着物買取おすすめ業者8選!高く売るならどこ?買取相場もご紹介!

現代でも着物を好んで着る人は少なくありません。しかし、着物を持っている人の大半は、昔着ていた着物が眠っているというケースでしょう。
「代々受け継いで着た着物が押入れにずっとある」
「和服の時代に着ていたけれど、もう使うことはなさそう」
「バブル時代に購入したのだけれど……」
など、手放す人も増えて着ています。
そこで、着物買取におすすめの買取業者や買取相場などを紹介していきます。
※相場情報は実際の買取価格と異なる可能性がございます。
着物買取おすすめ業者8選
着物はリサイクルショップへ持っていくと、基本的には二束三文での買取がされます。なぜなら、リサイクルショップに来ている人の多くは着物と求めて来ているわけではないからです。
販路が限られている中で、いつ着物が売れるかわからないとなると、どうしても安く買い取るしかありません。また、着物には安物もあれば、数百万円以上のものまでありますが、見抜くには専門の知識が必要です。
そこで、着物買取におすすめの業者を紹介します。
おいくら

出典:おいくら
着物は多くのデザインが販売展開されて来たため、全く同じものが市場に流通することはあまりありません。
たまたま同一製品が流通したとしても、長い歴史を持つ特性上、状態の差が大きいです。
したがって、買取業者によって着物は価値判断の差が大きいアイテムです。当然、買取価格差にも顕著に出るでしょう。
そんなときにおすすめなのが、弊社マーケットエンタープライズが運営する「おいくら」です。
おいくらは、複数社が加盟する一括査定サービス。売りたいものの情報を入力するだけで、買取希望の業者から連絡が来ます。あとは価格などを比較し、各買取業者クチコミなどを見ながら選ぶだけ。
買取は店頭、宅配、出張の中から、各買取業者が対応可能な方法が提示されます。
高く売れるドットコム
出典:高く売れるドットコム
弊社マーケットエンタープライズが運営する「高く売れるドットコム」は、着物や毛皮、昭和レトロなアイテム、骨董品などを買い取っているサービスです。
作家情報がない詳細不明のものでも、喜んで買取しています。
着物の買取例は、御羽織紐や村山大島の着物など。作家ものの訪問着では、105,000円で買い取った例があります。また、大切に保管されていた着物と帯数点で80,000円で買い取りました。
高く売れるドットコムは、まとめ買いを歓迎しており、査定額がアップすることがある点が特徴。「こんなにたくさんあるのだけれど」という場合も、喜んで買取致します。
買取方法は店頭、宅配、出張の3種類。中でも着物は重いため出張買取をおすすめしています。
たくさんある場合でも、弊社で運び出しから対応するためご安心ください。お申込みはお電話[0120-503-864(※年末年始除く9:15~21:00)]またはWEBからご利用いただけます。
バイセル
出典:バイセル
骨董品などを買い取っているバイセルは、着物も買取対象。希少な著名作家や有名産地の着物などを多く買い取った例では1,600,000円以上の査定額が出たこともあります。
「ここまでの点数や価格帯は滅多にない状況」との評価でした。
ばち衿の着物や柄・色の古い着物、家紋付きの着物、シミやシワのある着物なども買取対象ですから、まずは査定依頼してみてはいかがでしょうか。
価格がつかないこともあるようですが、一方でまとめて1,000,000円以上で買い取られることもあります。
買取方法は店頭、宅配、出張のいずれかです。気が変わってもクーリングオフで8日以内に解約できるため、安心してご利用ください。
福ちゃん
出典:福ちゃん
骨董品なども買い取っている福ちゃんが最も力を入れているジャンルが着物です。着物の買取業者の中では、大手に位置付けられます。
中尾夫妻・福ちゃんが主演のCMも打ち出していますが、着物が強調されています。
シミや色褪せなど状態不良で、他店が買取できなかったものも買い取り対象ですから、価値がないのではないかと処分する前に、査定依頼してみてはいかがでしょうか。
日本・海外に独自の販売ルートを数多く所有しているのが強みのようです。
買取方法は店頭、宅配、出張のいずれか。例えば2代目 由水十久 加賀友禅は、A社〜C社の買取価格と自社の買取価格を公式サイトで掲載。
他社よりも高く買い取っていることを売りにしているため、他社の査定額を交渉材料に価格相談することもできるかもしれません。
