冷蔵庫が故障したらまず何をすべき?症状と原因、対処方法とは

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冷蔵庫は、私たちの毎日の生活になくてはならない家電製品のひとつ。食材や飲み物を冷やしたり凍らせたりして保存できる冷蔵庫は、料理をする・しないにかかわらず、ほとんどの人が使っているはずです。

そのように、私たちにとってとても身近な存在の冷蔵庫ですが、それだけに、もし故障してしまったらかなり困ってしまいますよね。けれども、実際のところ冷蔵庫の故障は急に起きることも多いのです。
そこで、こちらの記事では冷蔵庫が故障したときにまずすべきことや、故障の症状と原因、対処方法などについて詳しく解説していきます!

冷蔵庫の仕組みを知ろう!

外側から見ると「大きくて重い」というイメージ、内側は「冷やす・凍らせる」というイメージくらいしかわかない冷蔵庫。冷蔵庫の背面の一部には、複雑な配線や水受け皿が見えますが、そのほかの部分は一体どうなっているのかなかなか想像できませんよね。
では、冷蔵庫はどのような仕組みで冷えるのでしょうか?

冷蔵庫が冷えるのは気化熱を利用しているから

「気化」とは、一般的には液体が気体に変わる現象のことを表しています。(※場合によっては固体が直接気体に変わる「昇華(しょうか)」も含まれることがあります。)

これを水でたとえてみると、水から水蒸気に変わるときに「気化」が起こりますが、その際には周りから熱が奪われため、その場所が冷える(涼しくなる)のです。

たとえば、夏の暑い日には、家の軒先などで「打ち水」をしている様子を見かけますよね。この「打ち水」は、撒いた水が蒸発(気化)するときに周りの熱が奪われて涼しくなる、という現象を利用しているのです。

冷蔵庫の場合も、この「気化」によって発生する「気化熱」で冷やされています。

「冷媒(れいばい)」が冷蔵庫に張り巡らされた管の中を循環して冷やしている

冷蔵庫の外側・内側には、管が張り巡らされています。この管の中では「冷媒」という物質が循環しており、冷蔵庫の内側では「気化」することで熱を奪って冷やし、外側では液体に変化して熱を放出しているのです。冷たいはずの冷蔵庫の周りが熱いと感じることがあるのは、熱が放出されているからなのですね。

冷蔵庫によって場所は異なりますが、「冷媒」は冷蔵庫のコンプレッサー部分で液体あるいは気体に変化しながら冷蔵庫を冷やしています。

症状別!冷蔵庫の調子がおかしくなる原因と対処法とは

冷蔵庫の場合、非常に困ったことに、何の前触れもなくある日突然故障が起きてしまうケースが多く見られます。

「冷えなくなってしまった!」「冷蔵庫から変な音がする」など故障の症状は様々ですが、それぞれどう対処すればよいのでしょうか?

冷蔵庫が冷えない(冷えが弱い)

一番困るのが、「冷蔵庫が冷えない(冷えが弱い)」という症状ですよね。けれども、実際のところ意外に多く見られる症状でもあります。

この症状が見られる場合は、まず次の2つの点についてチェックしてみましょう。

<冷蔵室だけが冷えないのか?(冷凍室は冷えている)>
この症状の場合は、冷蔵庫そのものの故障ではない可能性もあります。

というのは、「冷媒」が液体・気体へと変化するコンプレッサー部分は冷凍室にあることが多いため、冷凍室に問題がない場合は、それ以外の原因も考えられるからです。

この場合は、まず、冷蔵室のどこかから冷気が逃げていないかどうかをチェックしてみましょう。原因を見つけ、適切に対処することによって、この症状を解消できるケースも多く見られます。

<冷蔵室・冷凍室どちらも冷えないのか?>
冷蔵室・冷凍室どちらも冷えないという場合は、コンプレッサー部分が故障している可能性があります。特に問題になりそうな原因もないのに冷えない、という場合はできるだけ早めに修理に出したほうがよいでしょう。

冷蔵庫の音が気になる

「冷蔵庫からなんだか気になる音がする」という場合、音の種類によっても考えられる原因が異なります。

たとえば、「冷蔵庫特有の音(コンプレッサーの動作音)が大きい」場合は、温度や冷蔵庫内に入っているものによることが多いため、あまり気にする必要はないケースがほとんど。

