絵画の処分方法|無料でできる?寄付や売り方・無名作品についても!

人の目を楽しませ、心を豊かにしてくれる芸術品としての絵画。絵画の収集という趣味を持つ人もいるでしょう。
しかし、作品によってはサイズも大きく、何点も所有していると飾る場所や保管に困ることもでてきます。その際には、処分方法を押さえておきたいところです。
目次
※相場情報は実際の買取価格と異なる可能性がございます。
絵画の処分方法・処分費用
絵画はどのような処分方法があるのでしょうか。また費用はどれくらい発生するのか紹介します。
勿体ない気もしますが、絵画はゴミとして処分することも可能です。
額縁に入っていない小さい作品であれば、燃えるゴミとして町内のゴミ集積所に出して問題ありません。
絵を描くための支持体は、一般的に紙やキャンバス、木製パネルです。
どれも可燃物のため、サイズさえ問題なければ燃えるゴミの日に捨てられるというわけです。
小さいサイズの絵画の場合
芸術品として評価される絵画は大抵の場合、額縁とセットになっています。ゴミとして捨てるのであれば、分別する必要があります。
木製フレームであれば、同じ可燃物ですが、金属フレームなら燃えないゴミに分類されるでしょう。
他にも額縁には、プラスチックやガラス製といったものもあります。
プラスチックフレームの場合、地域によって燃えるゴミのことも燃えないゴミのこともあるので要注意。一方、ガラス製は燃えないゴミとして分別しましょう。
上記は、サイズに問題がなく町内の集積所に出せるケースです。
大きいサイズの絵画の場合
規定のサイズを超えると粗大ゴミとして処分しなければいけません。
気を付けたいのは、地域によってゴミの分別ルールや粗大ゴミの大きさの規定が変わるということ。判断の基準は最大辺の長さです。
一例を出すと、最大辺が30cm、50cm、60cm以上になると粗大ゴミになる地域があります。地域によって2倍もの差があるということです。
また、こうした最大辺の長さにプラスして100kg以上など重量の規定がある地域もみられます。
粗大ゴミの基準は、このように地域ごとにまったく異なるため、お住まいの地域のルールを確認し従いましょう。
絵画を粗大ゴミとして処分する場合、手数料が発生することも忘れてはいけません。
この金額もサイズと同じように地域によって違います。一律料金のところもあれば、サイズや品目により異なった設定となっている地域もあるため要確認です。
また、粗大ゴミサイズであっても自分で小さく切断すれば一般的なゴミとして捨てることも可能です。費用や手間を考えて決めるといいでしょう。
寄付する
価値のある絵画であれば、寄付すると喜ばれることもあります。
しかし絵画といえば美術館を想像しますが、受け付けてもらうのは容易ではありません。
よっぽど美術品としての価値がある作品でなければ、お断りされてしまいます。
勿体ないから、高価な品だから……といった理由では美術館への寄付は、まず不可能です。
美術館以外で探せば、寄付可能な施設やNPO法人もあるでしょう。
ただし、必ず問い合わせをしてから寄付する必要があります。また、持ち込み以外の場合は、送料を負担する必要が出てきます。
買取業社に査定依頼を出す
不要な絵画が少しでもお金になったらいいな、と思うのなら買取業者へ売ることを検討しましょう。
絵画の中には、処分に費用がかかるどころか、買値がつく作品もあります。
ただ、どのような作品であっても買取をしてもらえる訳ではありません。価値があると業者側に判断された品のみ買取してもらえます。
注意したいのは、査定を依頼する業者によって同じ作品でも売れるケースと売れないケースがあることです。
そのため買取不可と判断されても、別の業者では売れることもあります。
▼こちらの記事では、絵画のおすすめ買取業者や高く売るコツを紹介しているので、あわせて読んでみてください。
展覧会を開いて売る
多数の絵画を所有しており、作品に対して深い知識持っているなら展覧会を開いて売るという方法もあります。
展覧会はレンタルスペースを利用して開催するのがおすすめです。
個人の所有する絵画を売る程度であれば、安いところで1日15,000~30,000円程度で借りられるレンタルスペースがいくらでも見つかります。また、自宅を解放して展覧会をすることも可能です。
「自分の作品ではないのに展示をしても問題はないのか?」と感じる人もいるでしょう。
ですが、作品の所有者は作家の承諾なしで展示や作品そのものの販売をしても問題ありません。
ただし、売却するだけではなく作品を見てもらうための工夫も必要です。準備にも時間がかかるでしょう。
▼こちらの記事では額縁の買取について解説しています。絵画と合わせて不要な額縁がある方は、ぜひご一読ください。
オークションやフリマアプリで売却する
あまり価格がつかないと思われる絵画であれば、好みに合う人に買い取ってもらう方法があります。
高価な絵画は真贋トラブルが多くおすすめできませんが、入手が容易なものであれば、オークションやフリマアプリを利用するのも1つでしょう。
