朝~昼」か、「帰宅してから寝る前の深夜」に充電するなどの工夫で、電気料金の単価が抑えられることがメリットです。
HTBエナジーのでんき
出典:HTBエナジーのでんき公式サイト
「HTBエナジーのでんき」は、契約内容を問わず、電気の基本料金と従量料金が一定金額になるサービスです。電気とガスをまとめて契約でき、切替工事が不要なことも利用しやすいポイントです。
ベーシックプランに申し込むと、電気設備や水廻りのトラブルなどの緊急時にサポートを受けられる「あんしんサポート365プラス」が無料で付いてきます。
電話・メール・チャットでのサポートが充実しているため、困ったときに頼りになるのが「HTBエナジーのでんき」のサービスです。
オンラインでかんたんに手続きでき、切り替え料金はかかりません。解約の連絡や立ち合いも不要ですので気軽に申し込めます。
▼その他のサービスも知りたい方はおすすめの電力会社を比較して紹介している以下記事をご一読ください。
ガソリン車と迷ったら補助金も踏まえて検討しよう
電気自動車の購入には国から「EV補助金」がでます。2024年度の補助金は85万円が上限額です。新車購入のみが対象で、申請の受け付けは先着順となるため、必ず受給できるわけではない点には注意しましょう。
国の補助金は「EV補助金」の1種類のみです。地方自治体からも補助金がでるケースがあります。自治体ごとに条件が異なりますので、ホームページなどを確認してみましょう。これらの補助金を踏まえて、電気自動車の購入を検討してみてください。
電気自動車は維持費が安くすむことがほとんど
さまざまな側面から比較した結果、電気自動車の維持費はガソリン車よりも安くなります。
税金に関しても減税・免税のルールがあり、安く利用できる仕組みが整っています。国の補助金制度もうまく利用すれば、電気自動車の購入費も抑えることができるでしょう。
電気自動車は自宅で充電できることがメリットのひとつですので、自宅から往復できる範囲内での移動が多いなら、電気自動車の方が維持費は安くなります。
自宅での充電費用を安くするためには電力会社の見直しもおすすめです。この記事で紹介した電力会社は、電気自動車の利用に適しています。切替工事が不要な電力会社もありますので、ぜひ切り替えを検討してみましょう。



