不要な桐たんすを買取してもらうためのマニュアル

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和服などを保存するのに優れている桐たんす。プラスチック製や安い家具に比べ、服の保存に優れている点があります。引っ越しなどがきっかけで不要になることもあるでしょう。粗大ゴミとして処分することは簡単ですが、買取を行ってもらえば費用をかけずに処分することが可能です。

買取を行ってもらう場合のポイントを確認していきましょう。

桐たんすの種類

桐たんすは使用されている木材や形状、加工方法などによって種類分けされており、価値が変わってきます。どのような種類があるか、確認していきましょう。

使用されている木材での種類分け

年代ものの桐たんすは、以下の種類にわけられます。

<前桐たんす>
表面にくる前板にのみ桐材が使われています。他の部位には杉材など、他の木材が使用されており、最も安いタイプの桐たんすです。

<三方桐たんす>
前板と側面に桐材を使用している桐たんすです。裏面など、他の部位には違う木材が使用されています。三方桐たんすと前桐たんすが一般的に多く出回っていた桐たんすでしょう。

<四方桐たんす>
前板と側面、裏面に桐材を使用した桐たんすで、価格も高くなってきます。作りがしっかりしたものも多く、大切に使用されていれば古くても状態が良いモノが多いといわれています。

<総桐たんす>
桐材のみで作られた桐たんすです。桐たんすの中では最高級とされており、技術の高い職人が作っている製品も多くあります。

桐材が多く使用されている桐たんすは、高級品として扱われていました。そのため、四方桐たんすや総桐たんすは富裕層が使用していた道具と考えられています。今では、販売されている桐たんすは総桐たんすが一般的になりましたが、作り方によって価値が変わります。

・職人製
・量産型

技術の高い桐たんす職人が作った製品は、今でも高級品として扱われます。機械や海外で作られた製品との見分けがつきにくくなっていますが、職人製は精巧で質が高く、大切に使えば長く使用できるでしょう。

安く見た目が良ければ量産型でも良いですが、買取価格が高くなるのは職人型の桐たんすです。

桐たんすの形状での種類分け

桐たんすは収納の大きさや、収納する服の種類によって形状が変わってきます。桐たんすの形には以下があります。

<和たんす / 衣装たんす / 兼用たんす>
着物と洋服を収納することができる桐たんすです。下に洋服を収納できる引き出しがついているデザインで、着物は2~3着程度で、基本は洋服を着ている方が使いやすい形式となっています。引き戸がついており、小物が収納できるタイプなど形式は様々です。

<整理たんす / 昇りたんす>
引き出しが多くついており、2つから3つにセパレートできる桐たんすです。そのため、移動性に優れており、引っ越しや模様替えなどで桐たんすを移動するときに運びやすいモデルとなっています。上部に引き戸が付いているため、カバンや小物の収納がしやすいです。

<洋服たんす>
着物などの和服ではなく、洋服をかけるためのパイプが通っているたんすです。和たんすと違い、鏡やネクタイ掛けもついており、その名の通り洋服の収納に特化しています。

<帯たんす>
着物ではなく、帯をしまうために作られた桐たんすです。着物を収納する場合は浅い引き出しがついていますが、帯たんすは扉を開けると棚になっているのが特徴です。

<小袖たんす / クローゼットチェスト>
背が低く、押入れやクローゼットに収納できるタイプの桐たんすです。他のたんすよりも収納力は劣りますが、重心が低いため耐振性に優れているなどのメリットがあります。

<チェスト>
洋風にアレンジ、加工された桐たんすです。多くの桐たんすは砥の粉仕上げや焼桐仕上げ、摺りうるし仕上げと自然な風合いを残した処理がなされますが、チェストは塗装をするなど現代風に合わせた外観に仕上げていることがあります。

桐たんすは時代と共に、生活スタイルにあった形状に変化してきました。そのため、親や祖父母とは服の趣向が違うために桐たんすが使いにくくなる場合があるでしょう。

桐たんすの規格やお盆の種類

基本的には以下の4種類のサイズが市場に出回っています。

・3尺3寸(約1m)
・3尺5寸(約1m6cm)
・3尺6寸(約1m10cm)
・4尺(約1m1cm)

大きいモデルでは1間巾(約181cm)あり、大きいモデルほど価格は高くなります。職人にオーダーメイドを依頼すれば、部屋に合ったサイズの桐たんすを作成することが可能です。

