耐熱皿の選び方|オーブンやレンジで割れずに使えるのはどれ?

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耐熱皿の選び方|オーブンやレンジで割れずに使えるのはどれ?

オーブン料理はお好きですか?グラタン・ラザニアといった料理は身も心も温まりますし、お子様達にも大人気ですよね。

そのようなオーブン料理を作る時になくてはならないものが耐熱皿。でも非常に高温下で扱うものなので、危険もともなうのも事実。

「電子レンジ用をオーブンでも使ってもいいの?」とか、「直火も大丈夫なの?」とか、いろいろ心配なことがあります。

しっかりそのような基礎知識を押さえて、安全に使用したいところ。

適切に選べば食卓が一気におしゃれで華やかになるはず。まるでどこかの料理店へ行った雰囲気にも。

最後にはおすすめのオーブン用耐熱皿を7つ厳選してご紹介していますので、ぜひ参考にしてください。

※相場情報は実際の買取価格と異なる可能性がございます。

オーブン用の耐熱皿の基礎知識

オーブン用の耐熱皿の基礎知識

オーブンの中は300度という高熱になりますので、基礎知識をしっかり押さえておかないと安全性の面で不安が残ります。

電子レンジはOKでもオーブンはNG、ということもあるので注意書きをしっかりとチェックすることがとても大切になります。

耐熱皿の原理

普通の陶磁器やガラスといった素材は、高熱下に置くと膨張する性質があります。

そして膨張による変形に耐えられず、割れてしまったり、亀裂が入ってしまったりします。

さらにプラスチックの場合は、高熱下で溶けてしまう性質もあります。

ですが耐熱用はそういった熱膨張や融解を抑える原料を混ぜて作られています。

その原料は様々なものが開発されていますが、一般的に「ペタライト」がよく使われています。

それからガラス製のお皿には、「珪砂(けいしゃ)」や「硼砂(ほうしゃ)」、「硼酸(ほうさん)」といった原料を含めています。

このような物質によって熱膨張率が少なく抑えられ、高熱下においてもお皿が変形しないのです。

耐熱皿の種類

耐熱性能としては主に120°~140°までや、300°までのものがあります。

120°~140°程度までの耐熱性能の場合は電子レンジ用で、オーブン用ではありません。

オーブンで使う場合は300°程度まで耐熱性能があるものを選ばないと破損の原因になってしまうので気をつけましょう。

また「直火対応」のものならばチーズフォンデュ、それからアヒージョといった料理も可能になり、バリエーションが豊富になります。

ただしいくら耐熱性能があるといっても、油断は禁物。

あまりにも急な温度変化は耐えられず、割れてしまったりヒビが入ってしまったり、かけてしまったりする可能性もあります。

オーブンで調理した後にすぐに水につけたりすることがないように気をつけましょう。

「オーブン対応」と「電子レンジ対応」はどう違うの?

オーブンと電子レンジは、どちらも「食品を加熱する」という点で共通していますが、加熱方法は異なります。

オーブンは熱で庫内を高温にして食品を加熱させていく方法ですが、電子レンジの場合は電波を発生させ、食品の分子を激しく動かすことによって加熱します。

仕組みが違うので、どちらか一方にしか対応していない耐熱皿もあります。

普通のお皿を高熱下に置くと、発火の原因ともなってしまうので、説明書をよく読んでオーブン対応か電子レンジ対応かは必ず注意しましょう。

対応していないお皿でも、一度くらいなら大丈夫な場合もありますが、実は目に見えない小さなヒビが入っていたりお皿が、次第に劣化してしまったりしている場合があります。

注意書きやラベルで判断するようにしましょう。

▼こちらの記事では、オーブンと電子レンジの違いを説明しているので、あわせて読んでみてください。

「陶器製でなければ大丈夫」といった見分け方は危険!

もしかすると磁器性はOKで陶器製はNGとか、素材で見分けてはいませんか?

耐熱かそうではないかと言ったことは、お皿を見てもわかりません。購入する時の注意書きを見るしか、素人にはわかりません。

耐熱かどうかは、混ぜられている原料によって決まります。お皿の素材は、耐熱性能の有無と特に関係がないのです。

「電子レンジで使ってみたら問題がなかった。だから耐熱」と判断するのも危険。

一見、大丈夫そうには見えても、実は目に見えない小さなヒビが入っていて、ある時突然割れてしまうこともあるのです。

よく取扱説明書を確認しましょう。

オーブン用耐熱皿の選び方は?

