高圧電力の基本料金が決まる仕組みとは?削減する方法も紹介!
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工場やスーパーなどで使われることが多い高圧電力。この高圧電力、どのような仕組みで電気代が決まっているのでしょうか。
今回は、高圧電力の基本料金の計算方法や基本料金の仕組みなどを説明します。高圧電力の電気料金を下げる方法も説明するので、“会社の電気代を削減したい”と思っている人は、ぜひ参考にしてください。
※相場情報は実際の買取価格と異なる可能性がございます。
高圧電力の基本料金の計算方法
まずは電気代の計算方法を理解しましょう。毎月の電気代は、以下の計算式で求められます。
- 基本料金+電力量料金+再生可能エネルギー発電促進賦課金+燃料費調整額=毎月の電気代
そして、今回のテーマである“基本料金”は以下の計算式で求められます。
- 単価×契約電力×力率割引(1.85-力率/100)
高圧電力の基本料金は、“契約電力の高さに比例する”と覚えておきましょう。
高圧電力の基本料金の仕組み
先ほど、基本料金の求め方を説明しました。その中で、“基本料金単価・契約電力・力率”という言葉が出てきました。
これらの言葉の意味が分からないという人も多いかと思います。そのため、“基本料金単価・契約電力・力率”の意味について説明します。
基本料金単価
基本料金単価とは、“1kWhあたりの電気単価”のことです。一概にいくらと決まっているわけではなく、基本料金単価は契約する電力会社・プランによって異なります。
現在契約しているプランの基本料金単価は、各電力会社の公式サイトから確認できます。しかし、公式サイトに記載されていないこともあるでしょう。その場合は、電話やメールで問い合わせることをおすすめします。
契約電力
契約電力は、“実量制”と“協議制”のどちらかで決まります。この段落では、その実量制と協議制について説明します。
実量制について
実量制とは、1年間の最大需要電力が“500kWh未満”の需要家を対象に行われる契約方式です。実量制の場合、契約電力は過去12ヶ月のピーク値で決まります。
例えば、2021年1月の電気使用量が60kWhだったとしましょう。この場合、2021年の契約電力は60kWhで設定されます。
仮に2021年7月の電気使用量が80kWhだったとしましょう。この場合、1月~7月までの契約電力は60kWhです。しかし、8月以降の契約電力は80kWhに変わります。
一度上がった契約電力は1年経過するまで下がりません。そのため、飛び抜けたピーク値を作らないように注意しましょう。
協議制について
協議制とは、1年間の最大需要電力が“500kWh以上”の需要家を対象に行われる契約方式です。その名の通り、電力会社との協議で契約電力が決まります。
過去に決められた契約電力は、基本各電力会社の公式サイトに掲載されています。掲載されていない場合は、見積もりを出してもらいましょう。
力率
力率の概要について説明します。しかし、力率が一定水準以下だと“割り増し”になるので注意しましょう。その注意点も説明します。
力率とは
電力には、実際に使われた電力(有効電力)と使われなかった電力(無効電力)があります。力率とは、実際に使われた電力(有効電力)の割合のことです。
電力会社としては、力率を高めたいと考えています。なぜなら、使われなかった電力にはお金を請求できないからです。
例えば、100の電気をAさんに届けても、Aさんが10の電気しか使わなければ10の料金しか請求できません。これでは全く儲かりません。そのため電力会社は、力率を高めてもらうために、“力率割引”という制度を用意しています。
力率が一定水準以下だと“割増し”される
先ほど、“力率割引がある”と説明しました。その一方で、“力率割増し”という仕組みもあります。その名の通り、力率が一定水準以下だと基本料金が通常よりも高くなる仕組みです。
割引と割増しの境目は“力率85%”です。そのため、力率はなるべく85%以上を目指しましょう。力率は毎月の電気代明細書に記載されています。現在の力率が気になる人は、一度電気代明細書をチェックしましょう。
参考:力率とは?│エネチェンジ
高圧電力の電気料金を安くする方法
高圧電力の電気料金を安くする方法は、3つあります。
- 契約する電力会社を切り替える
- 力率を改善する
- 電力のピーク値を抑える
最もおすすめなのは、“契約する電力会社を切り替える”ことです。なぜなら、比較的簡単に電気料金を安くできる方法だからです。
また、電力会社を切り替えると、基本料金のみならず電力量料金のコストカットも見込めます。
ピーク値を抑えるのは我慢が必要ですし、力率改善は設備の買い替えや電力管理システムの導入などでコストがかかります。そのため、まずは電力会社の切り替えから手をつけましょう。
電力会社を選ぶ際に最低限確認しておきたいこと
電力会社を選ぶ際は、最低限“供給エリア”と“サポート体制”を確認しましょう。その2つについて深掘りします。
供給エリア
特に“供給エリア”は必ずチェックしましょう。どれだけ魅力的な電力会社に出会えても、供給エリア外であればそもそも契約できません。
特に静岡県と山梨県に住んでいる人は注意しましょう。同じ県内でも、地域によって選ぶ電力会社が異なるからです。
対応エリアは、都道府県で分けられている場合もありますが、東京電力エリアや関西電力エリアなど、電力会社名で分けられているケースもあります。電力会社名で分けられている場合は、現在住んでいる地域がどの電力会社に対応しているのかチェックしましょう。
サポート体制
停電やエラーなどに備えて、サポート体制が充実しているかもチェックしましょう。発電や送電は大手電力会社が担当してくれます。
新電力に切り替えたからといって、停電リスクや不具合リスクが高まるわけではありません。しかし、万が一停電や不具合が起こったときに、サポートとすぐ連絡がつかないのは不安かと思います。
そのため、できれば“24時間対応のサポートサービス”を提供している電力会社を選びましょう。
まとめ
今回は、高圧電力の基本料金について説明しました。高圧電力の基本料金は、“基本料金単価・契約電力・力率”の3つで決まります。高圧電力の基本料金を下げたいのであれば、“基本料金単価を下げる”ことをおすすめします。
なぜなら、比較的ローリスクかつ簡単にコストを削減できるポイントだからです。高圧電力プランを提供しているおすすめの電力会社も3社紹介しました。そのため、それぞれの公式サイトをチェックし、自分に合った電力会社を見つけましょう。
こちらの記事では、おすすめの電力会社の特徴や最新キャンペーンをまとめているので、あわせて読んでみてください。