バイクのエンジンがかからない原因と対処法を徹底解説!セルは回るのになぜかからない?
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「バイクのエンジンがかからない…」このように焦っている方も多いのではないでしょうか。
何とかして直したいところですが、「エンジンがかからない原因」が分からなければ、どのように対処していけば良いのかも分かりません。
そこで今回は、バイクのエンジンがかからない原因と対処方法を具体的に解説していきますので、ぜひ参考にしてみてください。
目次
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バイクのエンジンがかからない場合の確認ポイント
ここでは、バイクのエンジンがかからない場合にはじめに確認しておくべきポイントを具体的に説明していきます。
ガソリンの有無
1つ目は、「ガソリンの有無」です。
当然のことながら、ガソリンがなければエンジンはかかりません。
また、ガソリンが入っていたとしても、コックがONになっているか確認してみてください。
OFFになっているとガソリンがあってもガス欠と同じ状態になってしまいます。
吸気系統の異常
2つ目は、「吸気系統の異常」です。
エアクリーナーボックスに水や汚れが詰まっていると、空気を取り込めないのでエンジンがかかりません。
また、インシュレーターに亀裂や穴が開いていないかも確認してみてください。
亀裂や穴が開いている場合、空気を取り込めないので交換する必要があります。
排気の異常
3つ目は、「排気の異常」です。
空気を取り込んでいても、吐き出すことができなければエンジンはかかりません。
チェック方法は、マフラーに手をかざしてセルを回すだけです。
正常であれば、セルを回したときに排気が手に当たるはずです。
電気系統の異常
4つ目は、「電気系統の異常」です。
燃料ポンプや点火系、イグニッション系やセンサーヒューズなどに異常があると、エンジンがかかりません。
これらに問題がない場合は、目に見えない部分に異常をきたしている可能性があるので、近くのバイクショップに持ち込み、点検してもらいましょう。
点火チェック
5つ目は、「点火チェック」です。
スパークプラグが劣化していると火花が飛ばず、エンジンがかかりません。
以下の方法で、正常か否かをチェックしてみてください。
- プラグキャップを取り外す
- プラグをプラグレンチで取り外す
- プラグを再度プラグキャップに装着する
- プラグの先端をバイクの金属部分に接触させる
- セルを回す
これで火花が飛べば正常です。
火花が飛ばない場合は新品のプラグに交換しましょう。
「セルは回るがエンジンがかからない」場合の原因と対処方法
ここでは、セルは回るがエンジンがかからない場合の原因と対処方法を、具体的に説明していきます。
キルスイッチがONになっていない
1つ目の原因は「キルスイッチがONになっていない」ことです。
「そんなはずはない」と思う方も多いかと思いますが、意外とよくある話です。
キルスイッチをOFFからONに変えればいいだけなので、まずはこちらをチェックしてみてください。
燃料が薄くなっている
2つ目の原因は、「燃料が薄くなっている」ことです。
特に寒冷地で良く起こることで、寒い時期にチョークを引かないと、燃料が薄くなってしまいます。
そのため、チョークを引いて燃料を濃くしましょう。
チョークの引き方
チョークを適当に引いてしまうと、燃料を過剰に送ってしまい、プラグ被りを起こす恐れがあります。
そのため、必ず以下の手順でチョークを引きましょう。
- 始動時は目一杯チョークを引く(エンジン始動直後は回転数が高くなりますが、徐々に落ち着きます)
- 回転数が落ち着いてきた場合、徐々にチョークを戻していきます
- 普段のアイドリングに達したら、完全に下ろしましょう
- チョークをOFFにしても回転が安定したら完了です
バッテリーが弱っている
3つ目の原因は、「バッテリーが弱っている」ことです。
「セルは回るが力が弱い、またはカチカチという異音がする」これらの症状が出ている場合は、バッテリーが高確率で弱っています。
この場合は、ブースターケーブルを繋いでジャンプスタートさせましょう。
しかし、根本的にバッテリーの寿命を迎えている、もしくは近いということが考えられるので、なるべく早めに交換することをおすすめします。
プラグが被っている
4つ目の原因は、「プラグが被っている」ことです。
プラグが被っているため、エンジンがかからないというのは良くある原因です。
プラグを取り外して被っていないか確認してみてください。
プラグが被っていた場合は、クリーナーで除去する、もしくはライターで炙ってガソリンを揮発させましょう。
こちらの記事では、故障メニュー別のバイクの修理費用をまとめているので、あわせて読んでみてください。
「キックしてもエンジンがかからない」場合の原因
キックしてもエンジンがかからない場合は、バッテリーが上がっている可能性が高いと考えられます。
その場合は、何度かキックスターターを試してみましょう。
キックスターターの正しいやり方とコツ
ここでは、キックスターターの正しいやり方とコツを具体的に説明していきます。