逆に、非常に高額な場合には、絵画専門のオークションを利用するのも手です。
買取業者が仲介に入っているケースもあるため、自分で全て行うのが不安であれば、代行を依頼してもよいでしょう。
不用品回収業社に持っていく
処分したい絵画を不用品回収業者に持っていってもらうこともできますが、その場合は料金が発生します。
遺品にある絵画を処分したい、引っ越しや断捨離に伴い絵画も手放したいといった時に不用品回収業者は便利です。
ひと部屋、もしくは一軒まるごと不用品の回収をしてもらえますが、大抵の業者は1点からでも対応しています。
料金も業者ごとに異なり、1点いくらと決まっているところもあれば、トラック1台・ひと部屋いくらと金額を設定しているところとさまざまです。
中には値段のつく不用品は、買取をしてくれるケースもあります。
「エコノバ」なら一括査定ができる
出典:エコノバ
不用品回収業者は、料金も提供しているサービスも業者ごとに大きく異なるため、比較して選ぶことが大切です。
特に絵画は、電化製品のように金額や価値がはっきりとした品目ではありません。
絵画を再販売・利用する手立てを持たない回収業者では、ただのゴミとして手数料を支払って回収してもらうことになるでしょう。
その反面、絵画に詳しく、販売ルートを持っている業者では、買取をしてくれるケースもあります。
エコノバは、数多くの不用品回収業者から最大5社まで一括見積もりを依頼できるサービスです。
会員登録も利用料も不要なので、依頼をしない手はありません。
ただ絵画を回収するだけではなく、遺品整理や断捨離etc.とニーズにあった業者を選ぶためにも活用できます。
絵画おすすめ買取業者4選
絵画を買取対象としていて実績も豊富、高価買取が期待できる業者を厳選しました。
買取方法は色々ありますが、絵画の場合は出張買取がおすすめです。
サイズの大きい作品は、重量もありますし、梱包も簡単ではありません。
絵画は繊細な芸術品ですから、自分で持ち運んだり宅配を依頼するよりも出張に査定が安心でしょう。
おいくら

出典:おいくら
絵画の買取は、真贋を見抜く眼や価値を正しく判断できる業者かどうか、また販売ルートの有無によって買取額が左右されるものです。
弊社マーケットエンタープライズが運営する「おいくら」は、リサイクルショップ・質屋など1,000店以上が加盟しているサービス。
その中には、絵画の買取を得意とする業者や専門の業者もあります。
だからこそ、おいくらの一括査定サービスなら、絵画を高く売却できる業者も。
査定価格・日時・買取方法・都道府県などの条件から、最適な買取業者を少ない手間で探すことができます。
全国どこからでも無料で利用できるため、絵画の売却に困った時にはぜひ利用してみてください。
高く売れるドットコム
出典:高く売れるドットコム
弊社マーケットエンタープライズが運営する「高く売れるドットコム」は、買取品目10万種類以上の業界最大級の買取サービスとして知られています。
絵画・アート作品専属のバイヤーが、作品を一点一点丁寧に鑑定。風景画、洋画、現代アートなどジャンルも問いません。
買取実績としては、クリスチャン・ラッセンの作品が5,000円、鈴木秀人の恋するマイアミ 50,000円、龍敬子 龍神 35,000円など他にも多数の絵画を買取しています。
買取方法も店頭・宅配・出張買取から選べ、どれも手数料無料で利用可能です。
3つの方法の中でも、高く売れるドットコムでは、絵画の買取は出張買取をおすすめしています。
まずは、Webの査定フォームを利用して事前査定をするか、お電話[0120-503-864(※年末年始除く9:15~21:00)]またはWebからご利用いただけます。
バイセル
出典:バイセル
総合リユースサービスを提供するバイセルには、絵画に熟知した査定員が在籍。
難しい絵画の価値をしっかりと見極められると謳っています。また、持っている絵画の価値を知りたいという要望にも答えてくれるとのこと。
作家不明の作品や無名作品と思っていた絵画をバイセルで査定してもらった結果、高値がついたという例もあるようです。
買取方法は都合にあわせて選べる3つ、店頭・宅配・出張買取です。
バイセルの買取は送料や査定料もかからないので安心ですが、絵画配送中の破損に関して保証は一切ありません。
ですからバイセルでは、絵画の買取は、出張買取をおすすめしています。絵画を運ぶ手間なく、自宅でプロに鑑定してもらえる出張買取を試してみましょう。>
福ちゃん
出典:福ちゃん
絵画の高価買取に自信がある福ちゃん。作者や真贋不明の作品、汚れや傷がある作品、どのような状態のものでも査定してくれます。
これまでも西洋画・日本画・現代アート・リトグラフなど幅広いジャンルの絵画の高価買取実績が豊富です。
▼こちらの記事では、額縁の処分方法について解説しています。絵画と一緒に不要な額縁がある方はご覧ください。
絵画を捨てるのはデメリットが多い?