ザ・ゴールド
出典:ザ・ゴールド
ザ・ゴールドは「着物を高く売るなら今!」と公式サイトで大々的に告知しています。感染症の流行に伴い、着物の相場に回復傾向が見られるのが理由とのこと。
例えば、「長艸刺繍 着物・帯」は2020年は40,000円で買取だったのに対し、2022年では350,000円での買取とのこと。公式サイトで紹介されているケースでは、5倍から10倍近い買取価格アップを謳っています。
高価な着物も積極的に買い取っており、買取実績は琉球紅型の名古屋帯などをまとめて885,000円。証紙付大島紬12マルキなどをまとめて680,000円といったケースを掲載。
小物作りに活用されるなど、着物の状態次第でも価値を見出す方法はあるため、お手入れを怠っていたなど難ありの状態でも査定対象です。
買取方法は店頭、宅配、出張の3種類を実施しています。出張買取においては、「お客様のお困りごと」を訪問時に対応する10分間の無料サポートも実施しています。
電球が取り付けられないなど、難しくなってしまった作業があれば相談してみてはいかがでしょうか。
コメ兵
出典:コメ兵
貴金属などの印象が強いコメ兵は、着物も買取対象です。買取対象は「大正・昭和初期で生地がしっかりしている品」「コート類、長襦袢、帯〆、帯揚げ、化繊のきもの、浴衣、毛皮のショール、打掛、掛下、ハカマ」です。
一方で、喪服やウール素材のもの、大きなシミや汚れのあるもの、カビの生えたものや匂いが強いものは買取対象外です。
購入時に高価だったもので状態がいいもの、作家ものなど「高く買い取ってもらえるのでは?」という着物の買取に適しているでしょう。
質問があれば、よくあるご質問を参照の上で問い合わせが可能です。
買取実績例は千總訪問着が180,000円、堀昇平訪問着が70,000円など。
取扱ブランドをアイウエオ順に記載しているため、参照の上で査定依頼してみてください。買取方法は宅配に特化しています。
着物10
出典:着物10
着物専門の買取業者「着物10」。以前はヤマトクという名前で買取を行っていました。和装品ならなんでもまとめて査定可能。非対面で取引が完了します。
値段がつかなかった場合にも、無料で引き取りが可能と記載があります。
買取方法は宅配に限定。ダンボール・ガムテープ・必要書類などがまとまった宅配キットが送られてくるため、無料の集荷依頼に出して完了です。
査定後、結果に納得が行かずキャンセルする場合の返送料は利用者負担ですからご注意ください。
久屋
出典:久屋
伝統工芸品や作家ものを高価買取している久屋(ひさや)。
買取方法は宅配に限定。利用者のほとんどが初めて宅配買取を利用するそうで、不明点などの問い合わせに柔軟に対応しています。
ダンボール・テープ・申込書は全て久屋が用意してくれるため、宅配キットの申し込みをWEBからおこなってください。梱包を終えたら次は、集荷お申し込みから連絡です。
「リサイクルショップでは買い取ってくれなかった」というケースでも査定対象です。
値段がつかなかったものについては、「ご希望であればご返送も承っております」とのこと。
宅配買取の送料は無料ですが、返送時の負担については記載がないため、確認することをおすすめします。
着物買取サービスの種類と選び方
買取業者が実施している買取方法は大きく分けて店頭、宅配、出張です。サービスの選び方を確認しておきましょう。
店頭持ち込み買取
買取業者の事業所や店舗に持って行って査定依頼。納得した場合に買取をお願いする方法です。
店頭買取で着物を売るメリット
買取業者と顔を合わせた上で査定依頼するため、「大切にしてくれるところに売りたい」などこだわりある場合も、自分の目で見て依頼を進めやすい方法です。
店舗に入った段階で違和感がある場合に、査定依頼しないで帰ることもできます。
その場で現金化できるため、急な入り用でも最も早く換金できます。お買い物ついでなどに依頼できるのも嬉しい点です。
店頭買取で着物を売るデメリット
自分で持っていかなければならないため、荷物が重い場合に持ち運びに苦労することがあります。
買取業者の中には荷台などを用意しているケースもありますが、なければカウンターまで持っていかなければなりません。道が狭く、大きな箱などでは移動が困難な可能性もあります。
また、買取金額に納得できない場合に、再び持って帰る必要があります。
