自動車税を滞納するとどうなる?延滞金や差し押さえを防ぐ方法も徹底解説!

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自動車税を滞納するとどうなる?延滞金や差し押さえを防ぐ方法も徹底解説!

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自動車税(軽自動車税)の納付期限は5月31日が一般的ですが、忘れて滞納し続けていると延滞金が加算され、ついには財産を差し押さえられてしまいます。

差し押さえが起こると給与や銀行口座から滞納している自動車税が引かれたり、車を取り上げられたりするでしょう。

ここでは差し押さえを避けるためにできることや延滞金の計算方法、自動車税を支払わずにすむ方法、滞納からどのような段階を踏んで差し押さえに至るかなどを解説しています。

※買取相場は執筆時点で取得した情報となりますので、実際の買取価格と異なる可能性がございます。

自動車税を滞納するとどうなる?

自動車税(軽自動車税)を滞納し続けると、車の所有者には以下のペナルティが科されます。

  • 車検に通らない
  • 延滞金が発生する
  • 財産を差し押さえられる

納税は国民の義務である以上、各ペナルティも厳しく定められているのです。

自動車税は車を所有するとかかる4つの税金のひとつです。4月1日時点での車の所有者(所有者がローン会社などの場合には使用者)には、5月初旬(一部の自治体では6月初旬)に納税通知書が届きます。

自動車税は主に排気量に応じて課せられます。納付期限は5月31日(一部の自治体は6月30日)なので納税通知書が届いたら滞納しないよう、すぐに支払ってください。

それでは自動車税の滞納で科されるペナルティについて、くわしく見ていきましょう。

車検に通らない

車検を受けるには、自動車税を支払ったことをあらわす納税証明書が必要です。自動車税を滞納し続けている限り納税証明書は手に入らないので、車検に通ることはなく車検切れになります。

車検切れの車の運転で科されるペナルティ

車検切れの車を公道で運転すると、ペナルティは非常に重いものとなります。具体的には6カ月以下の懲役または30万円以下の罰金が科されるのです。

また、車検切れならば自賠責保険も切れてそうですが、そんな車を公道で運転した場合のペナルティは車検切れの場合を上回るものです。違反点数が6点加算されることによる30日間の免停処分と、1年以下の懲役または50万円以下の罰金が科されてしまいます。

自動車税を納めたら納税証明書をなくさないよう、大切に保管しておきましょう。見当たらない場合は再発行もできるので、車検を依頼する業者に相談してください。

延滞税が発生する

自動車税を期限までに納付せずに滞納を続けていると、延滞税(延滞金)が発生してしまいます。期限を過ぎた日数に応じて、加算された金額を含めて支払う必要があるのです。

自動車税の延滞金については、次の章でくわしく解説しています。

財産を差し押さえられる

自動車税を納付しないでいると、自治体に財産を差し押さえられてしまいます。支払われるはずの給与や賞与が押さえられたり、銀行や郵便局にある預貯金が引き出されてしまったりするのです。

自動車税を支払う十分な現金がないと判断されたら、車を差し押さえられる可能性もあります。

自動車税の滞納が続くと最終的には車の差し押さえもあり得ます

車を手放して税金を解決する方法として、高く買い取ってもらえる車買取サービスを利用するのも一つの手です。

こちらの記事では車買取おすすめ業者について詳しく紹介しています。ぜひあわせてご覧ください。

自動車税の滞納による差し押さえを防ぐためにできること

誰もがうんざりしているはずの自動車税ですが、滞納を続けることによるペナルティは避けたいものです。ここでは差し押さえを防ぐためにできることを、3つのケースに分けて解説しています。

  • 車に乗り続ける場合
  • 車に乗り続けない場合
  • やむをえない場合

たとえば「当分乗る予定がない車の自動車税を払いたくない」ケースは【車に乗り続けない場合】を参考にしてください。また自動車税の支払い方法や、延滞金の計算方法もあつかっています。

【車に乗り続ける場合】納付期限までに支払う

今の車に乗り続けるつもりなら、自動車税を納付期限までに支払ってください。納付期限は納税通知書が5月初旬に届く自治体は5月31日、6月初旬なら6月30日です。

自動車税は銀行などの金融機関や、コンビニエンスストアなどで支払えます。クレジットカードなど現金以外でも納められるほか、スマートフォンのアプリでの支払いもできるようになりました。

【車に乗り続ける場合】延滞税を含めて支払う

納税通知書が届いていたのに、うっかり納付期限を過ぎてしまうこともあるでしょう。納付期限を過ぎるにしたがって発生する、延滞税を含めて支払ってください。

延滞税を含めた自動車税は現金のみで受け付けており、コンビニでは支払えなくなります。銀行や郵便局の窓口、都道府県の税事務所まで現金を持参してください。

延滞税の計算方法(納付期限翌日から1カ月間)

納付期限の翌日から1カ月間の延滞税は次のように計算します。

  • 延滞税=自動車税額÷365日×2.5%×納期限翌日から納付日までの日数

5月31日が納付期限の自治体で、6月20日に延滞税を含めて納付する場合、自動車税額が3万4,500円なら延滞金は約23円(3万4,500円÷365×0,025×10)です。

ただし自動車税の延滞税は、1,000円を下回る場合切り捨てとなり、延滞税の支払義務はありません。

延滞税の計算方法(納付期限翌日から2カ月目以降)