キックスターターの正しいやり方は以下の通りです。
- バイクを平らな場所に移動させてセンタースタンドを立てる
- キーを指してからスイッチをONにする
- キックペダルを出して、踏み込む
基本的にエンジンがかかるまで2~3の動作を繰り返してください。
最後までペダルを強く踏むのがコツ
キックスターターのコツは、最後までペダルを強く踏むことです。
しかし、強く踏み過ぎるがあまり、ペダルから足が離れないように注意してください。
基本的に一度でエンジンがかかることは稀なので、焦らずに何度も繰り返しましょう。
セルモーターが少しでも回る場合は、セルスイッチを押しながらキックペダルを踏んでみましょう。
「キックしてもエンジンがかからない」場合の対処方法
「何度かキックスターターを試す」という方法を実践しても、エンジンがかからない場合があります。
その場合は、これから紹介する対処方法を試してみてください。
アクセルを少しひねる
1つ目は、「アクセルを少しひねる」ことです。
アクセルを少しひねりながらキックペダルを踏むと、エンジンがかかりやすくなります。
プラグを交換する
2つ目は、「プラグを交換する」ことです。
バイクを長期間放置していた場合は、プラグが劣化している可能性が高いと考えられます。
基本的にプラグ交換で解決しますが、交換作業は非常に複雑なので、自信がない方はバイクショップに交換を依頼しましょう。
キャブレターを掃除する
3つ目は、「キャブレターを掃除する」ことです。
バイクを長期間放置していると、キャブレター内のガソリンが劣化し、詰まってしまいます。
症状が軽い場合はキャブレタークリーナーでの掃除で解決しますが、症状が重い場合はオーバーホールが必要です。
バッテリーを充電する
4つ目は、「バッテリーを充電する」ことです。
しかし、バッテリーの充電器を用意するよりも、バッテリーを新しいものに交換した方が安上がりという場合もあるので、一度どちらの方がお得か比較してみましょう。
潤滑スプレーを使う
5つ目は、「潤滑スプレーを使う」ことです。
キックペダルが錆びついていて回らない場合は、潤滑スプレーを使うことで解決します。
しかし、潤滑スプレーの使い方も少し特殊なので、バイクに関する知識が浅いという方はバイクショップの店員さんにお願いした方が良いでしょう。
バイクのエンジンがかからないその他の原因
バイクのエンジンがかからない場合に考えられる「よくある原因」を取り上げてきましたが、どれも当てはまらないという方もいるでしょう。
その場合は、これから紹介する原因が考えられます。
温度が低い
1つ目は、「温度が低い」ことです。単純に温度が低いとエンジンはかかりにくくなります。
これは、外気温が低いとエンジンをかけるための混合気が霧状になりにくいからです。
カーボン噛みを起こしている
2つ目は、「カーボン噛みを起こしている」ことです。
エンジン内に汚れが溜まり、バルブ内にカーボンが入り込むと、エンジンがかかりにくくなります。
キックスターターを行う際、適度な重みや圧縮を感じられない場合は、高確率でカーボン噛みを起こしています。
ヘッドガスケットが抜けている
3つ目は、「ヘッドガスケットが抜けている」ことです。
冷却水が少ないと、ヘッドガスケットからエンジンに冷却水が流れ込みます。
冷却水がかなり少ない場合は、ヘッドガスケット抜けによるエンジンの不調を疑ってみてください。
バイクのエンジンを上手くかけるコツ
バイクのエンジンを上手くかけるコツは、スロットルを閉じたままエンジンを始動することです。
スロットルを開けるとエンジンがかかりやすそうに感じますが、空気とガソリンの割合が乱れてしまい、逆にかかりにくくなります。
特に冷えたエンジンではガソリンが気化しにくく、スロットルを開けると空燃比が薄くなり、さらに始動が難しくなります。
スロットルを開けたくなる気持ちを抑えて、閉じたままエンジンをかけましょう。
どうしてもエンジンがかからない時は売却も検討
バイクのエンジンがどうしてもかからない場合、修理費用が高額になる可能性があります。そのような場合は、売却を検討するのも一つの方法です。
動かないバイクでも買取業者によっては査定してくれる場合が多く、思わぬ高額で売れることもあります。
修理に悩むよりも、早めに売却して次のバイク購入資金に充てることで、手間やコストを抑えることができます。
まずは査定を依頼して、現在のバイクの価値を確認してみましょう。
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まとめ
今回は、「バイクのエンジンがかからない場合に考えられる原因と対処方法」を具体的に解説してきました。様々な原因がありますが
- ガソリンの有無
- 吸気系統に異常がないか
- 排気系統に異常がないか
- 電気系統に異常がないか
- 正常に点火するか
まずは上記5つをチェックしてみてください。
しかし、今回紹介した原因が全て当てはまらない、もしくは対処方法を試したが全く良くならないという場合もあるでしょう。
その場合は、下手に対処を試みるのではなく、バイクショップに持ち込んでプロに点検・修理してもらうことをおすすめします。
バイクを点検・修理してもらうくらいなら売却してしまうというのもひとつの手です。