桐たんすの頑丈さを決める要因に板厚があり、厚みが大きいほど耐久性が上がり、質が良いとされています。また、板の形状がたんすによって違い、以下の種類があるのです。

・平面
・丸面
・ギンナン面
・胴丸
・大面

板の形状によって、桐たんすの見た目が変わってくるでしょう。

最後に着物を収納するお盆の形にも違いがあり、形により価値も違います。以下は価格が安い順に並べたお盆の種類です。

・普通盆 / 角盆
・先留盆
・前くくり盆
・つけ丸盆
・亀盆(びく盆)
・板盆
・つけ亀丸盆
・本丸盆

一般的に使用されているのが普通盆で、うつ木をしているので強度が高いのが特徴です。高級桐たんすに使用されているのが本丸盆で、徐々に作れる職人が少なくなっており希少価値が高まっています。

つけ丸盆、亀盆、板盆は同程度の価値ととらえて良いでしょう。複数の着物の収納に適している前くくり盆や、呉服屋や着付け教室などでも多用されている板盆など、使用するシチュエーションによって適した形があるのです。

細かく品質を見極めると、引き出しの工法や接合方法、木目の違いなどで桐たんすの評価は決まります。細かく丁寧な仕事をしている桐たんすほど価格は高くなりますので、気になる方は調べてみると面白いでしょう。

桐たんすのメリットとは

普通のたんすと違い、桐たんすが昔から愛されてきたのには理由があります。

木材が歪みにくい

桐たんすは洋風家具と違い、塗膜で覆うような加工をしていないタイプが多いです。十分自然乾燥された桐材で作られたたんすは、長期間置いておいても歪みがほとんどないからです。

軽量

国内材のなかで最も軽いとされているのが桐材です。たんすは家具の中でも大きく、木材で作ると大人でも持ち上げるのが難しくなる重量になってしまいます。しかし、桐たんすは木材の重量が軽いので、引っ越しなどでの移動が簡単というメリットがあるのです

強度がある

軽い性質を持っていながら、杉材の約3分の2の強度を持っているといわれています。また、耐摩耗性にも優れており、外部の衝撃から大切な服を守ってくれるのです。

防火性や耐水性が高い

密閉性が高く作られている桐たんすは、たんすに火がついても中まで火が通らないこともあるのです。木の板が厚ければ、より防火性は高まるでしょう。また、木材の性質で水にも強いので、収納した服を火や水の被害から守ってくれます。

防湿性が高い

桐材は呼吸をしており、透湿性や通気性に優れています。引き出しの中を適度な湿度に保ってくれるため、カビや虫が発生しにくい特徴があるのです。

作りの良い桐たんすは、湿気が多い梅雨時期などは木材が空気中の水分を吸収し膨張。引き出しにくくなりますが、密閉性が向上し、たんす内に湿気が入りにくくしてくれます。また、晴れて湿度が下がれば吸収した水分を空気中に放出し、元の状態に戻るのです。

修理や洗い替えが可能

プラスチックや安価な合板の家具は、破損した場合に修理をするのは難しく、修理をするくらいなら買い替えた方が安いでしょう。また、経年による汚れがつけば、新品同様に戻すのはとても難しいです。

作りが良い桐たんすは、破損した部分の修理や、経年劣化の汚れを新品同様に再生させる洗い替えなどが行えるので、大切に使用することで長期間の使用が可能となるのです。

上記のメリットは、技術のある職人が作った桐たんすだと当てはまるものが多いでしょう。量産型で質が悪いと、防湿性や防火性などは劣ってしまいます。

桐たんすの見分け方

桐たんすは機械で量産できるようになり、多くの家庭でも安価で使用できるようになりました。しかし、中には桐材が十分に使用されておらず、ベニヤ合板など安い材木で作られている桐たんすもあるのです。安価な桐たんすには以下の特徴があります。

・ベニヤ合板の上に桐材の突板が貼ってある
・木くぎではなくプラスチック製のくぎなどが使われている
・側板やたんすの天板の下がベニヤ合板である
・桐材が使われているが日本製の木材ではない など…