交通費やガソリン代、場合によっては駐車料金がかかることもあるため、査定額によってはマイナスになることもあります。
出張買取
買取業者が約束の日程に訪問の上で買取する方法です。
出張買取で着物を売るメリット
重い着物や押入れの深く眠っている着物も、自宅に買取業者を招くだけでOK。基本的には、買取業者が持ち運びしてくれます。
外出しなくてよいほか、力がなくても買取に出せるのが大きなメリットです。
出張買取で着物を売るデメリット
買取業者が訪問するため、約束した日程に自宅にいなくてはなりません。
また、買取業者の中には、「売る予定のなかったものまで強引に買う」「コストに見合わないと金目のものを求める」といったトラブルを起こすところもあるようです。
クチコミで依頼する買取業者を吟味する必要があります。
宅配買取
売りたいものを箱に詰めて買取業者に送る方法です。
買取業者の中には、宅配に必要なものを揃えて郵送してくれるところもあります。弊社でも同サービスを導入中です。
宅配買取で着物を売るメリット
自宅にいるだけで買取が完結します。忙しくて日中に都合をつけられない人も、空いている時間にコツコツ準備を進めることができます。
基本的に配送業者が荷物を取りに来てくれるため、玄関先まで荷物を運べばOK。
重いものを持てない人は玄関先で梱包作業を進めるのも1つの方法です。
宅配買取で着物を売るデメリット
店頭や出張買取は、基本的に買取金額に納得すればその場で現金化できます。しかし、宅配買取は荷物が届いてから買取業者が査定を始めるため、入金に時間を要します。
また、キャンセル時の返送料が有料のところが多い点も注意が必要です。
着物の買取相場
着物は購入価格が何十万円にもなる高価な和装は、売却した時の買取価格も高くなると期待してしまいます。ですが、高級といわれる部類の品であっても、着物は高値になりにくい現状があります。
なぜなら、需要の問題が大きく影響しているからです。特に喪服や家紋入りのものは需要が著しく低く、買取が難しいケースも少なくありません。
ただし、一方で着物の中でも割りと需要のある品もあります。例えば、作家物や訪問着、友禅などです。
また最近では、若い世代を中心にリメイク需要も増えています。着物の買取相場は、その需要により種類によって大きく異なるといっていいでしょう。
振袖の買取相場
振袖を購入する場合、その平均的な相場は300,000~500,000円ほど。決してリーズナブルとは言えません。しかし、買取相場は一般的な振袖の場合、10,000円を切ることが多くなっています。
その反面、人気ブランドや作家物など需要が高い振袖には30,000~100,000円ほどの値がつく傾向にあります。
▼こちらの記事では、振袖のおすすめ買取業者や買取相場を紹介しているので、参考にしてみてください。
訪問着の買取相場
訪問着はフォーマルな装いとして、様々な場で活躍できる和装です。ただ、ポリエステル素材の訪問着は扱いが簡単というメリットがある反面、査定額は低くなりがち。
買取相場は、1,000~3,000円ほど。高くても5,000円ほどでしょう。
正絹の訪問着になると、10,000~30,000円が買取相場です。作家物では上記の金額以上になるケースもあります。
特に価値の高いものでは、100,000~200,000円といった買取価格になることもあります。訪問着は、着物の中では買取相場が高いほうです。
付け下げの買取相場
付け下げは、訪問着よりも手軽に着れて、それでいて失礼にあたらないよそゆき用の和装です。価格は訪問着より安く販売されており、買取価格も比例して下がります。
付け下げは1,000~4,000円程度が相場ですが、品物によっては買取をしてもらえないケースも出てくるでしょう。
小紋の買取相場
小さな柄が生地全体にあしらわれたオシャレ着が小紋です。格式としては、訪問着や付け下げより低く、販売価格もリーズナブルです。
しかし、カジュアルに着こなせて、リメイクの需要もあることから買取をしてくれる業者もあります。
買取相場は、ポリエステル素材になると1,000円を下まわるケースが多いでしょう。全体的な買取価格としては、500~50,000円ほど。
高値がつくのは、やはり作家ものです。一般的な小紋は~3,000円ほどになりやすく、5,000円前後の値がつけば高く買取ってもらえたと捉えられます。
▼こちらの記事では、浴衣の買取について解説しています。着物と一緒に着物の処分に困っている方は、こちらをご覧ください
