庭石の処分方法5選!庭石は自分で捨てられる?処分費用・注意点も!

日本庭園では庭石があると風情がでて、庭の景観を良くしてくれます。
しかし、子どもを広いところで遊ばせたいなどの理由から、庭石の需要は少なくなり撤去を考えている人も増えています。
処分するにも石だからといって、山などに捨てることはできません。また、大きな庭石は家具などと違い、細かく分解して捨てることも難しいでしょう。
庭にある石や土をどのように処理すべきか困っている人に向け、処分方法の要点をまとめました。
庭石は種類によって価値があり、売却できる可能性もあるので、家にある庭石がどういう処分ができるのか確認していきましょう。
目次
※相場情報は実際の買取価格と異なる可能性がございます。
庭石の処分方法5選
ここでは、庭石の処分方法をまとめています。
造園業者に依頼する
庭の管理や作成に特化している造園業者は、庭石の廃棄を行っていることが多いです。
庭石の大きさや重さ、庭石を取り出すときにかかる難易度によって撤去費用が変わってきますが、1個辺り1万円以上の費用がかかってしまうでしょう。
価値のある石の場合は、無料で引き取りを行っている場合がありますが、基本は廃棄扱いと認識していたほうが良いです。
正確な費用は事前に見積もりを取ってもらわなければわからないため、処分を考えている場合は連絡してみましょう。
解体業者に依頼する
大きな庭石は、埋まり方や運び出す手間によって費用は変わるのは造園業者と同じです。
基本的に価値のある石でも、無料引き取りという選択肢がなく一定の廃棄費用で処分となるでしょう。
ホームセンターに依頼する
一部のホームセンターでは、砂利として使用していた庭石の引き取りを行っている場合があるようです。
しかし、大きな庭石の引き取りはしていないことや、商品購入が条件である場合もあるため、持ち込む前に確認の連絡をしましょう。
個人譲渡する
知人やネットの掲示板を使い、庭石を求めている人を探します。
考えられる注意点には、ネットオークション同様、積み込みや運搬に関する問題が発生することです。
ネットオークションや掲示板を使って引き取り手を探す方法は有効な手段で、庭石をすぐに処分しない方にはおすすめです。
次にネットオークションや掲示板での処分時に発生する、運搬や積み込みについて記載します。
各自治体にゴミとして出す
住んでいる地域の自治体によりますが、一部では石や土などをゴミとして出せる地域もあるようです。
多くの場合は、指定の民間企業やクリーンセンターへ持ち込んで廃棄します。
大きな庭石は、上記2つの処分方法が一般的です。小さな砂利や土だと、ホームセンターや自治体に相談して処分も可能でしょう。
石や土は、山や川に勝手に捨てることは禁止されており、捨てた場合は不法投棄扱いになってしまいます。
必ず、処分できる企業や団体に相談するように心がけてください。
庭石の処分費用相場
庭石や砂利は、処分する場所や方法によってかかる費用が変わってきます。予測できる費用は以下の通りです。
- 持ち込みによる土や砂利の処分…20kg辺り約70円~200円
- 大きな庭石の処分…1kgあたり15円~40円程度
- ユニック車やクレーン車を使った作業…別途1万円~5万円
土や砂利を指定の廃棄所に持ち込んだ場合、重量計算での廃棄方法となります。
廃棄の価格はとても安いですが、あまりに多い量の土や石を捨てるときは事業系ごみとして扱われることがあり、数百円の処理代がかかってしまうでしょう。
業者に依頼した場合は、1kgや1立方メートルなどの単位で価格が定められています。
大きな石になると、3万円~5万円程度の処分費用が発生するでしょう。
また、ユニック車やクレーン車がなければ持ち上がらない庭石は別途料金が発生し、処分費用は高くなります。
上記以外にも、庭石の処分には以下の費用が発生します。
- 人件費
- 移設費/運搬費
庭石を解体可能なら、重機を使う必要がないので1個辺り5万円程度から処分が可能となるでしょう。
重機を使用すると、廃棄に10万円以上かかる場合があります。
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庭石は自分で処分できる?
