炊飯器の電気代はいくら?8つの節電方法と保温の罠を徹底解説!
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多くの方が、炊飯器を毎日使います。しかし、毎日使うからこそ、電気代が気になりますよね。
炊飯器の電気代を節約できれば、電気代がかなり安くなるのではないかと期待している方も多いかと思います。
そこで今回は、「炊飯器の電気代はいくらかかるのか」ということをテーマに深掘りしていきます。
長時間保温していた方は、かなり損しているので、これを機に使い方を改善していきましょう。
炊飯器の電気代を節約する方法も具体的に説明していきますので、「節電しながら炊飯器を使っていきたい」と考えている方は、ぜひ参考にしてみてください。
目次
※相場情報は実際の買取価格と異なる可能性がございます。
炊飯器は「マイコン式」と「IH式」の2種類ある
炊飯器の電気代について知る前に、まずは炊飯器の種類を理解しておきましょう。ここでは、炊飯器の種類とその特徴を説明していきます。
① マイコン式
1種類目は、「マイコン式」です。マイコン式とは、炊飯器の底部に搭載されているヒーターを活用して過熱する炊飯器です。
昔からある種類で「一般的な炊飯器」と言われたら、基本的にはマイコン式の炊飯器を指します。
マイコン式のメリット
マイコン式炊飯器のメリットは、以下3つです。
・動作音がとても静か ・本体価格が安い ・電気代が安いマイコン式の炊飯器は5000円以下で買えるものも多いため、「コスパ重視」という方におすすめです。
マイコン式のデメリット
マイコン式炊飯器のデメリットは、以下2つです。
・炊きムラができやすい ・炊く量によっては、味に違いが出るマイコン式炊飯器は加熱温度が低いため、一度にたくさん炊こうとすると、味に違いが出やすくなります。
② IH式
2種類目は、「IH式」です。
IH式とは、コイルによる電磁力で金属製の内釜自体を発熱させる炊飯器です。
内釜のみならず、側面にもコイルが内蔵されているため、炊きムラが起こりにくいという特徴があります。
IH式のメリット
IH式炊飯器のメリットは、以下の3つです。
・炊きムラが起こりにくい ・炊き分け機能が充実している ・保温機能が充実しているIH式炊飯器は、釜全体を熱で包み込むようにしてご飯を炊き上げます。
また、高い火力で一気に炊き上げるため、美味しいご飯ができやすいとも言われています。
IH式のデメリット
IH式炊飯器のデメリットは、以下2つです。
・本体価格が高い ・重量があるIH式炊飯器の価格相場は5万です。マイコン式炊飯器の価格相場は5000円程度なので、炊飯器にしてはかなり高いということが分かります。
また、炊飯器自体はコンパクトなのですが、かなり重いので扱いづらいという欠点もあります。
マイコン式炊飯器とIH式炊飯器の電気代
ここでは、マイコン式炊飯器とIH式炊飯器の電気代はいくらかかるのか具体的に説明していきます。
炊飯時の電気代
まずは、炊飯時の電気代をシミュレーションしていきましょう。シミュレーションの条件は以下の通りです。
・5.5合炊きの炊飯器 ・マイコン式の消費電力:152Wh(ネットショップを参考) ・IH式の消費電力:165Wh(ネットショップを参考) ・1kWhあたりの電気単価:27円- マイコン式:4.1円
- IH式:4.4円
1回の炊飯にかかる電気代は、4~5円ということが分かりました。
これをもとに計算すると、1ヶ月間の電気代は120円~150円です。
ちなみに、ご飯を炊く量と電気代は比例しません。
1合であっても5合であっても、基本的には1回の炊飯に4~5円の電気代がかかります。
保温時の電気代
次は、保温時の電気代をシミュレーションしていきましょう。シミュレーション条件は先ほどと同じです。
マイコン式 | IH式 | |
---|---|---|
1時間保温した場合 | 0.41円 | 0.44円 |
1時間保温した場合 | 0.41円 | 0.44円 |
3時間保温した場合 | 1.23円 | 1.32円 |
5時間保温した場合 | 2.05円 | 2.2円 |
10時間保温した場合 | 4.1円 | 4.4円 |
15時間保温した場合 | 6.15円 | 6.6円 |
炊飯器の電気代を左右する3つの機能
基本的に、以下3つの機能が炊飯器の電気代を左右しています。
・タイマー機能 ・早炊き機能 ・保温機能この中で最も多くの電気を消費するのが「保温」です。そのため、後ほど具体的に説明しますが、保温は必要最低限に留めておきましょう。
「保温VS電子レンジ」電気代が安いのはどちら?