オーブン用耐熱皿の選び方は?

続いて耐熱皿を購入しようと考えた時にチェックしておくべきポイントについて整理しておきましょう。

注目すべきポイントは「サイズ」、それから取っ手などの「デザイン」、それから「素材」です。

サイズ

まずチェックすべきなのはサイズです。

まず大きさや深さをよく吟味して選び、どのような調理がしたいかということを考えましょう。

ご家族にひとつずつお皿を使うならば小ぶりなものでもオッケーですが、オーブン用の耐熱皿の場合は2人でシェアしながら楽しく食べるというケースもあります。

そのような時は大きめのサイズを選ぶわけですが、その分収納スペースを取ってしまうということに注意。

デザイン

調理後にかなり高温になるため取っ手がついているものが多いのが、耐熱用皿。

その取っ手が持ちやすいものかどうかということをよくチェックしましょう。

100均ショップなどの安い商品の場合、ミトンをつけて扱うと持ちにくかったりするものがあったりしますので、よく注意しなければいけません。

それで落としてしまったら料理が台無しになるばかりか火傷の原因にも。

持ちやすさは耐熱用皿を選ぶ上でのとても重要なポイントです。

さらに同じものをいくつか買う場合は、収納のことも考えて、重ねやすい形状になっているかどうかも注意を払いましょう。

5種類の素材

オーブン用の耐熱皿は、以下の5種類のどれかの素材でできていることがほとんどです。

・陶器
・磁器
・炻器(せっき)
・ガラス
・セラミック

まずオーブン用耐熱皿で一番メジャーな素材は「陶器」でしょう。

少し表面がザラザラしています。「吸水しやすい」という特徴があるためシミや料理の臭いが移りやすいのがデメリット。

表面がフッ素加工しているものを選べば、こびりつきがかなり軽減されます。

なにより保温性が高く、熱しにくく冷めにくいため、熱々の料理には最適です。

それからツヤがとても綺麗な「磁器」もあります。岩石を砕いた粉と粘土を混ぜ合わせて作られて、ツルツルとした質感が特徴。

陶器と違って水分も吸収しないので、シミが付きにくく、硬くて耐久性が高いのも人気の理由です。

ただしその分、保温性の点で陶器よりも劣ります。熱々の料理を使いたいという人にはおすすめできません。

陶器と磁器のいいとこ取りをした、「炻器(せっき)」という素材もあります。

別名「ストーンウェア」とも呼ばれる素材。陶器のように少しざらざら感があり不透明でありながら、磁気の硬くて耐久性に優れた面も備わっています。

陶器のデメリットであったシミや臭い移りの心配もありません。

続いて耐熱皿として人気なのは「ガラス製」。

温度差にも強く、低い温度にも向いているので、冷蔵庫や冷凍庫での作り置きにも最適。

ただしデメリットはやっぱりガラスなので割れやすいこと。小さなお子様がいるならば他の素材の方が良いでしょう。

最後に説明するのは「セラミック素材」です。セラミックとは色々な無機物の原料を焼き上げた陶磁器の一種。

熱をゆっくりと時間をかけて放射するその独特な特性によって、あなたの料理を柔らかくしたり、しっとりしたり、表面をこんがりと焼き上げたり自由自在。

臭いもこびりつきにくいので、他の素材にコーティングとしてセラミックを使うケースもあります。

他の素材と混合されていない、純粋なセラミック製のお皿は、割れやすいので注意しましょう。

はじめて買う人におすすめのオーブン用の耐熱皿は?

はじめて買う人におすすめのオーブン用の耐熱皿は?