着物を高く売るコツ
着物の査定額をアップするには、コツがあります。人気作家の着物でもコツを押さえていなければ、減額の対象になりかねません。
そこで、高く売るためのポイントをまとめました。
証紙などの付属品も持っていく
着物は付属品の有無で買取価格が左右されます。もちろん付属品が揃っているほど、減額されず高値で買取ってもらえるでしょう。
中でも大切なのが、証紙です。証紙は簡単にいうと、着物の価値や品質を保証してくれるもの。
例えば、結城紬は16項目の厳しい検査に合格したものにのみ証紙が貼り付けられ、本場結城紬として認められます。
そのため証紙があると、査定の上では有利。ないからといって買取不可となる訳ではありませんが、買取額には影響を与えてしまうでしょう。
少しでも高く買取してもらうには、証紙を含め付属品を揃えておくべきです。
シワなどに気をつけて査定に出す
着物の査定の際には、シワなどにならないよう正しくたたんだ状態で出すようにしましょう。正しい畳方は着物によって多少違いますが、どの種類にも対応しやすい本だたみを覚えておくのがおすすめです。
また、長年しまいこんでいた着物は、査定に出す数日前に風通しの良い場所にかけておくとシワが伸びてくれます。
一番いい状態で着物を査定してもらうなら、出張買取がベスト。宅配買取などでは、梱包をするとどうしてもシワになりやすく状態を損ねるというデメリットがあります。
また、洋服と違い着物を付属品をふくめ複数枚売るとなると、重さもかなりのものになります。そういったことも含め、デリケートな着物の買取は出張買取がおすすめです。
人気がある着物作家の買取相場
着物にも人気作家や有名な織屋が存在します。そして、一般的な品より買取相場は高くなる傾向にあります。それぞれの買取相場は以下のようになります。
作家名 | 買取相場 |
---|---|
上野為二 | 20,000~100,000円 |
北村武資 | 80,000~100,000円 |
北出与三郎 | 20,000~50,000円 |
木村雨山 | 20,000~40,000円 |
喜多川平朗 | 200,000~400,000円 |
久保田一竹 | 50,000~100,000円 |
田島比呂子 | 10,000~50,000円 |
玉那覇有公 | 70,000~100,000円 |
羽田登喜男 | 20,000~150,000円 |
それぞれの特徴については下記で紹介するので、参考にしてみてください。
上野為二の買取相場
上野為二は、重要無形文化財保持者であり人間国宝の一人。友禅作家として京加賀を確立した人物でもあります。
日本画だけではなく洋画も学んで取り入れた技術により、高い芸術性と独自の作風が上野為二の生み出す着物の特徴です。
初代上野為二の作品で状態の良い美品は、希少価値が高くなり高価買取されるでしょう。
買取価格は、付け下げでも20,000円~の値が期待できます。訪問着では50,000~100,000円、特に高いものでは200,000~300,000円で買取をされています。
北村武資の買取相場
北村武資もまた重要無形文化財保持者の人間国宝。古代織を独自の技術で再現し1995年に羅、2000年に経錦の技法により人間国宝に認定されました。
まさに織を極めた唯一無二の人物と言えるでしょう。北村武資は帯を多く手掛けており、着物は希少です。
相場は80,000~100,000円と言われていますが、中には300,000~600,000円といった価格で取引されるケースも珍しくありません。
北出与三郎の買取相場
京友禅の北出与三郎の手掛ける着物の特徴は、なんといってもその色合いです。榊染めにより生み出された上品で神秘的な色味は、北出カラーと称されています。
北出与三郎の着物は、皇室にもいくつも献上された名品。当然その価値は高く評価され、買取の際は10,000円以上の値がつきやすく相場は20,000~50,000円のほどでしょう。
もちろん作品によっては、100,000~200,000円といった高値もあります。
木村雨山の買取相場
加賀友禅の巨匠であり、人間国宝のひとり木村雨山。日本画の技法を取り入れ、他の加賀友禅とは一線を画すデザインと色合いが作品の特徴です。
自然物をテーマとしたデザインが多く、代表作として知られる「魚のむれ」や「花鳥文」は、前衛的な作品として今でも見る者に強烈なインパクトを残します。