保温と電子レンジ、電気代が安いのはどちらなのかシミュレーションしていきます。
まずは、電子レンジの電気代から求めていきましょう。条件は以下の通りです。
・茶碗1杯分のご飯を解凍する ・電子レンジの使用時間は2分 ・1kWhあたりの電気代は27円茶碗1杯分のご飯を解凍した場合の電気代
- 500Wの場合:0.45円
- 600Wの場合:0.54円
炊飯器で保温機能を使った場合の電気代は以下の通りです。
- 1時間保温した場合:0.41~0.44円
- 2時間保温した場合:0.82~0.88円
つまり、電気代は保温時間が1時間未満であれば「保温の方が安い」となりますが、1時間以上であれば「電子レンジの方が安い」となります。
炊飯器の電気代を節約する方法
ここでは、炊飯器の電気代を節約する方法を具体的に説明していきます。
① 保温は必要最低限に留める
1つ目は、「保温を必要最低限に留める」ことです。
すでにお気づきの方もいるかと思いますが、炊飯1回分の電気代と10時間保温したときの電気代は同じになります。
そして、一般的に8時間以上保温するのであれば、2回に分けてご飯を炊いた方が電気代は安くなると言われています。
そのため、8時間以上保温するのが当たり前になっている方は、一度使い方を見直してみましょう。
② 使わないときはコンセントを抜いておく
2つ目は、「使わないときはコンセントを抜いておく」ことです。コンセントを繋いだままにしていると、待機電力が発生します。
待機電力の平均値は0.67Wh/時間と言われているため、かなり小さい消費電力ですが、待機電力だけで年間150~300円の電気代がかかります。
微々たる金額ではありますが、節電方法は「コンセントを抜くだけ」と非常に簡単なので、徹底していきましょう。
③ 「早炊き機能」はあまり使わない
3つ目は、「早炊き機能はあまり使わない」ことです。
早炊き機能を使うと早く炊き上がるため、一見、節電になっているように感じますが、実は逆に電気代が高くなります。
早炊きは、内釜の温度を一気に上げて炊飯時間を短くするという仕組みになっています。
つまり、通常よりも多くの電力を一気に消費して内釜の温度を上げているのです。
メーカーや機種にもよりますが、早炊きでは通常の1.3倍程度の電気を消費すると言われています。
電気代に換算すると、炊飯1回あたり1円高くなっています。
そのため、早炊き機能は「時間がないときの最終手段」として活用し、普段はあまり使わないようにしましょう。
④ 世帯人数に合ったサイズの炊飯器を使う
4つ目は、「世帯人数に合ったサイズの炊飯器を使う」ことです。
基本的に炊飯器のサイズが大きくなればなるほど、電気代も比例して高くなります。
2人暮らしなのに、1升炊きの炊飯器でご飯を炊いているとなると、電気代が無駄にかかってしまいます。
「大きい炊飯器を購入すれば、困ることはないだろう」という考えから、必要以上に大きい炊飯器を購入する方もいるかと思いますが、電気代のことを考えるのであれば、適性サイズの炊飯器を購入するようにしましょう。
⑤ エコ機能を使う
5つ目は、「エコ機能を使う」ことです。炊飯器によっては、「エコモード」が搭載されています。
具体的な説明は不要かと思いますが、エコモードを使えば電気代が通常よりも安くなります。
そのため、このように電気を節約できるモードがある場合は、積極的に活用していきましょう。
⑥ まとめ炊きをしてしまう
6つ目は、「まとめ炊きをしてしまう」ことです。
同じ炊飯器で1合炊いても5合炊いても電気代はあまり変わりません。それであれば、まとめ炊きしてしまった方が効率的です。
しかし、まとめ炊きが終わった後、ずっと保温状態にしておくと電気代が無駄にかかります。
炊飯が終了したら、サランラップにご飯を分けて冷凍保存しておきましょう。
こうすることで、炊飯回数を減らせると同時に保温時間を短くできるので、電気代節約になります。
⑦ タイマー機能を賢く使う
7つ目は、「タイマー機能を賢く使う」ことです。
現在、昼間よりも夜間の方が電気代が安くなるというプランで契約している方もいるかと思います。
その場合、炊飯器のタイマーを使って夜中に炊飯が始まるように設定しましょう。
こうすることで、電気料金が高い昼間にわざわざご飯を炊く必要がなりなります。
⑧ 炊きあがる10分前にスイッチを切る
8つ目は、「炊きあがる10分前にスイッチを切る」ことです。
基本的に、最後の10分間は水分を飛ばすための蒸らしの時間として使われます。
そうであれば、蒸らしの時間に入った場合、スイッチを切って余熱で蒸らすというやり方が効果的です。
しかし、機種によっては、炊飯が完了するまでスイッチを切ることができません。
コンセントを抜いて無理やり電源を切ろうとすると、故障の原因になるので、その場合はそのまま炊飯完了まで待ちましょう。
まとめ
今回は、炊飯金の電気代はいくらかかるのか具体的に解説してきました。
メーカーや機種によっても異なりますが、今回調査した結果、1回の炊飯にかかる電気代は4~5円ということが分かりました。
これを1ヶ月に換算すると、120円~150円です。そして、保温機能を使ったときの電気代は、1時間あたり0.41~0.44円です。
10時間保温すると炊飯1回分の電気代に匹敵します。一般的に8時間以上保温するならば、2回に分けて炊飯した方が電気代は安くなると言われています。
そのため、今まで長時間保温していた方は、明日から炊飯器の使い方を改善してみましょう。