オーブン用の耐熱皿として最初に買いたい、おすすめをご紹介しましょう。以下のような視点で耐熱皿を選ぶと、グッと料理がおいしそうに見えます。

白系統

白いお皿はやはりお皿の中でも定番。食卓にとても清潔感のある雰囲気が出ます。

さらにトマトやブロッコリーといった野菜類を使った料理をする時に、たとえば陶器製の艶のある白を使えば、野菜の新鮮な色合いを際立たせ、とても美味しそうに見えます。

様々なテーブルウェアとも合わせやすいので、初心者はまずは白系統の耐熱皿を選びましょう。

ガラス製

耐熱皿でガラス製を使用すると、クリアな質感のおかげで圧迫感がなく料理が並べられます。

食卓がすっきりし、食卓の上が綺麗に整頓されている印象に。またガラス製の食器というのはあまり使われないのでポイントにもなります。

それからたとえばラザリアといった調理の場合は断面が見えて、より美味しそうに見えますよ。

木製もある

木製のほっこりとした素材で、食卓が自然の暖かみが加わります。ビーフシチューにもぴったり。

陶器の冷たい質感に暖かみがプラスされますし、周辺のカトラリーにもこだわればお店のようなとてもおしゃれな雰囲気に。

おすすめオーブン用耐熱皿7選

おすすめオーブン用耐熱皿7選

では具体的にどのようなおすすめの商品をご紹介していきます。

テーブルウェアイースト(TABLEWAREEAST) グラタン皿長角バイカラーminoruba

おしゃれなスクウェアデザインの陶器。和風でも洋風でも合いますし、素朴な雰囲気を醸し出してくれるバイカラーデザインがポイント。

内側にもしっかり色分けがあるので、使っていない時でも食器棚がとても華やかになります。

さらに数枚重ねられるような形状なので、収納スペースも取りません。

キントー(KINTO) 丸グラタンほっくり赤34321

機能美をそなえたデザインに定評があり、数多くのグッドデザイン賞を受賞しているKINTOの、かわいらしいフォルムの丸グラタン皿。

デザインがとても素朴でかわいらしい小ぶりな丸型。女性やお子様にベストサイズと言えるでしょう。

派手でもなく、かといって地味でもないので、どんなシーンでも使いやすいです。カラーは赤だけではなく、茶色や白色もあります。

IKEA(イケア)FOLJSAM オーブン皿クリアガラス

耐熱ガラスでできたグラタン皿です。大きくて深さもありパーティーシーンでも使えるタイプ。

大きさは縦横25㎝で、高さは6㎝。透明な質感が様々な野菜を使ったり温めサラダなどにも使えるちょうどいいサイズです。

アデリア 耐熱ガラス グラタン皿 1800ml

セラミックコーティングがされた耐熱ガラス製です。

セラミック加工でこびりつきが軽減され、そのままテーブルに出せて別のお皿に移し替えずに済みます。

焦げ付きもなくいつでも綺麗。1800mlの大きなサイズだけではなくて、15×13×4㎝の小さなサイズもあります。

こちらならばオーブントースターの半分の大きさで食パンと並べて温めることも可能。

ル・クルーゼ ミニチュア ラムカン ダムールセット

北フランスの小さな村で1925年に創業し、以来100年近く世界中の人々から愛されているメーカー。

小さな小ぶりの耐熱皿が欲しい人は、こちらのおしゃれなデザインのルクルーゼ。1200°の高温で焼き上げられた炻器(せっき)素材。

気泡がほとんどないので、水分も浸透しにくく、傷もつきにくい。そのままオーブンにかけられる上に、蒸し器としても使える陶器製。

ル・クルーゼ(Lecreuset) ラウンドプレート

こちらもルクルーゼの炻器(せっき)製。サイズが直径23センチと大きめで、素材は傷がつきにくく汚れや匂いも染み付きにくいです。

カラーバリエーションも豊富でパスタやサラダ、デザートなどにも。

イッタラ ティーマ プレート21cm

フィンランドで生産された、シンプルながらお手入れもしやすい人体環境に優しい磁器素材。普段使いにも使えかなり使い道は広いと思います。

ちなみに「イッタラ」というブランド名の由来は「北欧からの贈り物」という意味なのだとか。

▼こちらの記事では、ブランドの食器買取についてをまとめています。わからずにたくさん買ってしまって、不要になった耐熱食器がある方、ご参照ください。

しっかりラベルをチェックして安全に使おう!

耐熱皿を購入する時はラベルや注意書きをしっかりとチェックするようにしましょう。「陶器製だし、多分耐熱性でしょ」と、いい加減な判断は禁物。

オーブンで割れてしまうばかりか、怪我ややけどにつながってしまう可能性も。

ちなみにどうしてもオーブン用の耐熱皿がない時は「アルミホイル」がおすすめ。これなら使った後にそのままポイできて後片付けも楽ちんです。

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