けれども、もし「ゴロゴロ、ガラガラ」といった金属音が聞こえる場合は冷蔵庫自体の故障が考えられるため、早めに専門業者に見てもらうことをおすすめします。

冷蔵庫の下付近が水で濡れてしまう

冷蔵庫の下付近が水で濡れてしまうという症状は、「霜が溶けた水」であるケースがほとんど。

ドアを半開きのままにしていたり、頻繁に開け閉めを繰り返すことによっても起きることがあります。
この症状がある場合は、まずドレンホースやドレンパンをチェックしてみてください。大量の霜取りを行ったことによって、単にドレンホースが凍結していただけの場合は、そのまま溶けるのを待つだけでいい場合もあります。

ただし、ドレンパンが割れている、ドレンホースにゴミが詰まっている場合などは、できるだけ早めに修理に出したほうがベターです。

ドアの調子がおかしい(閉まりにくい、ドアがずれている、重たいなど)

冷蔵庫のドアが、片開きなのかフレンチドア(観音開き)なのか、どんな症状があるのかによっても対処方法は異なります。

たとえば、ドアの閉まりが悪いという場合は、冷蔵庫のドアポケット付近にものを詰め込み過ぎていることが原因になっていることも。この場合は、冷蔵庫内を整理整頓することで症状は解決するはずです。

思い当たる原因をすべてチェックしてもドアの状態が変わらない場合は、一度専門業者に見てもらうことをおすすめします。

氷がなかなかできない

氷ができない原因としては、製氷皿にカルキ成分が付着していたり、霜が付いてしまっていることが考えられます。

水道水にはカルキ成分が含まれているため、知らず知らずのうちに製氷皿に付着したままになってしまうこともあるため、定期的に洗うようにするのがおすすめです。

霜が付いてしまっている場合は、一度冷蔵庫の電源を切り、霜取りをする必要があります。それでも氷ができない場合は、修理に出したほうがよいでしょう。

冷蔵室や野菜室の食品まで凍ってしまう

冷蔵室や野菜室の食品まで凍ってしまう場合、まず冷蔵庫の温度設定がどうなっているかチェックしてみましょう。

たとえば温度設定が「強・中・弱」となっていて、通常は弱運転なのに夏だからと強運転にしたとします。その場合、特に問題ない場合もありますが、設置場所がエアコンのすぐそばだったりすると、冷えすぎてしまうことも。

温度設定をする際には、季節だけではなく、室温や設置場所についても考慮するようにしましょう。
温度設定も変えておらず、設置場所や室温にも問題になりそうなことはないという場合には、冷蔵庫本体の故障も考えられます。

冷蔵庫の周りが熱い

冷蔵庫の周りが熱くなるのは、庫内を冷やすために熱を放出しているからです。側面には熱を放出するためのパイプが通っているため、ときに50℃以上になることもあります。この症状によって発火するなどの危険性は通常ほとんどありませんが、冷蔵庫の左右や上部には放熱できるだけの十分なスペースをあけて設置することが大切です。

修理するor買い替える?その判断はどこでする?

ほとんどの方にとって冷蔵庫に自分では対処できないトラブルが発生した場合の選択肢は、修理に出す、あるいは買い替えるかの2つしかありませんよね。

けれども、冷蔵庫を買い替えるとなると容量にもよりますが100,000円以上の出費となることも!
しかも冷蔵庫は何の前触れもなく突然壊れることも少なくないので、家計への大きなダメージとなってしまう可能性もあります。

とはいえ、修理に出しても数万円単位の費用が必要になることも珍しくありません。
では、冷蔵庫が壊れた場合、修理するのか買い替えるのかの判断はどこですればよいのでしょうか?

