業務用冷蔵庫の電気代はいくら?計算方法や節約方法を徹底解説!

カフェや居酒屋などの飲食店を経営する場合に必要となってくる業務用冷蔵庫。基本的に一般家庭用冷蔵庫よりもサイズが大きいため、電気代はいくらかかるのか気になる方も多いかと思います。
そこで今回は、「業務用冷蔵庫の電気代はいくらかかるのか」具体的に説明していきます。業務用冷蔵庫の電気代の節約方法も紹介していきますので、「節約をしながら業務用冷蔵庫を使っていきたい」という方はぜひ参考にしてみてください。
目次

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業務用冷蔵庫の電気代はいくらかかる?
ここでは、業務用冷蔵庫の電気代はいくらかかるのか具体的に説明していきます。
電気代の計算方法
業務用冷蔵庫の電気代は以下の計算式で求めることができます。
- 年間の消費電力量×1kWhあたりの電気単価=業務用冷蔵庫の電気代(年間)
例えば、年間消費電力が300kWhで1kWhあたりの電気単価が27円だとしましょう。その場合、以下の計算式が成り立ちます。
- 300kWh×27円=8100円
年間の電気代は8100円、1ヶ月あたり675円ということが分かります。
機種別に見た電気代の目安
今回は、福島工業が発売している業務用冷蔵庫を取り上げて、電気代はいくらかかるのかシミュレーションしていきます。1kWhあたりの電気代は27円と仮定します。
機種 | 容量 | 年間消費電力量 | 電気代(年間) |
---|---|---|---|
GRD-060RM | 503L | 320kWh | 8640円 |
GRN-060RM | 390L | 310kWh | 8370円 |
GRD-090RM-F | 787L | 490kWh | 1万3230円 |
LRW-080RM | 147L | 220kWh | 5940円 |
LRW-150RM | 429L | 330kWh | 8910円 |
LCC-150RE | 327L | 440kWh | 1万1880円 |
業務用冷蔵庫の電気代は5つのポイントで左右される
ここでは、業務用冷蔵庫の電気代を左右する5つのポイントを具体的に説明していきます。
サイズ
1つ目は、業務冷蔵庫の「サイズ」です。冷蔵庫のサイズが大きければ大きいほど電気代も高くなるというイメージを持っている方が多いかと思いますが、実は冷蔵庫のサイズと電気代は比例しません。
なぜなら、大型冷蔵庫の方が電気を効率的に活用できるようになっているからです。そのため、電気代節約のために冷蔵庫のサイズを小さくするというのは得策ではありません。
コンセントの形
2つ目は、「コンセントの形」です。業務用冷蔵庫には、「単相100V」と「三相200V」のコンセントがあるので、それぞれの特徴を具体的に説明していきます。
単相100V
単相100Vは、一般家庭に使用されるコンセントです。業務用冷蔵庫の中には、一般家庭用のコンセントで使える冷蔵庫もあります。単相100Vが使える業務用冷蔵庫は、どちらかというと小型~中型の冷蔵庫です。小型・中型タイプの冷蔵庫が多いということから、電気代はサイズに対して割高になってしまいます。
三相200V
三相200Vは、3系統で電流や電圧が組み合わさっているコンセントです。単相100Vよりも三相200Vの方が電動機への負担が少なく、電気代があまりかからないという特徴があります。
そのため、長期的に見ると電気代は三相200Vの業務冷蔵庫の方がお得です。しかし、三相200V専用のコンセントがない場合は、電気工事を行う必要があります。
開閉回数
3つ目は、「開閉回数」です。何度もドアを開閉すると冷蔵庫内の温度が上昇してしまいます。そうなると、再度庫内を冷やそうとするため、電気代が多くかかってしまいます。
季節
4つ目は、「季節」です。業務冷蔵庫内の温度と外の温度の差が大きければ大きいほど、庫内を冷やすために多くの電気を消費します。冬はあまり温度差がないため電気代は安く済みますが、夏は温度差が大きいため電気代は高くなる傾向があります。
メーカーや機種
5つ目は、「メーカーや機種」です。特に「インバーター制御が搭載されているか否か」で電気代が大きく変わります。業務冷蔵庫内のコンプレッサーがインバーター制御されていれば、回転速度を自由に変えられます。つまり、回転速度を遅くすれば、その分電気代が安くなるということです。
業務用冷蔵庫の電気代を節約する方法
ここでは、業務用冷蔵庫の電気代を節約する方法を具体的に説明していきます。
遮熱カーテンを活用する
1つ目は、「遮熱カーテンを活用する」ことです。まずは、一般財団法人日本繊維製品品質技術センターが発表している上昇温度のデータをご覧ください。
遮熱カーテン | 未加工生地 | 何もなし | |
---|---|---|---|
10分 | 約8℃ | 約17℃ | 約27℃ |
20分 | 約13℃ | 約23℃ | 約33℃ |
30分 | 約15℃ | 約25℃ | 約35℃ |
40分 | 約16℃ | 約26℃ | 約35℃ |
50分 | 約17℃ | 約27℃ | 約36℃ | 60分 | 約18℃ | 約27℃ | 約38℃ |
何も対策しなかったときと遮熱カーテンを使ったときとでは、約20℃も温度の上昇を抑えられています。これにより、庫内と室内の温度差が大きくなるのを防げるため、電気を無駄に消費せずに済みます。これに加えて、冷気遮断カーテンも併用すると、さらに電気代を節約できるでしょう。