結論として、絵画をゴミとして処分するのはおすすめできません。理由を詳しく見ていきましょう。
コレクターから見れば価値が高い可能性
絵画の価値は、その分野に精通している人でなければ価値がわからないことがあります。
「ただの絵だと思っていたのに、数千万円の価格がついた……」ということもあるかもしれません。
まずは、査定依頼に出すなどして、価値を知ってからでも遅くはないでしょう。
欲しかった人にも手が渡らなくなってしまう
リトグラフなども存在しますが、原画は世界に1つしかありません。
非常に求めていた人の手に渡らなくなってしまう……ということもあるでしょう。
最近はSDGsが言われていますし、できれば次の人につないでいきたいところです。
値段がつかなかった絵画が売れる可能性がある理由
買取不可・値段がつかないと言われた絵画を諦めて処分するのは、早計かもしれません。
値段がつかなかった絵画が売れる可能性がある理由を説明しましょう。
買取業社に販路がなかった可能性がある
買取業者は、買取った絵画を再販することによって利益をあげます。
再販するルートがない業者は、利益を出せないため買取をしません。
逆にいうと、値段がつかなかった作品も国内外多岐に渡って絵画の販売ルートを確保している業者であれば、買取してもらえる可能性があるのです。
よく見かける雑多なジャンルを幅広く扱っているリサイクルショップは、絵画専門の買取業者ではありません。
こういった業者は、絵画の販売ルートに弱い可能性があります。そのため買取不可だったり、お小遣いにもならない査定額になってしまったりします。
売却をする際には、絵画の買取実績が豊富な業者や専門業者へ依頼しましょう。
作家の地元では売れる可能性がある
絵画のような美術・芸術品は、作家の地元では高く評価され需要も多いという特徴があります。
また、作家ゆかりの地でも他の地域に比べて評価・需要ともに高くなっています。
世間的な知名度は低めの絵画でも、作家の地元・ゆかりの地では売れる可能性があるでしょう。
上記地域に店舗を構える業者、また販売ルートを持つ業者を選んでみてください。
絵ではなく額縁に価値がある可能性がある
値段のつかない絵画でも、作品を納めている額縁に価値があると買取可能なケースがあります。
アンティーク品で希少性の高いもの・精巧な細工が施され美術品として評価されるもの・高価な素材が使われているものなどは、額縁の査定が絵画を上回る可能性が少なくありません。
もし、絵画に価値がなく額縁に値がつくなら、額縁のみでも買取可能な業者や額縁買取専門の業者を選ぶといいでしょう。
絵画は処分・売り方にコツがある
処分・売却にかかわらず、ちょっとしたコツがある絵画。
処分の場合、支払う費用も方法によって異なります。特にゴミとして処分する場合、地域ごとの違いに注意しましょう。
売却する場合も同様に、方法や業者の選び方によって買取価格が違ってきます。
絵画は価格だけでなく、業者によって同じ作品でも買取さえしてもらえないこともあります。
絵画売却のコツを押さえることが、高く買取してもらうポイントです。
おいくらは全国のリサイクルショップが加盟する一括査定サービスです。
家電や家具などあらゆる不用品の情報を送るだけで、複数の買取業者から買取価格の見積りをまとめてもらうことができ、お得な価格で売却できるショップが簡単に見つかります。
処分しようと考えていた物に思わぬ価値があるかもしれません。