桐たんすの売却を考えている場合、上記のような桐たんすでは買取査定額も低くなってしまうでしょう。日本の職人が作った総桐たんすは、以下の方法で見分けが可能です。

国の伝統的工芸品指定を受けている製品

日本には、昔からの伝統を引き継ぎ、国(経済産業大臣)から認められた桐たんすが5つあります。

・新潟県 加茂 加茂桐たんす
・埼玉県 春日部 春日部桐たんす
・愛知県 名古屋 名古屋桐たんす
・大阪府 泉州 大阪泉州桐たんす
・和歌山県 紀州 紀州たんす

これらの桐たんすは、経済産業大臣が指定した技術や技法、原材料が定められており、完成された製品は産地検査合格しなければ、正規品の証である伝統証紙が貼られません。伝統証紙が貼られた桐たんすは、とても価値が高いと覚えておきましょう。

桐たんすの保管やメンテナンス方法

総桐たんすのように、高価な製品でも保管方法が悪いと劣化し、使い物にならなくなってしまいます。桐たんすは以下の環境に保管するのが望ましいでしょう。

桐たんすの保管方法

・直射日光が当たらない
・暖房機や冷風機に直接当たらない
・壁につけずに5cmくらい離す

桐材は木材としての変化が少ないメリットがあるとはいえ、極端な温度変化や直射日光によって、変色や劣化が促進されてしまいます。また、壁にたんすを付けると通気性が悪くなり、カビなどの原因になるでしょう。

桐たんす使用時の注意点

・桐たんすの上にモノを置かない
・桐たんすの中に湿った服や物を入れない
・汚れた手や濡れた手で触らない
・金具は両手で持ち水平に引き出す
・無理に力を加えない

頑丈に作られている桐たんすですが、余計な荷重や衝撃を加えると破損や歪みの原因となります。また、通気性や透湿性に優れていても、水分量が多い衣服をいれるとたんす内にカビが発生する可能性があります。また、同様の理由で濡れた手などでたんすを触らないように心がけましょう。

桐たんすのメンテナンス方法

・蝶番やネジが緩んで来たら締め直す
・最低限1月に1回のペースで木目に沿って柔らかい布で乾拭きする
・乾拭き時は強くこすらない
・年に1、2回のペースで衣服の陰干しを行う
・使用しない時は油単(カバー)をかける
・家具用のワックスや濡れ雑巾、化学雑巾は使わない

桐たんすは木の木目などを活かすために、水性塗料で仕上げています。そのため、水気のある雑巾や化学雑巾を使うと塗装が剥げてしまい、劣化を早めてしまうだけでなく染みなどの原因となってしまうのです。また、乾拭きでも強くこすってしまうと表面の塗装などがとれてしまうので、メンテナンス時は優しく拭いてあげましょう。

桐たんすの買取事例

実際に買取が行われた桐たんすの事例を確認していきましょう。

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新潟加茂 伝統工芸品 金具整理箪笥 総桐箪笥 皆川繁之作 金惣一 深緑漆塗り 定価86万
買取価格 90,000円
新潟加茂の高級総桐たんすです。約9年物ですが状態が良いため、9万円での取引となりました。

松創 最高級 和箪笥 衣装たんす 着物箪笥 木匠 多々納作 府中家具
買取価格 86,000円
IDC大塚家具でも取り扱われている府中家具。有名桐たんすメーカーでキレイな状態のため、高額で買取が行われました。

加茂桐箪笥 伝統工芸 最高級 田澤謙介作 着物/衣装たんす/総桐たんす
買取価格 36,000円
加茂の高級総桐たんす。状態も良く36,000円での買取となりました。

桐たんすの買取実績詳細はこちら

まとめ

桐たんすの細かな技術を見極めるのは、大型リサイクルチェーンなどでは難しいでしょう。そのため、国から認められた伝統工芸品指定のシールが貼ってあると買取査定に影響を与えて、高価買取になるでしょう。それでは桐たんす買取に関する要点をまとめていきましょう。

・昔の桐たんすの中で最も価値があるのが総桐たんす
・現在売られている総桐たんすは量産製と職人製に分けられる
・桐たんすは種類によって収納できる衣服が変わる
・桐たんすはサイズやお盆、板の形状などによって品質の評価が変わる
・桐たんすは衣服の保存に優れているが精巧な作りをしている職人製でなければメリットがなくなる場合がある
・桐たんすは通気性のよい場所において直射日光を避けられる場所に置く
・メンテナンスは月に1回ペースで柔らかい布を使い優しく拭く

適した保存環境でキレイに使用していれば、古い桐たんすでも価値は下がりにくく、高価買取が期待できます。メンテナンスを行い、買取業者に査定してもらいましょう。

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