冷蔵庫内に余裕を持たせる
2つ目は、「冷蔵庫内に余裕を持たせる」ことです。食品を詰め込み過ぎると、冷気が循環しにくくなります。そうなると、業務用冷蔵庫は「設定温度まで下げられていない」と判断してしまうので、さらに冷やそうと努力します。
そのため、無駄に電気代がかかってしまうのです。段ボールや発泡スチロールのまま閉まってしまう方も多いかと思いますが、電気代を節約したいのであれば、このやり方は辞めましょう。
食品を冷やしてから入れる
3つ目は、「食品を冷やしてから入れる」ことです。食品が温かいまま冷蔵庫に入れてしまうと、冷蔵庫内の温度が上昇してしまいます。そうなると、冷蔵庫は冷やそうと努力するので、電気代が通常よりも高くなってしまいます。
食品が温かいまま冷蔵庫に入れるという使い方をしていると、故障する恐れもあるので、必ず常温まで冷ましてから冷蔵庫に入れるようにしましょう。
省エネタイプの冷蔵庫を選ぶ
4つ目は、「省エネタイプの冷蔵庫を選ぶ」ことです。最近は、業務用冷蔵庫の性能も格段にアップしているため、省エネ機能付きで電気代を大きく節約できるモデルも発売されています。
例えば、ホシザキの2018年モデルの業務用冷蔵庫は2005年モデルの業務用冷蔵庫に比べて、64%も電気代を削減できています。このように、省エネタイプか否かで電気代が大きく変わるので、近々買い替える予定があるのであれば、省エネタイプの業務用冷蔵庫を選びましょう。
業務用冷蔵庫を壁から少し離して定期的に掃除する
5つ目は、「業務用冷蔵庫を壁から少し離して定期的に掃除する」ことです。具体的には、壁から5cm以上離しましょう。こうすることで、熱がこもりにくくなり、放熱がスムーズに行われます。冷蔵庫の上に棚を設置する場合も、必ず5cm以上は幅を開けてください。
そして、コンデンサーのフィルターにホコリや汚れがつくと冷却機能が弱くなります。そうなると、効きが悪くなるので、無駄な電気代が発生してしまいます。そのため、定期的にコンデンサーのフィルターを掃除しましょう。
アンペア数を下げる
6つ目は、「アンペア数を下げる」ことです。「業務用だから」という理由で、余裕を持たせるために大きなアンペアで契約している方が多いですが、実際はもう少し下げても余裕があることがほとんどです。契約しているアンペア数を見直して、1~2段階下げても問題ないのであれば、積極的に下げていきましょう。
さらに電気代を節約したい場合は電力会社を切り替えよう
業務用冷蔵庫の電気代をさらに節約したいのであれば、電力会社の切り替えがおすすめです。しかし、電力会社を切り替えるといっても、「いきなり切り替えるのはさすがに抵抗がある」という方が多いでしょう。
その場合は、エネチェンジで本当に安くなるのかシミュレーションしてみてください。シミュレーションサービスは、365日24時間、無料で使えます。シミュレーションしてみて、「安くなる」という結果が出た場合は、真剣に切り替えを検討してみましょう
。
店舗と相性が良いおすすめ電力会社
ここでは、店舗と相性が良いおすすめの電力会社を具体的に説明していきます。
Looopでんき
1社目は、Looopでんきです。Looopでんきは、基本料金が0円で従量料金が一段階とプラン内容が非常にシンプルなのが特徴の電力会社です。通常、契約するアンペア数が大きくなればなるほど基本料金も高くなります。しかし、Looopでんきの場合は、どのアンペア数にしても0円です。
業務用冷蔵庫を使う店舗であれば、アンペア数をどれだけ上げても基本料金が0円というのは非常に嬉しいメリットと言えるでしょう。「業界トップクラスに電気代が安い」とも言われているため、電力会社選びで迷った場合は、まずLooopでんきをチェックしてみましょう。
ENEOSでんき
2社目は、ENEOSでんきです。ENEOSでんきは、電気の使用量が増えれば増えるほど電気単価が安くなるのが特徴です。一般家庭であれば電気の使用量を抑えることができますが、店舗だとそれは中々難しいかと思います。
しかし、電気の使用量が増えれば増えるほど電気単価が安くなるのであれば、積極的に電気を使っていけます。実際に東京電力とENEOSでんきの従量料金を比較してみましたので、参考にしてみてください。
東京電力(従量電灯B、C) | ENEOSでんき(東京Vプラン) | |
---|---|---|
120kWhまで | 19.88円 | 19.88円 |
120kWh超300kWh | 26.48円 | 24.54円 |
300kWh以上 | 30.57円 | 26.22円 |
まとめ
今回は、「業務用冷蔵庫の電気代はいくらかかるのか」を具体的に説明してきました。業務要冷蔵の電気代は、以下の計算式で求められます。
- 年間の消費電力量×1kWhあたりの電気単価=業務用冷蔵庫の電気代(年間)
消費電力量や1kWhあたりの電気単価は人によって異なるので、一概にいくらとは言えませんが、「年間8000円~2万円」が相場です。
しかし、開閉回数を減らしたり電力会社を切り替えたりすることで、電気代を節約することができます。最もおすすめしたい節約方法は「電力会社の切り替え」ですが、抵抗がある方も多いかと思いますので、まずはエネチェンジの無料シミュレーションサービスを使って、本当に安くなるのかチェックしてみてください。
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