購入から10年以上経っている場合は、買い替えも検討しよう

冷蔵庫の購入から10年以上経っている場合は、そろそろ寿命が来ていることも考えられます。

この場合は、買い替えたほうがよいかもしれません。冷蔵庫は大量の電力を消費しますが、新しいモデルになるほど省エネ機能が期待できます。

つまり、今までより大きい冷蔵庫を買っても電気代が下がるケースが多いのです。冷蔵庫を買い替えるとなると一時的に出費が大きくなりますが、電気代が下がることを考えると、トータルで見るとおトクになる場合もありますよ。

購入から3~5年程度しか経っていない場合は、修理も選択肢に入れよう

購入からまだ3~5年程度しか経っていない場合は、故障の理由が寿命とはあまり考えられませんよね。

この場合は、まず故障にどのくらいの費用がかかるのか見積もりをしてもらうことをおすすめします。
冷蔵庫の保証期間内であれば、無料あるいは低料金で修理ができる場合も多いようです。

また、大きな家電量販店で冷蔵庫を購入した場合、希望すれば5年間程度の独自の延長保証(有料)にも申し込めることがあります。そのような保証に入っている場合は、修理に出したほうがベターといえるでしょう。

冷蔵庫が急に冷えなくなって困っている!一時的な対処方法についてご紹介!

もし、冷蔵庫が急に冷えなくなってしまったらかなり困りますよね。食材が傷むのを防ぐために冷蔵庫は不可欠。その冷蔵庫が故障したとなると一大事です。

そんなときには、一時的な対処方法にはなりますが、こちらの方法を試してみてください。

食材は、その日食べる分だけ購入する

冷蔵庫が使えなくなった場合は、食材のまとめ買いはせず、その日食べる分だけを購入するようにしましょう。最初はとまどうかもしれませんが、食生活を見直すキッカケになるかもしれませんよ。

アイスクーラーや保冷剤などを利用する

もしアイスクーラーを持っていれば、その中に保冷剤やドライアイスを入れて冷蔵庫の代わりにするというのも一案です。洋菓子を購入したときなどに付いてくる保冷剤を普段から冷凍庫に常備しておくと、いざというときに役立つかもしれません!

冷蔵庫を長く使うためには、ここに気を付けよう!

冷蔵庫が故障すると、日常生活もかなり不便になってしまいます。では、冷蔵庫の故障を防ぎ、できるだけ長く使うためには、どんな点に気を付けたらよいのでしょうか?

詰め込み過ぎない

冷蔵庫にものを詰めすぎてしまうと、冷やすためにより多くのパワーが必要になります。その際、冷蔵庫の心臓部分とも呼べるコンプレッサー部分に負担がかかってしまうため、冷蔵庫の寿命が短くなってしまう可能性があるのです。

冷蔵庫内は、できるだけ冷気が通りやすいように、普段から整理整頓を心がけるようにしましょう。

冷蔵庫の周りはスペースにゆとりをもたせて設置する

冷蔵庫からは、庫内を冷やす際に発生した熱が放出されています。そのため冷蔵庫を設置する際には、熱を効果的に放出させるための十分なスペース的なゆとりをもたせることが大切です。

冷蔵庫のドアの開け閉めは最小限に控える

冷蔵庫のドアを開け閉めすることによって、庫内の冷気は外へ逃げてしまいます。そのたびに、冷蔵庫のコンプレッサー部分は庫内を冷やすために稼働し、消耗してしまうのです。
コンプレッサー部分が消耗することは冷蔵庫の寿命を縮めてしまうことにも繋がるため、ドアの開閉はできるだけ最小限に抑えたほうがよいでしょう。

まとめ

いわゆる白物家電のひとつでもある冷蔵庫は、日本中のほぼ全ての家庭にある家電製品ともいえます。食材が傷むのを防いでくれたり、いつでも冷たい氷が使えたり、冷蔵庫があることによって私たちにもたらされているメリットは数多くありますよね。

その冷蔵庫がもし故障してしまったら……、日常生活が不便になることは間違いありません!
冷蔵庫の故障を防いで長く使うためには、こちらでご紹介したような注意点に気を付けることが大切です。

また、もし故障してしまった場合は、修理する、あるいは買い替えるかのどちらかになりますが、その判断は購入からどのくらい経っているかで判断するのがベスト!

保証期限内の場合は、低料金あるいは無料で修理してもらえることもありますが、10年以上経っている場合は節電効果も考えると買い替えがお得な場合もありますよ。

まだ保証期間内だから修理すれば使える、けれども新しい冷蔵庫に買い替えたい、そのような場合は不用品買取業者に買い取ってもらうのもひとつの手といえそうです!