庭石を早く処分したいけど業者に頼むと費用がかさむため、自分で処分できないか考える方もいるでしょう。
ここでは、庭石の解体方法について紹介しています。
庭石を割るのに必要な道具や手順
庭石を割るのに必要な道具や手順は以下の通りです。
- ハンマードリル/削岩ドリル
- セリ矢
- ハンマー
- 1.5cm~10cmの間隔で、ドリルで使い穴をあける
- 2.セリ矢を穴に入れる
- 3.ハンマーでセリ矢を叩いて石を割る
石は土嚢袋に入る大きさまで小さくすれば、廃棄が可能です。
しかし、ハンマードリルは安いモノでも2万円以上で、大きすぎる石だと安いドリルで解体できない可能性もあるでしょう。
庭石の解体は難しくても、大きすぎなければ庭石を移動することができます。
庭石を移動するのに必要な道具は以下の通りです。
- 鉄パイプ
- 麻袋
- コンクリートブロックなど支点となるもの
鉄パイプを使った方法
鉄パイプを使って庭石を移動させる方法は以下の通りです。
- 移動させたい庭石の前に支点となるコンクリートブロックや石を置く
- 庭石の下に鉄パイプを潜り込ませてテコの原理で庭石を動かす
- 移動させたい場所まで1と2の作業を繰り返す
麻袋を使った方法
麻袋を使って庭石を移動させる方法は以下の通りです。
- 麻袋の上に持ち運びにくい庭石を転がして乗せる
- 複数人で麻袋の端を持ち庭石を持ち上げて移動させる
- 移動させたい場所についたら一度庭石をおく
- 庭石を傾けて麻袋を引っこ抜く
庭石が大きすぎたり、埋まっていたりすると移動するのは難しいですが、転がっているだけの庭石をまとめておくだけでも庭を広くできるでしょう。
セルフで庭石の廃棄にチャレンジしてみるのも良いですが、庭石の多さや工具の費用と相談してから検討することをおすすめします。
庭石の処分以外の捨て方
庭石を廃棄すると、処分費用が高くなってしまいますが、譲渡や売却することで処分費用を抑えることができるでしょう。
ネットオークションで販売する
業者の買取は難しい庭石ですが、ネットオークションでは取引が可能です。
時期にもよりますが、1ヶ月で100件以上の取引がされています。取引されている庭石には以下のタイプがあります。
- お地蔵さんやカエルなどオブジェに使用できる石
- 敷石
- 自然石
庭石自体に値段がつかないこともありますが、運搬費用や撤去費用を落札者負担でお願いできれば処分費用を抑えることができます。
運搬や積み込みの方法
運搬や積み込みで庭石を処分する方法は以下の通りです。
- 基本的に受取人に重機やトラックの手配をお願いする
- 重機や運搬方法を手配しておくとスムーズに取引しやすくなる
大きな庭石ほど、積み込みや運搬に手間がかかります。
事前に運搬方法を手配できれば、受取人側の負担が減るので需要を高めることができるでしょう。
最後に、個人取引で発生するトラブルや注意点をまとめましょう。
ネットオークションや掲示板での注意点
ネットオークションや掲示板で庭石を処分する際の注意点は以下の通りです。
- 受け取り手が決まるまでは時間がかかるので早めに処分したい人には向かない
- 家の構造や庭石の位置によっては引き取りが難しい場合がある
- 購入前に直接受け取り手が現地視察(下見)を申し出る場合がある
庭石を引き取るためにも、トラックや作業員の確保など費用がかかってしまいます。
そのため、十分に段取りを行ったうえで取引をする必要があるのです。
以上の手間が面倒と感じた場合は、業者に処分を依頼することをおすすめします。
大きな庭石を運搬するために必要なもの
大きな庭石は、クレーンやトラックがなければ運搬することができません。
クレーンやトラックを運転するには以下の免許が必要です。
クレーン操作に必要な免許
大きな庭石を運搬する際のクレーン操作に必要な免許は以下の通りです。
- 吊り上げ荷重0.5t~1t未満…小型移動式クレーン運転の業務に係る特別教育
- 吊り上げ荷重1t~5t未満…小型移動式クレーン運転講習
- 吊り上げ荷重5t以上…可動式クレーン運転免許
ユニック車の運転に必要な免許
ユニック車の運転に必要な免許は以下の通りです。
- 両総重量5t未満/最大積載量3t未満…準中型自動車免許
- 車両総重量5t以上11t未満/最大積載量6.5t未満…中型自動車免許
- 車両総重量11t以上/最大積載量6.5t以上…大型自動車免許
クレーン操作や3t以上を超える車の運転には、専用の免許がなければ運転ができません。