中古品の買取価格は20,000~40,000円ほどになるケースが多いですが、着物の状態やデザインによっては100,000~200,000円の値がつきます。
喜多川平朗の買取相場
卓越した技術から羅と有職織物の重要無形文化財保持者、人間国宝として認定されている喜多川平朗。その他、文化功労者賞なども受賞しています。
伝統と独創性がうまく融合した格式高い作風が魅力です。
喜多川平朗の作品は非常に価値が高く、人気の富士シリーズの中には1,000,000円という価格で買取された品もあります。
相場としては、状態の良い着物になると200,000~400,000円にものぼります。
久保田一竹の買取相場
久保田一竹は、古くに失われてしまった辻々花という幻の技法の復刻へ力を注ぎ、その功績を世界に高く評価されている染色工芸家です。
伝統的な辻々花から独自に発展させた一竹辻々花により作成された着物は、光のシンフォニーと表現される芸術品。
初代の手掛けた作品の相場は、300,000~400,000円にものぼり、高いものは1,000,000円をこえます。帯だけでも100,000~200,000円の値がつくでしょう。
久保田一竹工房の作品は、初代の作品より相場が安い傾向ですが、それでも訪問着なら50,000~100,000円が相場です。
田島比呂子の買取相場
様々な賞を授賞し、自らが産み出した堰出し友禅という技法を用いて独自の作品を手掛け続けた田島比呂子。この技法は、模様の輪郭に糸目がない仕上がりが特徴です。
大胆で華やかながら淡い色味により上品に仕上がった田島比呂子の着物は、多くの年代の女性を魅了するでしょう。
買取価格は10,000~50,000円が相場ですが、高い品は100,000円です。
玉那覇有公の買取相場
琉球王朝で発達をした紅型の伝統を受け継ぎながら、独自の二枚異型技法を考案し、紅型の更なる発展に尽力をした玉那覇有公。紅型で人間国宝に認定されています。
技術力に定評のある玉那覇有公の着物は、緻密で繊細なデザインが一度見たら忘れられないほど印象的です。
買取価格は非常に高く、手掛けた作品は70,000~100,000円前後が相場ですが、200,000~300,000円になるケースも稀ではありません。
希少価値の高い作品は、上記以上の買取額になることもあります。
羽田登喜男の買取相場
花鳥風月を愛し、加賀友禅と京友禅の双方を取り入れた羽田登喜男の着物は、羽田友禅として高く評価されています。
色鮮やかで華やかながら、自然や古典をモチーフとして多用した羽田友禅は、独自の魅力を放つ作品。
羽田登喜男の作品は、20,000~150,000円ほどが最も多い買取価格帯です。ただし、非常に状態が美しい最上級品の訪問着などは、1,000,000円~もの価格で買取されるケースもあります。
羽田登喜男の訪問着は、上代が10,000,000円をこえる作品もあり、そうした着物が1,000,000円〜をこえてきます。
人気がある着物産地の買取相場
着物は、産地でも買取相場が影響することがあります。有名な産地別の買取相場は以下のようになります。
産地名 | 買取相場 |
---|---|
小千谷縮(新潟県小千谷市周辺) | 2,000~20,000円 |
加賀友禅(石川県金沢市周辺) | 10,000~50,000円 |
本塩沢(新潟県南魚沼市) | 10,000~20,000円 |
本場黄八丈(八丈島) | 40,000~80,000円 |
本場結城紬(茨城県結城市周辺) | 100,000円前後 |
本場大島紬(鹿児島県奄美地方) | 10,000~50,000円 |
芭蕉(沖縄) | 100,000~300,000円 |
宮古上布(沖縄県宮古島市) | 20,000~50,000円 |
琉球びんがた(沖縄) | 10,000~50,000円 |
それぞれの特徴については下記で紹介するので、参考にしてみてください。
小千谷縮の買取相場
新潟県小千谷市周辺を発祥とする苧麻を使用した麻織物が小千谷縮。2009年にはユネスコ世界無形文化遺産登録された麻織物の最高峰です。
通気性に優れ、さらりとした肌触り、繊細で美しい独特のシボが魅力。
買取相場は、2,000~20,000円前後です。着物を手掛けた作家によっては40,000~130,000円以上の値がつきます。
加賀友禅の買取相場
石川県金沢市周辺で作られ、自然や古典をモチーフにした柄、格式の高い色合いや刺繍が特徴的な加賀友禅。