納付期限の翌日から2カ月目以降の延滞税は次のように計算します。延滞税の加算率が2.5%から8.8%に上がっていることに注意してください。

  • 延滞税=自動車税額÷365日×8.8%×納期限翌日の2ヵ月目から納付日までの日数

あわせて1カ月分の延滞税も支払わなくてはならないので、上の計算式で出た金額に下の計算式で出た金額を加えてください。

  • 自動車税額÷365日×2.5%×30日

5月31日が納付期限の自治体で、10月20日に延滞税を含めて納付する場合、自動車税が3万4,500円なら延滞税は9,149円(3万4,500÷365×0.088×110)に、1カ月分の70円(3万4,500÷365×0.025×30)を加えた9,219円になります。

ただし、1,000円未満は切り捨てられるので、納付しなければならない延滞税は9,000円です。

【車に乗り続けない場合】自動車を手放す

車に乗り続けないなら手放してしまえば、次の年から自動車税を支払わなくてもよくなります。車を買取ってもらった代金で自動車税を支払えれば、新たな出費も必要ありません。

自動車税対策で車を手放すなら、注意すべき点は2つです。

  • 4月1日以前に手放すのがベスト
  • ひとつの業者の査定だけで決めない

4月1日以前に手放すのがベストである理由は、4月1日時点での車の所有者(使用者)に自動車税の支払い義務が発生するからです。納税通知書が届いてから急いで車を手放しても、支払い義務から逃れられません。

車を手放すかどうか迷っているなら、4月1日がポイントになることを覚えておきましょう。

車を手放すなら、ひとつの業者の査定結果に満足するのではなく、複数の業者の結果を比較して、最も高いところに買取ってもらいましょう。悪質な業者に買い叩かれないようにしてください。

【車に乗り続けない場合】自動車を「一時抹消登録」する

一時抹消登録が役立つのは車に乗る予定は当分ないけれど、数年後にはまた乗るかもしれないケースです。

抹消している期間は車に乗れませんが、自動車税を収める必要もありません。改めて車検を取れば再び車に乗れるようになります。

ただし、4月1日以前に一時抹消の手続きを終えなければ、その年分の自動車税の支払義務が生じる点には注意が必要です。

くわしい一時抹消登録の方法は軽自動車なら都道府県の軽自動車検査協会、それ以外は陸運局にたずねてください。

【やむをえない場合】税事務所に相談する

やむをえず自動車税が支払えないなら、税事務所に相談してください。自動車税の猶予が認められ、原則として1年以内の分割納付が認められる可能性があります。

やむをえないとされるケースの例は次の通りです。

  • 災害や盗難
  • 病気やけが
  • 失業や事業の倒産・不調

自動車税が支払えずに滞納に悩んでいるなら、とりあえず都道府県の税事務所に相談してください。良い解決方法を教えてくれるかもしれません。

自動車税の滞納から差押までの流れ

納税通知書を放置して自動車税を滞納し続けると、ついには給与や財産などを差し押さえられてしまいます。とはいえ、差し押さえまでには段階があり、いきなり差し押さえられることはありません。

それでは滞納からどのような流れで差し押さえに至るのかを見ていきましょう。

1.「督促状」が届く

納付期限から20日以上過ぎても自動車税を滞納し続けていると「督促状」が届きます。督促とは約束や義務を果たすようにうながすことです。

自動車税の納付書も同封されているので、すぐに支払ってください。

自治体により異なりますが、督促状の封筒は他の郵便物にまぎれてしまわないよう、色付きなのが一般的です。

2.「催告書」が届く

督促状が届いても、自動車税を滞納し続けていると「催告書」が送られてきます。催告とは相手に行為を要求することで、支払わないでいると差し押さえが発生するかもしれないことが書かれています。

封筒は蛍光色が使われるなど、督促状のものよりも派手になるでしょう。催告状が届くころには地方自治体の税事務所が、給与など差し押さえる財産を調べるために、勤務先に連絡を入れるかもしれません。

自動車税の滞納を周りに知られたくないなら、催告書が届く前に納付してしまいましょう。

3.「差押予告通知書」が届く

催告書は何度も送られて来るはずですが、それでも自動車税の滞納を続けていると「差し押さえ予告通知書」が届きます。記された期限までに自動車税を支払わないと、財産を差し押さえることが、強い調子で書かれているでしょう。

封筒は蛍光色のストライプになるなど、緊急性を訴えるかのように催告書よりもさらに派手なものになります。

4.差し押さえが実行される

「差し押さえ予告通知書」が届いても、自動車税の滞納を続けて地方自治体の税事務所に連絡もしなければ、差し押さえが実行されてしまいます。差し押さえの日時や内容が記された「差し押さえ調書」が送られてきたら最終勧告です。

銀行口座や給与から自動車税分が差し引かれますが、生活に配慮して1回に差し押さえる分の上限が決められているので、そこは安心してください。車を差し押さえる場合には、タイヤロックをかけて動かせないようにした後に、車を引き上げられてしまうのが一般的です。

自動車税の滞納による差し押さえを防ぐために

自動車税の滞納による差し押さえを防ぐためには期限までに支払えばよいとはいえ、滞納してしまうこともあるでしょう。対応は自動車をどうしたいかによって延滞税を含めて支払う、自動車を手放す、一時抹消登録するなど異なりますが、難しい場合は都道府県の税事務所への連絡をおすすめします。

自動車税の滞納に課されるペナルティは重いものですが、やむをえない場合に税事務所はきっと力になってくれるでしょう。

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