次に積み込みができるユニックについてですが、レンタルで借りることが可能です。
- ユニック1日レンタル料金…2万円~3万円程度
ユニックは大手レンタカーショップでも貸出が行われていますので、上記の免許を持っている場合は運転できる車種があるか問い合わせてみましょう。
また、ユニックに積み込むときはスリングベルトという玉掛け作業に必要な専用ベルトもあると良いでしょう。
スリングベルトは、ユニックをレンタルするときに借りられる場合があります。
自分で用意するときは、以下の販売価格を目安にしましょう。
- スリングベルトの目安料金…1,000円~3,000円程度
ネット以外でも、ホームセンターやトラック部品専門店などで販売されています。
庭石の種類
庭石も種類や大きさによって大きさが変わるので処分方法が変わります。
価値がある庭石は売却できるため、事前にどのような石があるのか種類を確認していきましょう。
砂利
- 白玉砂利
- 白砕石
- チョコレートロック
- 那智黒石砂利
- ピンク玉砂利など
砂利は新品で購入すると1坪辺り8,000円~30,000円程度の価格で販売されています。
決して安くはありませんが、庭石と違い中古品での需要が少ないのが現状です。そのため、砂利は廃棄処分となるでしょう。
庭石や景石
- 佐治石
- 秩父青石
- 三波石
- 溶岩石など
自然にあった大きく価値のある石を、景観のために使用するのが景石(加工されてない鑑賞用の庭石)です。
石の種類によって見た目が違い、人の加工が入っていないので全て形が違います。
景石には大きく分けて3つの種類に分けられます。
- 山石
- 川石
- 海石
景石は同じ種類の石をそろえることで景観を美しく見せることができます。
自然から採れた石ですが、採取するための手間があるため、3万円程度から数百万円と価格は様々です。
- 加工された庭石
雪見灯篭/春日型灯篭/沓脱石(靴脱ぎ石)/蹲(つくばい)/石像/水鉢など…
石材屋によって加工された庭石です。鑑賞用に作られた石像や灯篭、実用性のある飛び石や沓脱石があります。
加工されている石には御影石を加工した製品が多いでしょう。
庭石は必ずしも新品が求められるわけではありません。
時間が経つにつれ色調の変化や質感が変わり、価値が高まることがあるのです。
加工された庭石も小さいモノでも10,000円程度から数十万円と価格は幅広くあります。
庭石は需要がある?
日本庭園が普及していた時代とは違い、新しく建てられた家は庭が狭い、または庭がない物件が増えています。
庭があっても景観よりも広さを重視するデザインが主流で、庭石の需要は減ってしまいました。
砂利は雑草抑制するために使用されることはありますが、駐車場などもコンクリートで固められて石の需要は徐々になくなっているのです。
そのため、庭石の買取をしている業者はほぼなくなってしまいました。
一方で、飲食店など来客がある場所では、庭に景観を整えるため庭石を取り入れています。
このように、庭石の需要が完全に途絶えているわけではありません。
庭石は様々な処分方法がある
土や砂利、庭石は需要が減ってきており処分するのが大変です。廃棄方法や処分方法についてまとめていきましょう。
- 庭石は造園業者や解体業で廃棄する
- 砂利や土はホームセンターで引き取ってもらえる可能性がある
- 砂利や土の廃棄は各地方自治体が指定する処理場へ持ち込んでの廃棄が可能
- 大きな庭石の処分費用は約5万円~10万以上
- セルフでの解体は可能だが工具代や手間がとてもかか
- 鉄パイプや麻袋を用意することで庭石の移動が可能
- ネットオークションやネット掲示板で引き取り手を見つけることができる
- 庭石を運ぶために必要なユニックはクレーンの免許と準中型以上の免許が必要
- ユニックのレンタルは1日約2万円~3万円程度
- ユニックを使う場合はスリングベルトも用意する
- 砂利の中古は需要が少なく廃棄が一般的
- 庭石には種類があり必ずしも新品が高いわけではない
- 庭石は需要が少なくなっている
庭石の処分はとても大変です。土地を購入して、家を建てるときに業者に依頼すれば処理はしてくれますが、上記のように1つ処分するだけでも多額の費用がかかります。
時間があればオークションや掲示板を使い、自分の納得いく形で処分するようにしましょう。
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