買取相場は10,000~50,000円です。作家物の加賀友禅は100,000円前後、中でも高級品になると何十万という査定がつきます。
本塩沢の買取相場
新潟県南魚沼市で織られる絹織物の本塩沢は、柔らかな風合いでありながらシャリとシボを感じられる織物です。十字絣・亀甲絣等で構成された柄は、繊細でまさに芸術の域といっていいでしょう。
全体的な買取相場は30,000円前後ですが、状態種類によってはそれ以下になるケースも。実際に10,000~20,000円程度の買取額となる品も多くなっています。
半面、ものによっては50,000~100,000円という高値がつく例もあります。
本場黄八丈の買取相場
八丈島に自生する植物の煮汁を使い、黄・樺・黒の三色で絹糸を染め上げ縞や格子模様に織り上げた絹織物が、本場黄八丈です。
シンプルながら味わいがあり、買取相場は40,000~80,000円ほどです。
本場結城紬の買取相場
結城紬は、茨城県結城市周辺で作られる織物。驚くほど軽く、地機で織られたものは国の重要無形文化財に指定され、希少な撚りをかけない糸で作られる織物としてユネスコ無形文化遺産としても登録されています。
結マークの証紙がある結城紬のみ「本場結城紬」を名乗ることができます。
結城紬以上に価値のある本場結城紬は100,000円前後が相場です。中でも逸品の着物になると200,000~500,000円以上の値がつくケースもあります。
本場大島紬の買取相場
本場大島紬は、鹿児島県奄美地方で作られた絹100%の先染め手織りの平織物です。手作業による加工が施され、泥染めが基本の本場大島紬は渋さと深みのある色合いが特徴的。
最近では白泥染めなど抜け感のあるカラー商品も出回るようになりました。奄美大島産の大島紬にのみ「本場大島紬」と証紙に記されています。
買取価格は幅広くなっていますが、10,000~50,000円が相場。状態によっては、10,000円を下回ることもあるでしょう。
一方で、100,000円をこえる品もあります。
芭蕉布の買取相場
沖縄の特産品である芭蕉布は、糸芭蕉というバナナの一種の繊維を用いて全て手作業で吊り上げられた織布です。独特のハリ感があり、特に無地の芭蕉布で作られた着物は貴重。
20,000~30,000円前後が買取相場ですが、有名作家の作品は高額買取が期待できます。
その価格は100,000~300,000円前後となるでしょう。
宮古上布の買取相場
沖縄県宮古島市の宮古島で生産される麻織の最高級品が宮古上布。日本を代表する上布であり、繊細な模様と柔らかい艶が魅力的です。
20,000~50,000円が相場ですが、美品は80,000円程度に金額はアップします。
また、宮古上布の夏用着物は100,000円~の値がつくことも珍しくありません。
琉球びんがたの買取相場
琉球王朝で育まれてきた琉球びんがたは、この地ならではの鮮やかな色彩と華やかさが特徴の染物です。様々なモチーフの模様は、型染めと筒描きという2つの技法によるものです。
琉球びんがたの着物の買取相場は、10,000~50,000円前後。有名作家の手掛けた品は100,000円~が買取相場です。
▼こちらの記事では、骨董品の買取について解説しています。着物以外の不要な骨董品をお持ちの方はご参照ください
着物は処分せず買取業者に依頼しよう
着物は購入価格が何十万円にもなる、高価な和装。売却した時の買取価格も高くなると期待してしまいます。しかし、高級といわれる部類の品であっても、着物は高値になりにくい可能性が高いでしょう。
やはり需要の問題が大きく影響しています。特に喪服や家紋入りのものは需要が著しく低く、買取が難しいケースも少なくありません。
一方で、作家物や訪問着、友禅など着物の中でも割りと需要のある品もあります。
最近では、若い世代を中心にリメイク需要も増えているため、着物の買取相場は、その需要により種類によって大きく異なるといっていいでしょう。処分する前に、まずは査定依頼して見てください。
▼こちらの記事では、着物の処分方法について紹介しているので、参考にしてみてください。
おいくらは全国のリサイクルショップが加盟する一括査定サービスです。
家電や家具などあらゆる不用品の情報を送るだけで、複数の買取業者から買取価格の見積りをまとめてもらうことができ、お得な価格で売却できるショップが簡単に見つかります。
処分しようと考えていた物に思わぬ価値があるかもしれません。